DELL(デル) Dimension/Inspiron
DELL購入検討日記は、Dimension 9200Dimension 9200Cを納得して購入して頂くための比較コラムです。
ページ更新:2006/10/18
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納得購入ガイドの「私ならこの機種を買う!」
【その2】人気デスクトップ対決! Dimension 9200とDimension 9200C編

DELLデスクトップパソコンのDimensionシリーズで、人気の高いDimension 9200Dimension 9200C
サイト管理人なら、ずばりこの機種を買います!

1.Dimension 9200とDimension 9200Cの概要を比較

DELLの公式ホームページによれば、

  • Dimension 9200は、ハイパフォーマンス機種
  • Dimension 9200Cは、スタンダード機種

となっています。

Dimension 9200とDimension 9200Cを簡単に比べてみる

Dimension 9200とDimension 9200Cの性能を簡単に比較すると、以下のようになります。

Dimension 9200とDimension 9200Cの違い
機種名 Dimension 9200 Dimension 9200C
特長 とにかく性能と拡張性を優先 性能だけでなく省スペースも重要視
内蔵できるハードディスク 2台 1台
内蔵できる光学ドライブ 2台 1台
本体の幅(mm) 188 94
本体の高さ(mm) 461 315
本体の奥行(mm) 455 365
グラフィック性能 高い 普通

大きな違いは、本体に内蔵できる機器の数と本体ケースの大きさです。

Dimension 9200に比べると、Dimension 9200Cに内蔵できる機器の数は半分ですが、その分本体の横幅サイズも約半分、体積の容量比はなんと約3割しかありません。

性能や拡張性を優先するか、設置スペースを優先するかによって、全く購入対象者が違うことがよくわかります。

2.Dimension 9200とDimension 9200CのCPUを比較

Dimension 9200とDimension 9200Cでは、選択できるCPUが少し違います。(2006.10.16現在)

Dimension 9200とDimension 9200CのCPU比較
機種名 Dimension 9200 Dimension 9200C
選択可能なCPU
  • Core 2 Duo E6400
  • Core 2 Duo E6300
  • Pentium D 915
  • Pentium D 805
  • Pentium 4 651
  • Core 2 Duo E6300
  • Pentium D 915
  • Pentium D 820
  • Pentium D 805
  • Pentium 4 651

Dimension 9200では、上位CPUである「Core 2 Duo E6400」が選択できます。
「Core 2 Duo E6300」からのグレードアップ料金も少額ですので、動画編集など処理負荷の高い作業がメインとなる方におすすめです。

ただし、一般的な使用目的であればほとんど差はありません。
この「Core 2 Duo E6400」の選択を目的として、Dimension 9200を購入対象とする必要はないでしょう。

3.Dimension 9200とDimension 9200Cのハードディスクを比較

Dimension 9200の大きな特長として、"大容量ハードディスクが選べること”"RAID構成ができること"が挙げられます。

Dimension 9200とDimension 9200Cで選択できるハードディスク
RAID構成 Dimension 9200 Dimension 9200C
なし
  • 1000GB
  • 750GB
  • 640GB
  • 500GB
  • 410GB
  • 320GB
  • 250GB
  • 160GB
  • 500GB
  • 320GB
  • 250GB
  • 160GB
あり
  • 500GB
  • 640GB
  • 1000GB
  • なし

Dimension 9200には、ハードディスクが2台内蔵搭載可能ですので、500GB以上の大容量が選択できます。
また、「ハードディスクを2台使って効果的な機能を利用しよう」というRAID構成ができるのも魅力の1つです。

RAIDとは?

簡単に言いますと2種類の利用方法があり、概要は下記のとおりです。

RAID 0(データストライピング)

2つのハードディスクドライブを一つの仮想HDDとして動作させる機能です。
データを2つのドライブに分散して読み書きするため、より早いアクセス速度を実現します。

RAID 1(ミラーリング)

同じ情報を2つのハードディスクに記録させる機能です。
もし片方のディスクに障害が発生しても、もう片方に同じ情報が記録されていますので、重要情報のバックアップ体制をより万全にすることが可能です。

とにかく処理速度を上げたい方はRAID0、データのバックアップなど安全性を高めたい方はRAID1がおすすめです。

4.Dimension 9200とDimension 9200Cの光学ドライブを比較

Dimension 9200は、ハードディスク同様、光学ドライブも2台内蔵搭載可能です。

Dimension 9200とDimension 9200Cで選択できる光学ドライブ
Dimension 9200 Dimension 9200C
  • DVD-ROMドライブ & DVD+/-RW ドライブ (DVD+R 2層書込み対応)セット
  • DVD+/-RW ドライブ(DVD+R 2層書込み対応)
  • CD-RW/DVD コンボドライブ
  • DVD-ROMドライブ
  • DVD+/-RW ドライブ(DVD+R 2層書込み対応)
  • CD-RW/DVD コンボドライブ

「DVD-ROMドライブ & DVD+/-RW ドライブ (DVD+R 2層書込み対応)セット」が選べますので、

  • 「DVD-ROMドライブ」は、音楽CDやDVD映画の再生用ドライブ
  • 「DVD+/-RW ドライブ」は、オリジナル音楽CDの作成や動画保存用ドライブ

というような使用目的別で利用することができます。
かなり贅沢な利用方法ですが、一度使い出すと止められません。

5.Dimension 9200とDimension 9200Cのグラフィック性能を比較

Dimension 9200とDimension 9200Cで大きく違うのが、このグラフィック性能です。

Dimension 9200とDimension 9200Cで選択できるビデオコントローラ
Dimension 9200 Dimension 9200C
  • NVDIA(R) GeForce(TM) 7900 GTX 512MB DDR(DVIx2/TV-out付)
  • NVIDIA(R) GeForce(TM) 7900 GS 256MB DDR(DVIx2/TV-out付)
  • ATI(R) RADEON(R) X1300 Pro 256MB DDR (DVI/VGA/TV-out付)
  • NVIDIA(R) GeForce(TM) 7300 LE 256MB TurboCache(TM) (DVI/VGA/TV-out付)
  • ATI(R) RADEON(R) X1300 Pro 256MB DDR (DVI/VGA/TV-out付)
  • インテル グラフィックス・メディア・アクセレーター X3000(オンボード)

上記の表のとおり、Dimension 9200では軒並み高性能なビデオコントローラが選択できます。

割と高性能な標準グラフィック性能

Dimension 9200Cには、「インテル グラフィックス・メディア・アクセレーター X3000」と呼ばれる内蔵型チップセットが搭載されています。基本性能としては十分ですので、インターネットや文章作成などの使用目的であれば問題ありません。

このグラフィック機能がどの程度高性能かと言いますと、ずばり"3Dオンラインゲームや高度なビデオ編集をしなければ問題ないレベル"です。
例えば、インターネットやメール、Excelなどビジネスソフト、デジカメ画像レタッチ、DVD映画視聴であれば問題ありません。

ビデオコントローラの必要性

ビデオコントローラは、グラフィックに特化した性能を持つパーツです。
メインメモリに負担をかけることなく、グラフィック処理することができますので、パソコンの快適性が向上します。
(3Dゲームなどには、さらに高性能なグラフィック能力が必要となりますので、Dimension 9200や上位機種のXPSシリーズをおすすめします。)

Windows Vistaへの移行も考えると

来年には、次世代OSであるWindows Vistaが発売になります。
Dimension 9200やDimension 9200Cは、Windows Vistaに対応できる性能を誇る「Windows Vista Capable機種」ですが、快適な操作を考えると、メモリ容量とグラフィック性能は余裕を持った方が良いと言われます。

Dimension 9200Cで選択できる「ATI RADEON X1300 Pro 256MB DDR」でも問題ありませんが、処理負荷の高い作業を複数こなす場合は、高性能なビデオコントローラが選択できるDimension 9200がおすすめだと言えます。

6.Dimension 9200とDimension 9200CのTVチューナを比較

最近のパソコンは、テレビパソコンとしての利用頻度も高いのが特長です。

その点、DELLのTVチューナは、録画時にパソコン処理に負担がかかりにくいハードエンコードタイプなので、安定した録画が可能です。さらに、付属ソフトによりiEPG、追っかけ再生、巻き戻し録画なども可能になっているのでおすすめです。

ただし、Dimension 9200とDimension 9200Cでは、選択できるTVチューナの種類が違いますので注意が必要です。

Dimension 9200とDimension 9200Cで選択できるTVチューナ
Dimension 9200 Dimension 9200C
  • Emuzed Angel デュアルTVチューナカード
  • ATI TV Wonder Elite TVチューナカード
  • ATI TV Wonder Elite TVチューナカード

テレビの視聴や録画を考えている方は、高画質録画性能や使い勝手も検討しておきたいところです。

両機種で選択できる「ATI TV Wonder Elite TVチューナカード」でも十分な性能を持っていますが、Dimension 9200で選択できる「Emuzed Angel デュアルTVチューナカード」であれば次のような機能も搭載しています。

  • 地上アナログ放送2番組同時録画機能
  • ゴーストリダクションという高画質な録画機能
ゴーストリダクション機能とは

ゴースト(映像が横に2重3重にずれて表示される症状のこと)を低減する機能のこと。完全に症状が低減される訳ではありませんが、テレビ視聴を主な使用目的とする場合には欲しい機能の1つ。高性能なTVチューナに搭載されることが多い。

7.Dimension 9200とDimension 9200Cの液晶モニタを比較

選択できる液晶モニタは同じですが、映像を2つの液晶モニタに表示できる「デュアルモニタ」に対応しているかが大きく違う点です。

Dimension 9200とDimension 9200Cで選択できる液晶モニタ
項目 Dimension 9200 Dimension 9200C
液晶モニタのサイズ
  • 17インチ
  • 19インチ
  • 20インチ
  • 20インチワイド
  • 24インチワイド
  • 17インチ
  • 19インチ
  • 20インチ
  • 20インチワイド
  • 24インチワイド
デュアルモニタ
  • 2007FP 20インチ TFT液晶モニタ
  • 1907FP HAS 19インチTFT液晶モニタ
  • なし

液晶モニタは使用目的で選ぼう

最近の主流は、従来の15インチ液晶よりも約1.6倍も広い17インチ液晶です。
広い作業スペースが欲しい方や、テレビ・DVD映画視聴を考えている方に最適です。

動画編集や一度にたくさんのウィンドウを開く方は、ワンランク上の19インチ液晶や20インチ液晶がおすすめです。
予算は多少上がりますが、永く使うことを考えると、先行投資しても良いカスタマイズ項目だと思います。

表示解像度を確認しよう

表示解像度とは、どのくらいの範囲を表示できるかを示す数字です。
この数字が大きいほど、表示できる範囲が広くなりますので、インターネットやExcelの使用などに便利です。

液晶モニタの表示解像度
項目 表示解像度
17インチ 1,280×1,024
19インチ 1,280×1,024
20インチ 1,600×1,200
20インチワイド 1,680×1,050
24インチワイド 1,920×1,200

液晶モニタの大きさだけでなく、表示できる範囲もこれだけ違います。
(ちなみに従来の15インチ液晶は、1,024×768です。)

使用目的にあわせて、必要な性能を持った液晶モニタを検討しましょう。

8.Dimension 9200とDimension 9200Cの外形寸法を比較

ページ冒頭でご紹介しましたが、Dimension 9200とDimension 9200Cの大きさを比較すると下記の表のようになります。

Dimension 9200とDimension 9200Cの大きさ
機種名 Dimension 9200 Dimension 9200C
幅(mm) 188 94
高さ(mm) 461 315
奥行(mm) 455 365
体積比 約3.65 1

幅・高さ・奥行全てに対してDimension 9200の方が大きく、本体の体積比はなんと約3.65倍です。

全く違う本体の大きさ

Dimension 9200とDimension 9200Cのサイズを比較するために、わかりやすくイメージ図化してみると、

Dimension 9200とDimension 9200Cの比較

これだけ大きさが違います。明らかにDimension 9200Cの方がコンパクトなのが良くわかります。拡張性が必要なければ、間違いなくスリムタイプのDimension 9200Cがおすすめです。

9.Dimension 9200CとDimension 9200の端子の位置を比較

Dimension 9200とDimension 9200Cの接続端子で、大きな違いは次の3点です。

Dimension 9200Dimension 9200Cの接続端子
機種名 Dimension 9200 Dimension 9200C
ネットワークコントローラ
  • 10/100/1000 Ethernet
  • 10/100 Ethernet
拡張スロット
  • PCI : 3スロット
  • PCI Express x1: 1スロット
  • PCI Express x4: 1スロット
  • PCI Express x16: 1スロット
  • PCI Express x 1: 1スロット
  • PCI Express x 16: 1スロット

※拡張スロットはすべてロープファイル

S/PDIF端子
  • なし
  • S/PDIF出力端子×1
ネットワークコントローラ

難しい言葉ですが、要するにLAN端子のことです。
有線LANケーブルでインターネットをする場合に使用するのですが、2機種では通信速度が違います。
Dimension 9200は1000Mbpsつまり1Gbps、Dimension 9200Cでは100Mbpsまでの対応となります。

ただし、最近はやりの光通信でも通信速度は最大100Mbpsです。
一部ではヘビーユーザー向けの1Gbpsプランもありますが、一般的には1Gbpsまで対応できる「10/100/1000 Ethernet」にこだわる必要はないでしょう。

PCIとは

後に拡張するためのコネクタのこと。

  • PCIは、USB端子やIEEE1394端子などを増設するコネクタ
  • PCI Express x16は、ビデオコントローラを増設するコネクタ

です。
(PCI Express x1やPCI Express x4に関しては、使用する頻度が少ないと思われますので、ここでは省略します。)

S/PDIFとは

S/PDIFというのは、Sony / Philips Digital Interfaceの略称で、ソニーとフィリップスが共同で作った規格のことです。我々に1番身近なのは、AVミニコンポなどに搭載されているデジタル光端子でしょうか。


納得購入ガイドなら、こっちを買う! 〜Dimension 9200とDimension 9200C編〜

Dimension 9200とDimension 9200Cでは、使用目的や性能が全く違いますので、パソコン初心者の方にも購入機種の判断が簡単です。

1.パソコン初心者の方には、Dimension 9200Cがおすすめ

パソコンには色々な使用目的がありますが、一般的には、

  • インターネットやメール
  • WordやExcelなどで文章作成
  • デジカメ写真の管理

が大半だと思います。
であれば、Dimension 9200Cでも性能的には十分です

性能に不満を感じる方は、高性能な「Core 2 Duo プロセッサ」が選べますし、ハードディスクも最大500GBまで選択できます。
グラフィック性能も、「ATI(R) RADEON(R) X1300 Pro 256MB DDR」にグレードアップしておけば、次世代OSであるWindows Vistaにも対応できる性能を誇り、将来性も問題ありません。
パソコン初心者の方が不満に感じることは、ほとんどないでしょう。

また、なんといっても一番の利点は、省スペースタイプだということでしょう。
設置スペースがかなり少なくて済みますので、パソコン初心者の方にも安心です

2.とにかく安く購入したいなら、Dimension 9200Cがおすすめ

少しでも安く購入したいというのは、当たり前の心理だと思います。
その点、Dimension 9200Cは、Dimension 9200と比べて約2万円前後安くなっています。(2006.10.17現在)

拡張性が高いことやその他の細かい違いがこの値段差に反映されているようですが、2万円もあればワンランク上のCPUが狙えますし、メモリやハードディスクの容量も2倍にできるかもしれません。

つまり、予算を抑えるかその分上のパーツを選択するか、使用目的に応じて選択できることになります。これが、パソコン初心者の方におすすめな理由です。

3.動画編集を楽しむなら、Dimension 9200がおすすめ

ビデオカメラで撮影した動画の編集をするなら、断然Dimension 9200がおすすめです。

最近では、動画編集も一般的にになりつつあります。
実際、現在でも楽しんでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

動画の編集といえば、とにかくパソコンの性能が必要とされる作業の1つです。
できるだけ高性能なCPUや大容量ハードディスクを必要としますので、省スペースタイプのDimension 9200Cでは多少役不足かもしれません。

ただし、Dimension 9200Cでは対応できないということではなく、動画編集が主な使用目的であればDimension 9200の方が良いということです。
(実際、DELLの公式ページにもDimension 9200Cは動画編集にも対応できるとの記載がされています。)

4.将来性を考えるなら、Dimension 9200

パソコンの進化は速いもので、性能にあわせて使用目的も大きく変化します。

仮に、今はインターネットや文章作成だけが使用目的だとしても、近い将来ビデオカメラを購入して動画編集をしたくなることもあるかもしれません。

そんなときには、大容量のハードディスクが必要になったり、高性能なビデオコントローラが必要になることが多いため、"できるだけ性能や拡張性に余裕を持たしておいた方がよい"という考え方もあります。

パソコンの寿命は3〜5年と言われますが、できるだけ長い期間使い続けたいという方には、Dimension 9200がおすすめです。

参考ページ

Dimension 9200
Dimension 9200C

 Dimension 9200とDimension 9200Cの製品詳細は、デルオンラインストア(公式ページ)でご確認下さい。

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