名機の風格を漂わせる低価格メインノート　DELL 新Inspiron 15 レビュー

Inspiron 15の性能をベンチマーク比較　Core i3-330M VS Core i5-430M

【ベンチマーク比較 その１】 Windows 7を快適に動作できる指標「Windows 7エクスペリエンス値」

「Windows エクスペリエンス インデックス値」を調べてみると、

Core i3-330Mを搭載する「Inspiron 15 その1」のWindows エクスペリエンス インデックス値

Core i5-430Mを搭載する「Inspiron 15 その2」のWindows エクスペリエンス インデックス値

Windows 7エクスペリエンス値の性能比較

比較対象	Inspiron 15 その1	Inspiron 15 その2	備考
搭載CPU	Core i3-330M (動作周波数：2.13GHz)	Core i5-430M (動作周波数：2.27GHz)	Core i5-430Mは動作周波数が高く、ハイパースレッディング機能を搭載しているため4スレッド動作する。Core i3-330Mも4スレッド動作。
搭載ハードディスク	320GB	500GB	「Inspiron 15 その1」は320GB、「Inspiron 15 その2」は500GBです。内蔵されているディスク1枚あたりの容量などの差があるでしょうから、ベンチマークテストでの性能は後者の方が若干高いです。
プロセッサ	6.2	6.7	CPUの性能差がそのままスコアの差となって現れています。
メモリ	5.9	5.9	メモリのスコアは変化なし。
グラフィックス	4.6	4.4	グラフィックススコアはなぜか4.4にダウン。原因はよくわかりませんが、誤差の範囲かもしれません。
ゲーム用グラフィックス	5.1	5.2	ゲーム用グラフィックスは5.2に若干ですが上昇しました。
ハードディスク	5.4	5.7	エクスペリエンス値では、500GBハードディスクの方が0.3ほど高いスコアが計測されました。ただ、一般用途であれば気にならない範囲かもしれません。また、購入する時期によって搭載されるハードディスクの品番も変化しますので、あくまで参考程度にお考えください。
基本スコア	4.6	4.4	なぜか下がったグラフィックススコアに引っ張られて、「Inspiron 15 その2」の方が0.2ほど低いです。グラフィックススコアが正常に表示されたとしても、Inspiron 15はグラフィック能力を想定している機種ではないので、プロセッサやハードディスクスコアが高い「Inspiron 15 その2」がおすすめです。

厳密に比較してみましたが、Windows 7の基本動作であればどちらもほぼ同レベルと考えて問題ないと思われます。全ての項目でバランス良く数値が並んでおり、低価格なスタンダードノートパソコンにも関わらず”優等生”といった印象を受けました。

ハイエンドCPUのCore i7はどう？

「ハイエンドCPUであるCore i7を搭載する上位機種であれば、プロセッサスコアはもっと上昇するかな？」と思ったりもしたのですが、Windows 7では定格動作周波数が影響しているのか、それほど上昇しません。

Core i7を搭載するStudio XPS 16のWindows エクスペリエンス値。プロセッサのスコアは以外にも6.1です。上位ビデオコントローラをカスタマイズできるので、グラフィックス系スコアは6.7とかなり高いですが。

ただし、次ページ以降でご紹介するような実作業を想定するベンチマークテストでは無類の強さを発揮します。Windows 7の基本動作程度であれば、4スレッドや8スレッド動作するハイエンドCPUまでは必要としないということなのでしょうか。

• インターネットや文書作成程度の軽負荷作業であれば、Core i3/Core i5を搭載するInspiron 15
• 画像や動画編集など重負荷作業であれば、Core i7を搭載するStudio 15やStudio XPS 16

という機種選定がおすすめです。