DELL(デル) Dimension/Inspiron
DELL購入検討日記は、Windows Vistaを搭載したDELLパソコンを納得して購入して頂くための検討コラムです。
ページ更新:2006/12/30
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ビスタプレミアム対応のカスタマイズを考える

Windows Vista(ビスタ)の発売が2007年の1月に迫り、DELLからも「ビスタプレミアム対応パッケージ」が発売され始めました。今購入するなら、将来ビスタへ移行することを前提とした性能のあるパソコンがおすすめです。

6.DirectX9世代以上のグラフィック性能が必要

ウィンドウの半透明化や3D表示の3Dフリップなど、Windows Vista特有のグラフィック描画を楽しむには、DirectX9世代のビデオコントローラが必要になります。

しかしここで問題なのは、「DirectX9」が何を意味しているのかということです。
Windows Vistaへの移行を困難にしている一番の原因でしょう。

パソコン初心者の方が意味を無理に覚える必要はありませんが、Windows Vistaを動作させるためには避けて通れない用語ですので、覚えておいて損はないと思います。
できるだけ簡単な言葉を使って、わかりやすくご紹介致しますので、ご興味のある方はお付き合い下さい。

DirectXとは

「DirectX」というのは、OSであるWindowsの機能を強化するためのプログラム群のことです。
専門的には、API(Application Programming Interface・アプリケーション プログラミング インターフェイス)と呼ばれます。

もともとWindowsにはグラフィックを描画することができるのですが、最低限基本的な機能しか搭載しておらず、高度なグラフィック描画をすることができません。そこで、DirectXと呼ばれる高度なグラフィック描画専用プログラム群を使うことによって、Windowsの機能を強化するという訳です。

日曜大工で例えますと、
「くぎを手で打つことはできないが、かなづちを使うと簡単に打てる。」
とイメージすれば、わかりやすいのではないでしょうか。

またDirectXには、2Dを描画する「DirectDraw」や3Dを描画する「Direct3D」といった専用プログラムが用意されており、複雑な動画処理表示をすることができることを補足しておきます。

DirectX9って何

では次に「DirectX9」についてです。

「DirectX9があるのなら、DirectX7やDirectX8もあるの?」
という質問が出そうですが、もちろんあります。

DirectXというのは、今回Windows Vistaが発売されることになって開発されたものではなく、昔から「DirectX7」→「DirectX8」→「DirectX9」進化しており、より複雑なグラフィック処理が可能です。ちなみにWindows Vistaは、最新の「DirectX10」にも対応しています。

グラフィックカードの2強メーカー

ビデオコントローラで有名なのが、「GeForceシリーズ」を発売しているNVIDIA社と「RADEONシリーズ」を発売しているATI社です。

DELLのカスタマイズ項目においても、ビデオコントローラの欄を見ると、
  • Geforce 7600 GS 256MB
  • RADEON X1600 128MB

と書かれており、どちらのメーカーのビデオコントローラなのか、一目でわかるでしょう。

どちらのメーカーが優れているかについては、ヘビーユーザー間で議論はありますが、一般利用者の方にはほとんど差がないと考えて問題ありません。

数字は何を意味する?

次に、右に書かれている数字(上の例ですと、7600やX1600)は何を意味しているのでしょうか。
これは、グラフィックチップの品番のようなもので、数字によって発売時期や性能が違います。

以下すべて、DirectX9に対応しています。

主なGeForceシリーズ
発売時期 2006年 2005年 2004年 2003年
高性能 7900 7800 6800 FX5900、FX5800
標準 7600 - 6600 FX5700、FX5600
低価格 7300 - 6200 FX5200
主なRADEONシリーズ
発売時期 2006年 2005年 2004年 2003年
高性能 X1900 X1800 X850、X800 9800
標準 - X1600 X600 9600
低価格 - X1300 X300 -

基本的には全てWiodnws Vistaに最低限対応しますが、低価格タイプは快適性の問題からあまりお薦めしません。
また、発売年が古いビデオコントローラは、現在DELLで販売していません。

現在、私がWindows Vista RC1を試しているパソコンのビデオコントローラは、RADEON 9600Proです。
上記の表を見ますと、2003年の標準タイプとなっていますが、普通に使っている分には違和感はありません。

ちなみに、私が今パソコンを購入するなら、下記のビデオコントローラを選びます。

3Dゲーム・CGをとにかく快適に楽しみたい
GeForce 7900、RADEON X1900
コストパフォーマンスが高い私の一押し
GeForce 7600、RADEON X1600

内蔵型ビデオコントローラは使える?

別途追加する「拡張型ビデオコントローラ」であれば、上記のように数年前のタイプが使用できるほど性能的な余裕はありますが、内蔵型ビデオコントローラの場合は状況が違ってきます。

主な内蔵型グラフィックチップセット
発売時期 2006年 2005年 2004年 2003年
インテル製 インテルG965 インテル945G インテル915G インテル865G
Geforceシリーズ - 6150 - -
RADEONシリーズ Xpress 1150 Xpress 200 - -

結論から言いますと、最新のタイプでも性能的にはギリギリです。

インテル915G以前は、Windows AEROに対応していませんし、以降のグラフィック性能であっても性能的な余裕はそれほどありません。しかも、グラフィックメモリがメインメモリの一部を共用しますので、メインメモリ容量が少ないとシステム全体に支障をきたします。

2006年12月29日現在、DELLラインナップではインテル945Gが主流ですので、快適な動作を求めるのであれば、やはり拡張型ビデオコントローラの選択がおすすめです。

 詳しくは、デルオンラインストア(デル公式サイト)をご参照下さい。

次回は、「液晶モニタの表示解像度とグラフィックメモリの関係」についてご紹介したいと思います。

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