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DELL購入検討日記は、お勧めのメモリ容量と枚数を検討するコラムです。
ページ更新:2007/6/6
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メモリの容量と枚数を検討する

メモリの存在抜きで、パソコンの快適性を語ることはできません。
将来のメモリ増設も考えて、カスタマイズを行いましょう。

5.現在使用しているパソコンから必要なメモリ量を調べる

現在使用しているパソコンがある方は、必要なメモリ容量を知るための良い方法があります。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、「Windows タスクマネージャ」を見る方法です。

Windows タスクマネージャを開いてみる

XP環境の方であれば、「Ctrl」+「Alt」+「Del」で”Windows タスクマネージャ”が開きます。

Windows タスクマネージャ
Windows タスクマネージャ

この画面から、メモリの使用状況を知ることによって、”パソコンにどの程度負荷がかかっているか”を調べることができるのです。

物理メモリとコミットチャージ

現在のメモリに関する情報は、

物理メモリとコミットチャージ
「物理メモリ」と「コミットチャージ」

右上の「物理メモリ」と、左下の「コミットチャージ」でわかります。

物理メモリとは

物理メモリとはパソコン上に搭載されている実メモリ容量のことで、514,028KB(約512MB)のメモリが搭載されていることを表します。ちなみに、その下の「利用可能」は現在の空きメモリ容量、「システムキャッシュ」はシステムが利用している容量のことです。

コミットチャージとは

対してコミットチャージとは、現在使用しているページングファイル容量、つまり、システムを動作する上で必要な容量を表した数字であり、現在、173,916KB(約170MB)使用していることになります。

その下の「最大値」は、Windowsが起動してから、現在まで使用された容量の最大値を表します。
大きなデータ作業をすると、どんどん最大値が更新されます。

パソコンが快適に動作するためには

つまり、パソコンを快適に動作させるためには、

「コミットチャージ最大値」「物理メモリ合計」

となる必要があり、反対に、

「コミットチャージ最大値」「物理メモリ合計」

となれば、メモリ容量が不足している状態にあることを意味します。

作業が増えると・・・

試しに、インターネットをしながら音楽を聴いたり、文章作成をしながら写真データの整理を行ってみると、次のようにコミットチャージ最大値が増加します。

コミットチャージの最大値が大きくなる
コミットチャージの最大値が、453,844まで大きくなった

物理メモリ容量「514,028KB」に対して、コミットチャージ最大値「453,844KB」となり、もう少しで物理メモリ容量が足りなくなります。

さらに、作業量を増やしてみると、

コミットチャージの最大値が、物理メモリを超えてしまった
コミットチャージの最大値が、物理メモリを超えてしまった

物理メモリ容量「514,028KB」に対して、コミットチャージ最大値「651,464KB」となり、完全に物理メモリ容量を超えてしまいました。この作業状態ではメモリ容量が足りなくなり、パソコンの動作に支障をきたしています。

物理メモリ容量を超えるとどうなる?

結論から言いますと、物理メモリ容量を超えてしまっても、パソコンは動作します。

しかし、以下のような不具合が生じることになります。

  1. ハードディスクへデータを読み出す頻度が増えるので、パソコンの動作が遅くなる
  2. 使用しているソフトがフリーズして使用できなくなり、最悪の場合、Windowsの再起動が必要となる。(データも紛失する恐れがある。)

このように、メモリ容量が足りなくなることは、パソコンの快適性を奪ってしまうだけでなく、大切なデータや時間までも失ってしまう可能性があります

以上のことが、
「パソコンの快適性を上げるためには、メモリの増設が一番早い。」
と言われる理由の1つでもあり、余裕を持ったメモリ容量の選択が必要となります。

必要なメモリ容量を計算する

現在使用されているご自身のパソコン上で、使用想定内で最大の負荷をかけ、コミットチャージの最大値を計測してみてください。

その結果、

(現在余裕があるメモリ容量)=(物理メモリ合計)−(コミットチャージ最大値)

−(0以下)であれば、メモリ容量が不足していることになります。
その分だけのメモリ容量を上積みして、メモリ容量を決定する必要があります。

反対に+(0以上)であれば、現在のメモリ容量でも問題ないことになります。
ただ、メモリの余裕がほとんどない状態であれば、ワンランク上の容量を選択しておかないと、近い将来メモリ容量不足に陥ってしまいます。


この計算方法が、メモリ容量を決定する全てではありませんが、現在の使用環境を知る良い機会だと思いますので、一度試してみてください。

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