DELL(デル) Dimension/Inspiron
Vista(ビスタ)時代のノートパソコンは今でも使えるのか?
〜最新ノートパソコンを比較してみた〜
ページ更新:2019/10/12
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Vista(ビスタ)時代のノートパソコンは今でも使えるのか? 〜最新ノートパソコンを比較してみた〜

Vista(ビスタ)時代のノートパソコンは今でも使えるのか? 〜最新ノートパソコンを比較してみた〜

  1. 経緯 〜Vista搭載パソコンがどれだけ遅いのか気になった〜
  2. 2機種を比較(外観編) 〜Vista搭載パソコン VS 最新パソコン〜
  3. 2機種を比較(性能ベンチマーク編) 〜長く使うことを考えると、コストパフォーマンスはかなり低い〜

3.2機種を比較(性能ベンチマーク編) 〜長く使うことを考えると、コストパフォーマンスはかなり低い〜

2機種の性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。

Inspiron 17 3000の性能
最新のInspiron 17 3000の性能

Studio 17の性能
約11年前のStudio 17の性能

カスタマイズ構成
機種名 最新のInspiron 17 3000 約11年前のStudio 17 性能の差
OS Windows 10 Home (64ビット) 日本語 Windows Vista 32ビット 日本語 4世代も違う。(Vista→7→8→10)
CPU 第8世代インテル Core i5-8265U プロセッサー (4コア/8スレッド、6MB キャッシュ, 最大 3.9 GHzまで可能) インテル Core 2 Duo T9300 (2コア/2スレッド、動作周波数:2.5GHz、2次キャッシュ:6MB L2キャッシュ) ブランドが大きく変わり、コア数やスレッド数が劇的に増えた。また、動作周波数もかなり高くなった。
メモリ 8GB, 1x8GB, DDR4, 2666MHz 2GB(1GB×2) 容量は4倍になった。
ハードディスク 128GB M.2 PCIe NVMe SSD (ブート) + 1TB 5400 rpm 2.5インチ SATA ハード ドライブ 250GB(5400回転/分) 高速なSSDが標準装備となり、ハードディスクとの2台搭載も可能になった。
ビデオコントローラ AMD Radeon 520 グラフィックス (2GB GDDR5 グラフィックス メモリー) ATI Mobility Radeon HD 3650 256MB ブランドが大きく変わり、グラフィックメモリも約8倍になった。

11年も経過すると、全く別物ですね。

ちなみに、Studio 17は、現在DELLで発売されている最下位ノートパソコンよりも、性能が低いです

CPU-Z

CPU-Zで「Core i5-8265U プロセッサー」を見る
Inspiron 17 3000の「Core i5-8265U プロセッサー」を見る。省電力タイプに関わらず、動作周波数は3.9GHz程度まで上昇します。また、高性能な4コア/8スレッド動作です。

Studio 17の「Core 2 Duo T9300 プロセッサー」を見る
Studio 17の「Core 2 Duo T9300 プロセッサー」を見る。2コア/2スレッドしかなく、動作周波数も2.5GHzまでしか上昇しません。

GPU-Z

GPU-Zで「AMD Radeon 520」を見る。
Inspiron 17 3000の「AMD Radeon 520」を見る。

Studio 17の「AMD Radeon HD 3650」を見る。
Studio 17の「AMD Radeon HD 3650」を見る。

CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマーク「CINEBENCH R11」

古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCH R11を使ってCPUの実力を確認してみました。

最新版「CINEBENCH R11」
「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。

CINEBENCH R11
機種名 第8世代インテル Core i5-8265U
(4コア/8スレッド、1.6〜3.9GHz)
Core 2 Duo T9300
(2コア/2スレッド、2.5GHz)
(参考)
Celeron N4000
(2コア/2スレッド、1.1〜2.6GHz)
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) 1.75 0.73 0.77
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) 5.56 1.37 1.40

CINEBENCH R11スコアを比較
CINEBENCH R11スコアを比較

第8世代インテル Core i5-8265Uと比較すると、Core 2 Duo T9300はかなり低スコアですね。ちなみに、Core 2 Duo T9300は、現在DELLで発売している最低クラスの「Celeron N4000」にも負けるレベルでした。

実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK8」

実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。

一般的な使い勝手の「Home」

Inspiron 17 3000

Inspiron 17 3000のスコアは3070。
Inspiron 17 3000のスコアは3070。

上位40%前後に入る中スコア。
「Home」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
上位40%前後に入る中スコア。

Studio 17

Studio 17のスコアは1593。
Studio 17のスコアは1593。

下位6%前後に入る低スコア。
「Home」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
下位6%前後に入る低スコア。

ストレージを高速なSSDに換装した状態でも、これだけ低いスコアです。。。
当時の遅いハードディスクのままのスコアだと、ゾッとします。

文書作成など仕事の使い勝手の「Work」

Inspiron 17 3000

Inspiron 17 3000のスコアは4875
Inspiron 17 3000のスコアは4875

上位21%前後に入るほどの高スコア。
「Work」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
上位21%前後に入るほどの高スコア。

Studio 17

Studio 17のスコアは1594。
Studio 17のスコアは1594。

下位3%前後に入るほどの低スコア。
「Work」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
下位3%前後に入るほどの低スコア。

なお、特にパソコン性能が必要とされる、画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」のベンチマーク比較も実施しようと思ったのですが、Studio 17ではベンチマークテストすら不可でしたので、お伝えしておきます。


まとめ 〜長く使うことを考えると、コストパフォーマンスはかなり低い〜

買い換えが無難

結論から申しますと、買い換えした方が無難です

(1)セキュリティ面での危険

そもそも、セキュリティ面で危険な、他人に乗っ取られるかもしれないVista搭載パソコンなので、”インターネットに接続せずに使う”のが前提条件となります。さらに、USBメモリなどの外部媒体経由でウイルスに感染する可能性も残ります

「インターネットは他のパソコンやスマホで使うので、WordやExcel、写真保存ができればOK。」という方もいらっしゃるかもしれませんが、上記の理由からおすすめできません。

「ウイルス対策ソフトをインストールしておけば良いのでは?」と考えてもダメです。ちなみに、私が利用している「ウイルスバスター」だとVista環境には対応しませんでした。万が一、対応しているセキュリティソフトであっても非常に危険です。

(2)性能面でのストレスや故障のリスクは覚悟の上で

使用感についても、シンプルに言いますと、”ストレスを感じない人”でないと使えません。

文章作成ぐらいの作業であっても、かなりモッサリした印象の操作感ですし、メモリも2GB程度しかなければ、すぐにメモリ不足に陥ってフリーズします。

仮に、高速なSSDに換装したり、メモリを増設するとしても、

  • SSDへの換装
  • メモリの相性の確認
  • Windows 10の新規購入&インストール作業
  • DELL公式サイトで各種ドライバを探してインストール作業(そもそも、DELL公式サイトで配布されてなければ終わり・・・)

など、作業のハードルは高いです。

ちなみに、今回処分するStudio 17からは、おそらく新品では発生していないであろう高周波のような小さな音が聞こえます(笑)。DELLサポートの対象外であることはもちろん、いつ壊れるかわからないリスクと戦わなければなりません。

(3)本体の重さ・薄さの差も歴然

性能面だけでなく、本体の重さ・薄さの違いも歴然です。

本体の重さ・薄さの差も歴然
本体の重さ・薄さの差も歴然

場合によっては、Studio 17は、現在のゲーミングノートAlienwareシリーズよりも大きくて重いです。

また、Studio 17は、接続端子もかなり古いので使い勝手も悪いです。旧USB2.0端子しかないのも不安です。

Windows Vista搭載パソコンはもちろん、Windows 7搭載パソコンをお使いの方は、Windows 10搭載パソコンへの買い換えをおすすめします。

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詳しくはオンライン広告限定キャンペーンページ(DELL公式サイト)をご参照ください。

Vista(ビスタ)時代のノートパソコンは今でも使えるのか?
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  3. 2機種を比較(性能ベンチマーク編) 〜長く使うことを考えると、コストパフォーマンスはかなり低い〜

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