最新プロセッサ「Core i7/i5」搭載ミドルレンジノート　DELL Studio 15 レビュー

【ベンチマーク比較 その６】 3Dレンダリング性能を測定する「CINEBENCH」

3Dグラフィックのレンダリングは、パソコン処理の中でもかなり処理負荷が高い作業に入ります。普段あまり求める処理ではありませんが、Studio 15の底力を知るために他機種と比較してみました。

3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト「CINEBENCH」

今回ご紹介しているCore i5-430Mでは、CPU使用率100%でのベンチマーク時においても最高値の2527.5MHzを計測していました。マルチスレッド対応ソフトでの作業では、かなり速い処理が期待できます。

Core i5-430M搭載時のスコア(左)と処理時間(右)

CINEBENCHでの性能比較

比較対象	Core i3 + Inspiron 15	Core i5 + Studio 15	仮想Core i7搭載上位機種 (Core i7 + Vostro 3700)	備考
主なカスタマイズ構成 (CPU、メモリ、ビデオコントローラ、ハードディスク)	Core i3 330M 4GB オンボード 320GB(5400回転/分)	Core i5-430M 4GB RADEON HD 4570 320GB(5400回転/分)	Core i7-720QM 6GB GeForce GT 330 500GB(7200回転/分)	各機種、各カスタマイズの3機種を用意
シングルスレッドで処理	2820	3376	3698	コア数が関係ないシングルスレッドテストでもCore i5、Core i7は強い
マルチスレッドで処理	6174	7099	10064	コア数が関係するマルチスレッドテストになると、8スレッド動作するCore i7の強さが際立つ
OpenGLベンチ	1782	4232	4065	OpenGLベンチは以外に変わらなかった
処理完了時間	2分23秒(143秒)	2分04秒(124秒)	1分27秒(87秒)	処理時間差はかなり大きな差が出た

CINEBENCHでのベンチマークスコアを比較

CINEBENCHで3Dグラフィックのレンダリング処理が完了するのにかかる処理時間を比較

シングルスレッド処理は動作周波数が高い上CPUほど速く、マルチスレッド処理になると処理速度差はさらに広がります。

特に、Core i7-720QMのマルチスレッド処理スコア10064はすさまじく、ハイエンドデスクトップパソコンに匹敵するほどです。ちなみに、デスクトップパソコンのCore i3 530(2.93GHz)で同じテストを行うと、マルチスレッド時スコア：8682、処理完了時間：1分41秒(101秒)であり、Studio 15＋Core i7が完勝します。