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DELL購入検討日記は、お勧めのメモリ容量と枚数を検討するコラムです。
ページ更新:2007/6/5
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メモリの容量と枚数を検討する

メモリの存在抜きで、パソコンの快適性を語ることはできません。
将来のメモリ増設も考えて、カスタマイズを行いましょう。

4.将来的な容量と枚数を検討する

さて、ここからが本題です。

前ページ「3.メモリを増設できるか調べる」において、「メモリスロットの数を調べておきましょう。」という話をなぜしたかと言いますと、将来メモリを増設する場合に大きく関係するからです。

将来の増設に最適な組み合わせを考える

例えば、メモリの容量を1GBにするカスタマイズについて考えます。

この場合、メモリ2枚で高速にデータ転送を行う”デュアルチャネル”を考えて、「512MB×2メモリ」が良いような気がすると思います。しかし、将来メモリの増設を考えると、ある問題が生じてしまいます。

以下、「メモリ増設に関する問題が生じる場合」と「生じない場合」について、ご紹介しましょう。

メモリの増設例

ここでは、わかりやすいように、メモリスロットを2個搭載したノートパソコンを例とします。

メモリ増設の選択肢
  1. 「512MB×1」→「1GB(512MB×2)」にする場合
  2. 「1GB×1」→「2GB(1GB×2)」にする場合
  3. 「512MB×1」→「1GB×2」にする場合
  4. 「1GB(512MB×2)」→「2GB(1GB×2)」にする場合
1.「512MB×1」→「1GB(512MB×2)」にする場合

「512MB×1」→「1GB(512MB×2)」にする場合

この場合は、特に問題ありません。

空いているメモリスロットに、「512MBメモリ」を追加するだけです。
しかも、メモリが2枚になることによって、デュアルチャネルに対応するというメリットも生じます。

メモリ増量の負担費用
512MBメモリ1枚分の料金で良い。
デュアルチャネル
対応
2.「1GB×1」→「2GB(1GB×2)」にする場合

「1GB×1」→「2GB(1GB×2)」にする場合

この場合も、上記と同様、問題は生じません。

メモリ増量の負担費用
1GBメモリ1枚分の料金で良い。
デュアルチャネル
対応
3.「512MB×1」→「1.5GB(512MB+1GB)」にする場合

「512MB×1」→「1.5GB(512MB+1GB)」にする場合

メモリを1GB追加すれば、ノートパソコンの場合最大1.5GBになりますが、問題が生じます。

  1. 総容量を2GBにするためには、メモリを総入れ替えする必要がある
  2. チップセットが対応していないと、デュアルチャネルに対応しない。(同容量のメモリではないため。)

購入当初は、インターネット程度の使用目的なので512MBで良いとしても、2GBまでメモリを増設したい方は注意が必要です。

メモリ増量の負担費用
1GBメモリ1枚分の料金で良いが、総メモリ容量を2GBとしたい場合は、512MBメモリが無駄になる
デュアルチャネル
原則非対応
4.「1GB(512MB×2)」→「2GB(1GB×2)」にする場合

「1GB(512MB×2)」→「2GB(1GB×2)」にする場合

3をさらに悪化させた例が、このメモリ増設プランです。

メモリの総容量を2GBにするためには、1GBメモリを2枚購入するしかありません。
そのため、現在使っている512MBメモリが2枚も不要になるため、無駄が大きくなってしまいます。

メモリ増量の負担費用
1GBメモリ2枚分の料金が必要になり、512MBメモリ2枚分が無駄になる
デュアルチャネル
対応
ただし、デスクトップ型なら問題なし

メモリスロットを4個搭載しているデスクトップ型パソコンであれば、512MBメモリを4枚という、512MB×4構成が可能となり、話は違ってきます。

現在使っている512MBメモリ×2枚は残しつつ、512MBメモリ×2枚を追加するだけで良いため、アップグレード料金も少なくて済みます。

まとめ

将来的な使用目的をハッキリと見極める

難しく書きましたが、簡単にまとめますと、

将来、

  • メモリ増設を行うか
  • メモリ増設を行わないか

この2点に凝縮されます。

例えば、
1年後、2年後のパソコン使用目的が、購入当初の使用目的と変わらないか?
ということを前もって想定しておき、

  • 最小限の512MBで良いのか
  • 将来的に1GBまで必要なのか
  • さらに2GBまで必要とするのか

判断する必要があります。

使用目的が変わる場合
  • 「インターネットや文章作成がメインであるが、近い将来に増設する予定がある。」

という方は、増設時に無駄がないメモリ(1GBメモリ×1など)がお勧めです。

使用目的が変わらない場合
  • 「将来的に、ビスタへのアップグレードを行う予定がない(メモリ増設の必要なし)」
  • 「画像・動画編集などがメインなので、大容量メモリが必要である」

という方は、デュアルチャネルに対応する偶数枚(2枚or4枚:512MB×2や1GB×2)がお勧めです。

メモリ選択のポイントは、

  • 将来性を考えて1枚構成にするのか
  • デュアルチャネルの恩恵を受けられる2枚構成にするのか

を決めてしまうことです。

どちらが良いかという判断は人それぞれですが、私個人的には、「512MB×2」よりも「1GB×1」、「1GB×2」がお勧めです。

「1GB×1」メモリを勧める理由

512MBメモリを組み合わせるのではなく、1GBメモリの組み合わせをお勧めするのは、以下のような理由があります。

  1. ビスタが主流になっていく中、512MBではハッキリ言って容量不足
  2. 同じ1GBでも、「512MB×2」にすれば高速なデュアルチャネルに対応するが、よほど処理負荷が高い作業でないと、体感的な差はないことが多い
  3. 少し前は、「512MB×2」よりも「1GB×1」の方が単価が高かったが、現在では同価格でアップグレード可能。(2007/6/4現在)

メモリスロットを4個持っているデスクトップパソコンであれば、将来的なメモリ増設は簡単です。しかし、2個しか持っていないノートパソコンにとって、メモリの選択は大きな課題となります。

将来、メモリを増設する可能性が高い方は、無駄のないメモリの組み合わせを考えておく必要があります。
少しでも無駄な出費を防ぐためにも、将来的なメモリ増設計画を立てておきましょう。

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