DELL(デル) Dimension/Inspiron
DELL購入検討日記は、Inspiron 6400の代替機を検討するコラムです。
ページ更新:2007/5/24
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大人気ノート「Inspiron 6400」の代替機を検討する

DELLノートパソコンのInspironシリーズで、大人気のInspiron 6400が一時販売中止になりました。
そこで、再販売されるまでの代替機について検討したいと思います。

5.InspironシリーズのCPUを比較する

CPUのブランドで選ぶなら

現在、CPUの主流と言えば、高性能なデュアルコアCPU「Core 2 Duo」です。

数年振りの革命的CPUと呼ばれるだけあって、性能は十分。ここしばらくは、この「Core 2 Duo」を中心であることは間違いないでしょう。

対して、低価格でお得なのが「Celeron M」プロセッサ。性能的には、「Core 2 Duo」に遠く及びませんが、インターネットや文章作成、デジカメ写真管理などの使用目的であれば十分な性能を誇ります。予算重視の方には、最有力候補CPUとなります。

デュアルコアとは?

デュアルコアとは、”コア”と呼ばれるCPUの核が2つある高性能CPUのことを指します。
従来のCPUは、デュアルコアに対して”シングルコア”と呼ばれます。

コアが2つあると何が良いかと言いますと、複数の同時作業を行う場合に大きな力を発揮します。
例えば、インターネットをしながら文章作成、デジカメ画像をレタッチしながら音楽を視聴など、一度にたくさんのウィンドウを開く作業に最適です。

コアが2つあるからといって、単純にCPUの性能が2倍になる訳ではありませんが、快適性の向上が大きく見込めますのでお勧めしています。

会社の違い

インテルとAMD。
CPU業界では2強と表現されることが多く、お互いにライバルとして、昔から抜きつ抜かれつの競い合いを行ってきたメーカーです。

ただし、シェア的にはインテルの方が断然多く、DELLパソコンでも大半の機種には「インテル製CPU」が搭載されています。

気になる性能についてですが、現在、正直言って大きな差はありません。
一部のヘビーユーザーの方であれば、使用目的に応じてインテルを選んだり、AMDを選んだりするのですが、我々一般ユーザーにとっては差を感じることはほとんどないと思います。

2次キャッシュ

CPU上に内蔵されている、高速メモリのこと。
容量が多いほど、大容量ファイルの扱いに向くため、処理速度が向上します。
動画編集、ファイルエンコードなどの使用目的にお勧めです。

動作周波数

CPUがどれだけ早く動作するかを表す数字。
基本的には、数字が大きいほど高性能となりますが、デュアルコアCPUが登場したため、単純に「動作周波数=性能」という図式が立たなくなっています。「CPUブランド」が同じ場合の比較参考程度に考えましょう。

FSB

CPUのデータ転送領域(速度)を表す数字。
数字が大きいほど、高性能と言えます。

ちなみに、現在の主流は667MHz。
一部のCPUでは、533MHzとなっていますが、実際に速度差を体感できるものでないことが多いようです。

納得購入ガイドの考察

CPUを選択する上で大切なことは、パソコンの使用目的をキチンと決めることです。

動画など大容量ファイルを扱う作業がメインの場合は、予算に余裕を持って高性能CPUを選択すべきですし、インターネットや文章作成程度の作業がメインであれば、低価格CPUでも十分対応可能です。

以下に、使用目的別にお勧めのCPUをご紹介致しますので、購入の参考にどうぞ。

  1. インターネット・メール、Word・Excelで文章作成がメインの場合
  2. 画像・動画編集、ファイルエンコード(変換)がメインの場合
  3. モバイル用途など、省電力性を求めたい場合

1.インターネット・メール、Word・Excelで文章作成がメインの場合

基本的には、低価格なCPUでもOKです。
Celeron M」や「Turion 64」などが、選択対象となります。

デジカメ画像の管理や編集などにも対応できますので、予算重視の方にお勧めと言えます。

ただし、ワンランク上のデュアルコアCPUも、最近になってかなり価格が下がっています。予算に余裕がある方は将来性も考えて、狙ってみても良いでしょう。

2.画像・動画編集、ファイルエンコード(変換)がメインの場合

このような使用目的の場合、CPUのパワーが必要となります。
CPUの性能が高いほど、単純にパソコンの快適性が向上しますので、デュアルコアCPUが必須と言えます。

また、大容量ファイルを扱うほど、CPU上の2次キャッシュメモリ容量が大切になります。

特にノートパソコンの場合、メモリの増量などと違って、後でCPUのアップグレードという作業が困難になります。
初めから、予算が許す限り高性能なCPUを選択しておきましょう。

3.モバイル用途など、省電力性を求めたい場合

ノートパソコンは、デスクトップパソコンと比べて、持ち運ぶ機会が存在します。

その時気になるのが、バッテリの持ち時間です。

基本的には、CPUの性能が高くなるほど電力消費が激しくなるため、バッテリの持ちが悪くなります。
とは言うものの、「ある程度CPUの性能も欲しい・・・」というのが人情というモノです。

そんな方には、「Core Duo」がお勧めです。
(Core 2 Duoではありません。)

性能的には、Core 2 Duoほど高くはありませんが、CPUの能力に比べて消費電力が小さいという特長があります。
現在でも、他メーカーのモバイルパソコンで採用されている実績もあります。

まとめ

今回のテーマである、「Inspiron 6400の代替機になるか?」という観点から考えると、

「CPUに関しては、Inspiron 6400でないと駄目ということはない。」

と言えそうです。

他のパーツと違い、高性能なCPUと低性能なCPUでは、かなり大きな金額差が生じます。
極端な場合、最新のCPUを選択するアップグレード料金で、安いパソコンがもう1台購入できてしまう場合もあるほどです。

CPU以外のパーツに関するアップグレード料金も含めて、検討してみましょう。

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