DELLの有料サポートを考える
毎日使う、長く使うパソコンだからこそ、万が一の故障や設定トラブルに対応できるかが、重要な問題です。
２．修理費無料の「保守サービス」
DELLの有料サポートで一番最初に考えるのは、「保守サービス」という方が多いのではないでしょうか。
1年保証にするのか、3年保証にするのか、悩み所だと思います。
DELLの保守サービス カスタマイズ項目
以下、ノートパソコンInspiron 6400のカスタマイズ項目を抜粋してみました。（※5/10現在）
- 4年間出張修理サービス(平日夜間・休日対応／海外サポート付)
- 3年間出張修理サービス(平日夜間・休日対応／海外サポート付)
- 3年間引き取り修理サービス
- 1年間出張修理サービス(平日夜間・休日対応)
- 変更無し [1年間引き取り修理サービス]
「引き取り修理」か「出張修理」か
年数も大切ですが、まず初めに決めることがあります。
それは、「引き取り修理」にするか「出張修理」にするかです。
「引き取り修理」は、故障したパソコンを一度サービスセンターに持ち帰ります。
その後、修理をして、再び自宅に運んでくれるサービスです。
対して「出張修理」は、DELLのサポート員が自宅で修理を完了してくれるサービスです。
こう書きますと、そんなに大差ないように思いますが、そうではありません。
一番大きな差は、修理がいつ完了するかです。
DELLいわく、
- 「引き取り修理」は、約7日間
- 「出張修理」は、修理当日
だそうです。
約1週間も違う修理期間
この差はものすごく大きく、仮に月曜日にパソコンが故障したとすれば、
- 「引き取り修理」は、来週の月曜日まで、丸１週間使えない
- 「出張修理」は、当日、遅くても翌日火曜日から使える
ことになります。
人によって、パソコンの使用頻度は違いますが、インターネットやメールは毎日チェックする方も多いでしょうし、故障したパソコンが仕事や学業用など、1日足りとも欠かせない場合もあると思います。
そんな状態での、1週間後修理完了か、即日修理完了かには雲泥の差があります。
1年当たりの金額差は3,000円程度ありますが、パソコンが日常生活にとけ込んでいる生活を送っている方は、ぜひともアップグレードしておきたい有料サービスだと思います。
- パソコンが1週間使えなくても、全く問題ないという方は、「引き取り修理」
- 仕事や学業用など、パソコンがないと支障をきたすという方は、「出張修理」
がおすすめです。
何年保証にするか
パソコン購入を検討されている方から、よく聞かれるのがこの質問です。
「パソコンって何年もつの？」
「1年保証でも大丈夫でしょ？」
と聞かれても、神様じゃないのでわかりません・・・。
投げやりな回答ですが、こればかりはハッキリ言って運です。
故障を経験したことが一度もない方もいらっしゃいますし、私の父のように到着当初から光学ドライブが動作しなかった人もいます。（一応お断りしておきますが、DELLではありません。）
パソコンの使用期間は？
一般的に言われるパソコンの使用期間は、3〜5年です。
- ある程度の快適性を重視したい方は3年
- 快適性はどうでも良いので、とにかく買い換えたくない方は5年
という目安でしょうか。
実際に、私の周りでパソコンを買い換えられる期間は、3年前後という方が多いようです。
新しいOSが発売された
- 現在使っているパソコンの調子が悪くなった
- 今のパソコンでは、性能的に物足りない
などが、買い換える理由として多く、約3年前後でその周期（タイミング）が来るようです。
長く使うことも選択肢ですが・・・
人によっては、4年・5年使い続けるという方もいらっしゃいます。
もちろん、長く使うことは良いことですし、コスト的にも安くつきます。
しかし、パソコンというものは日々新しいパーツが発売され、性能が格段に上昇する業界です。
現在の最高性能を持ったパソコンであっても、1年後には最低レベルのパソコンと同等以下なんてこともありますし、仮に同性能だったとしても、購入価格は格段に安くなります。
パソコンの処理速度が向上して、作業の効率が上がることを考えれば、コストパフォーマンスとしては高いと考えます。私個人的に、4年〜5年という期間は少し長すぎるという気がしますので、3年前後での買い換えをお勧めします。
故障したときの費用を予想してみる
万が一故障すれば、どの程度の費用が必要になるのでしょうか？
保証期間の延長を考える上で、費用を予想してみましょう。
一番壊れやすいパーツは？
パソコンの中で、一番壊れやすいパーツは、ハードディスクだと言われます。
CPUやメモリなどのパーツと違い、ディスクが回転しますので、
- 発熱が多い
- 振動に弱い
- 回転軸が消耗する
という欠点があるからです。
何のパーツが壊れるか
あと個人的には、マザーボード（本体基盤）や光学ドライブの故障に遭遇することが多いです。
仮にパーツが壊れてしまうと、メーカー修理に出せば、ものすごく修理費用がかかります。
取り替えるパーツにもよりますが、パーツ代で約10,000〜20,000円、それに取替作業料、配送料（もしくは出張費）など諸経費が加わります。場合によっては、修理をしなくても、見積もり費用がかかる場合もあります。
ハードディスク1台を取り替えるのに、3万円も4万円も出してられません。
マザーボードやノートパソコンの液晶部などを取り替えるとすれば、本体が買えるほどの費用が発生する場合もあります。
このような理由からも、自分で同パーツを探して、自分で取り替えられるという上級ユーザーでなければ、保証期間延長を選択しておくことをお勧めします。
アップグレードの金額は？
気になるのが、アップグレードの料金です。
仮に、Inspiron 6400のアップグレード金額（2007年5月10日現在）を見ると、
- 4年間出張修理サービス(平日夜間・休日対応／海外サポート付) 35,700円
- 3年間出張修理サービス(平日夜間・休日対応／海外サポート付) 17,850円
- 3年間引き取り修理サービス 9,975円 【デル推奨】
- 1年間出張修理サービス(平日夜間・休日対応) 7,350円
- 変更無し [1年間引き取り修理サービス]
となっています。
上記でお話ししたとおり、4年間という期間は過大サポートのような気がしますので、おすすめは「3年間出張修理サービス」です。
「出張修理」になると多少金額が上がりますので、「引き取り修理サービス」でもよければ半額になります。
ぜひ、深く検討してみてくださいね。
