次世代OS「Windows Vista」への優待アップグレードプログラムを考える
Windows XPの後継「Windows Vista(ビスタ)」の発売にあわせて、DELLから優待アップグレードプログラムが提供されることになりました。Windows Vista発売前の購入か、発売後の購入か迷いどころです。
５．優待アップグレードプログラムに隠された本当の理由
今回、DELLが発表した優待アップグレードプログラムですが、このプログラムの一番の目的は、
「Windows Vista発売前になると、パソコン本体の購入を控える傾向あるので、なんとか対策を講じたい。」
ということです。
発売が遅れたWindows Vista
本来は、年末までにWindows Vistaが発売されるはずでした。
「Windows Vistaへの乗り換え」を年末・年始商戦の目玉として、パソコンが例年以上に売れることを、DELLはかなり期待していたのです。
しかし、当のWindows Vistaの開発が遅れてしまい、
「年末に間に合わなくなった。」
とマイクロソフト社が正式に発表してしまったのです。
そうなると困るのが、DELLです。
1年で一番稼ぎ時と言われるこの時期にパソコンが売れず、年を越えて新しいWindowsが発売されたとしても年末・年始ほどの勢いはありません。
そこで苦肉の策として登場したのが、今回の事前優待アップグレードプログラムなのです。
年末・年始はパソコン本体の大特価セール
パソコンメーカーは、年末が一番の売り時です。
しかし、Windows Vistaの発売が2007年の1月以降に延期されたので、DELLだけでなくパソコンメーカー各社は、年末の買い控えを不安に感じています。
であれば、パソコンをたくさん販売するためにはどうすれば良いか。
パソコン本体の価格を下げるしかありません。
しかし利益をギリギリまで削ってでも、年末・年始に販売台数を稼いでおけば、Windows Vistaが発売されても、他メーカーにお客様が流れる可能性が低くなります。
またWindows Vistaが発売されても、最終的にDELLパソコン上でアップグレードしてもらえれば、最終的な利益は自分に返ってきます。
他にも色々な要因はありますが、"先にユーザーを確保しておくことが最優先"と判断し、他メーカーとのシェア争いにも先手を打っておきたいという意識の表れだと思います。
発売前の時期は、値引き率が高い？
パソコン性能の進化は速く、それに伴って価格下落も激しいので一概には言えませんが、先月頃からパソコンの購入価格がかなり下がっているように感じています。
その価格設定は、
「本当に利益出てるの？」
と私までもが思ってしまうほどの熱の入れようです。
さらに、私の予想ですので断言できませんが、今月から年末・年始にかけて、オンライン限定の割引クーポンの増額やCPU・メモリ・ハードディスクの無料アップグレードなど、実質的な値引きがかなり行われると思います。
(あまり年末まで待つと、正月休みを挟みますので、配送が来年以降にずれ込む恐れがあります。)
Windows Vista発売後は、値引率が上がる？
これも私の予想ですので断言できませんが、Windows Vistaが発売されると発売前のような大きな値引きは少なくなる(？)と思っています。
Windows Vistaさえ発売してしまえば、発売までパソコンの購入や買い替えを待っていた方の反応があります。そうなれば、"発売前ほど無理矢理利益を削ってまで値段を下げる必要が薄くなる"と考えるからです。
パソコンメーカーが必死になって売りたがっているこの時期だからこそ、高性能なパソコンが驚くほどの低価格で購入できるチャンスだと思います。
詳しくは、デルオンラインストア(デル公式サイト)をご参照下さい。
４．Windows Vista発売前に購入する利点はあるの？<< >>６．Windows Vistaアップグレードの注意点