DELL(デル) Dimension/Inspiron
45nmプロセスの最新Core 2 Duo「penryn(ペンリン)」を試してみました。DELLパソコン購入の検討材料にどうぞ。
ページ更新:2008/4/2
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45nmプロセスの最新Core 2 Duoを試す

2008年の主力CPUとして投入された新生Core 2 Duo E8X00シリーズ。その気になる性能を、現行Core 2 Duoと徹底比較してみました。

6.処理速度を比較(ベンチマークソフト編)

各種ベンチマークソフト測定を行う条件をご紹介します。

ベンチマーク測定環境
比較対象 45nmプロセスの最新CPU 65nmプロセスの現行CPU 現役低価格CPU代表
CPU名 Core 2 Duo E8400(3.00GHz、6MBキャッシュ) Core 2 Duo E6750(2.66GHz、4MBキャッシュ) Celeron 420(1.60GHz、512KBキャッシュ)
OS Windows Vista Home Premium(ホームプレミアム)
メモリ 2GB(1GB×2) デュアルチャネル
ハードディスク 320GB SATA 3.0Gb/s NCQ HDD
ビデオコントローラ NVIDIA GeForce 8600 GT 256MB DDR(DVIx2/TV-out付)
液晶モニタ 19インチスクエア液晶(1280×1024)

メモリやハードディスク、ビデオコントローラができるだけ潤沢な構成とし、単純にCPUだけのガチンコ勝負となる環境にしました。

ちなみにCeleron 420は、2008年3月現在4,000円前後から購入できる低価格CPUです。以前にもご紹介したことがありますが、Core 2 Duoとの性能差が大きいので参考対象品としてご紹介します。

ベンチマーク結果

ビスタエクスペリエンス値

「CPUが変わるとビスタが快適になるのか?」をテスト。

ビスタエクスペリエンス値の比較
比較対象 45nmプロセスの最新CPU 65nmプロセスの現行CPU 現役低価格CPU代表
CPU名 Core 2 Duo E8400 Core 2 Duo E6750 Celeron 420
プロセッサ値 5.6 5.5 3.8
基本スコア 5.5 5.5 3.8

Core 2 Duo E8400のエクスペリエンス値
Core 2 Duo E8400のエクスペリエンス値

Core 2 Duo E6750のエクスペリエンス値
Core 2 Duo E6750のエクスペリエンス値

Celeron 420のエクスペリエンス値
Celeron 420のエクスペリエンス値

Core 2 Duo E6750の「5.5」に対して、Core 2 Duo E8400は「5.6」と若干のスコアアップを果たしました。単純に動作周波数が2.66GHz→3.00GHzに向上したためと推測します。

ただ、パソコン全体の基本スコアは5項目全ての最小値を採用するため、CPUスコアが5.5→5.6とアップしても基本スコアは5.5と変化しませんでした。体感的な差としては少ないかもしれません。

SUPERπ

円周率を419万桁まで計算する時間を比較。

1分38秒とかなり速い
1分38秒とかなり速い

Superπでの性能比較
比較対象 最新CPU代表 一世代前CPU代表 現役低価格CPU代表
CPU名 Core 2 Duo E8400 Core 2 Duo E6750 Celeron 420
処理にかかった時間 1分38秒(98秒) 1分53秒(113秒) 3分41秒(221秒)

SUPERπで419万桁処理時間を比較
SUPERπで419万桁処理時間を比較

ここでもCeleronの遅さは気になりますが、Core 2 Duo同士では動作周波数の差がそのまま性能差となって現れています。高い動作周波数が手軽に購入できる最新Core 2 Duoは魅力的です。

PCMARK05

現実のアプリケーションソフトでの利用を想定されており、ファイルの圧縮や暗号化、メモリの読み書き、Windowsの起動ブラウズなどの分析が可能。ベンチマーク結果が高いほど高性能と言えます。

PCMARK05 現実のアプリケーションソフトでの利用を想定 XP起動状態を計測
PCMARK05。現実のアプリケーションソフトでの利用を想定したベンチマークソフト。

約1割強ほどスコアアップ
約1割強ほどスコアアップ

PCMARK05での性能比較
比較対象 最新CPU代表 一世代前CPU代表 現役低価格CPU代表
CPU名 Core 2 Duo E8400 Core 2 Duo E6750 Celeron 420
基本スコア 6767 6246 2769

PCMARK05でベンチマーク比較
PCMARK05でベンチマーク比較

スコアを見る限りでは、動作周波数の分だけ性能アップしているようです。処理負荷がかなり高い作業であれば、快適性を実感できるかもしれません。

CINEBENCH

複数コアに対応している、3Dグラフィックレンダリングソフト。重負荷時のCPU性能を比較できる。

CINEBENCH 3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト 
CINEBENCH。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。

CINEBENCHでの性能比較
比較対象 最新CPU代表 一世代前CPU代表 現役低価格CPU代表
CPU名 Core 2 Duo E8400 Core 2 Duo E6750 Celeron 420
基本スコア 2分19秒(139秒) 2分52秒(172秒) 10分57秒(657秒)

CINEBENCHでベンチマーク測定
CINEBENCHでベンチマーク測定

3DグラフィックというCPU性能が大きく影響するテストだけに、他のベンチマーク比較よりも処理時間の差が大きく出ていることがわかります。

このベンチマークソフトは複数コアに対応しているので、Core 2 Duoの性能が最大限に生かされています。実際に使うソフトが複数コアに対応していれば、これだけ違う性能差を手に入れることができます。

(まとめ) CPUが違うと性能が大きく異なる

今回のベンチマーク比較をまとめてみます。

今回テストしたベンチマーク比較
比較対象 最新CPU代表 一世代前CPU代表 現役低価格CPU代表
CPU名 Core 2 Duo E8400 Core 2 Duo E6750 Celeron 420
ビスタエクスペリエンス値 5.6 5.5 3.8
SUPERπ 1分38秒(98秒) 1分53秒(113秒) 3分41秒(221秒)
PCMARK05 6767 6246 2769
CINEBENCH 2分19秒(139秒) 2分52秒(172秒) 10分57秒(657秒)

性能が極端に劣るCeleronは別として、Core 2 Duoの強さが目立ちます。また性能が高いCore 2 Duo E6750と比べても、Core 2 Duo E8400の大きな性能アップを体験できました。

ただし、インターネットや文章作成程度の軽負荷作業であれば、Core 2 Duo E8400など最新CPUの登場を待つ必要はない印象を受けます。反対に、3DグラフィックスなどCPUに負荷がかかる作業中心であれば最新CPU待ちという選択肢もあるでしょう。

次回は、デジカメで撮影した画像のレタッチ編集、動画ファイルのエンコードなど、処理負荷が重い実作業についての比較をご紹介します。

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