最新CPUの性能比較は、2012年版 最新CPU対決!〜Core i3 VS Core i5 VS Core i7〜をご参照ください。
DELLプレミアムデスクトップ Studio XPS 8000 使用レビュー
Studio XPS 8000は比較的低価格で購入できるDELLプレミアムデスクトップ。
画像・動画編集や最新3Dゲームを楽しむ方におすすめします。
コストパフォーマンスが高いCPUはどっち? Core i7 VS Core i5 ベンチマーク対決
(速報3) Studio XPS 8000の性能をベンチマーク、(速報4) Core 2 Duo搭載の入門機種と性能を比べてみると?でも、Core i7 860を搭載したStudio XPS 8000のスコアについて取り上げましたが、このページではさらに一歩進んで、CPUを低価格なCore
i5 750に換装し、同じベンチマークテストを行いました。
デュアルコアCPUで人気が高いCore 2 Duo E8500との比較も合わせて整理してみましたので、高性能なCore
i7にするか、お買い得なCore i5にするか、お悩みの方の参考になれば幸いです。
Core i7とCore i5の違いをおさらい
Studio XPS 8000を購入する上で、結構迷うのがCore i7とcore i5の選択です。なかなか悩まれている方も多いのではないでしょうか?
性能を取るならCore i7、予算重視ならCore i5となりますが、実際の用途においてどの程度の性能差が生じるのか、気になるところです。そこで今回は、Windows
エクスペリエンス値、各種ベンチマークテスト、実際のアプリケーションを使って性能を比較してみることにしました。
低価格ながら、用途によっては上位CPUを脅かす性能を誇るCore i5 750
上位のCore i7 860(左)とCore i5 750(右)。大きさや外観上のデザインは全く同じ。
【参考】Studio XPS 8000に搭載されていたCPUファン(左)とCore i5 750のリテールCPUファン(右)。放熱フィンの面積が、Studio
XPS 8000の方が大きく設計されています。
現在のCore i7/i5ラインナップについて
各種ベンチマーク比較の前に、現在のCore i7/i5ラインナップと機能・性能差について確認しておきます。
Core i7とCore i5の概要比較
CPU名 |
Core i7 870 |
Core i7 860 |
Core i5 750 |
備考 |
対応CPUソケット |
LGA1156 |
LGA1156 |
LGA1156 |
形状、ピン数共に同じなので、対応CPUソケットも同じ |
コア数 |
4 |
4 |
4 |
全て4コアのクアッドコアCPU |
スレッド数 |
8 |
8 |
4 |
ハイパースレッディング機能を搭載しているCore i7のみ擬似的に8コア動作する |
動作周波数 |
2.93GHz |
2.80GHz |
2.66GHz |
動作周波数はCore i7 > Core i5 |
ターボ・ブーストによる最大周波数 |
3.60GHz |
3.46GHz |
3.20GHz |
ターボブースト機能により、Core i7 860とCore i5 750の動作周波数差が0.14GHz→0.26GHzに広がる |
2次キャッシュ |
256KB×4 |
256KB×4 |
256KB×4 |
全て同じ |
3次キャッシュ |
8MB |
8MB |
8MB |
全て同じ |
システムバス転送レート |
2.5GT/s(DMI) |
2.5GT/s(DMI) |
2.5GT/s(DMI) |
全て同じ |
TDP(熱設計電力) |
95W |
95W |
95W |
全て同じ |
ハイパースレッディング機能 |
○ |
○ |
- |
Core i7のみ搭載 |
【参考】 |
Core i5 750+35,000円前後 |
Core i5 750+10,000円前後 |
- |
2009年12月15日時点における、およその市場価格差 |
DELLで搭載する機種 |
Studio XPS 8000 |
同左 |
同左 |
2009年12月15日時点 |
Core i7では870と860の2タイプ、Core i5では750の1タイプです。どちらも同じNehalem(ネハーレン)プラットフォームによるCPUですが、大きな違いはターボブースト機能の倍率とハイパースレッディング機能を搭載しているかです。
【Core i7とCore i5の違い その1】 ターボブースト機能の倍率が違う
Core i7/i5はターボブーストと呼ばれる動作周波数を一時的に上昇させる機能を有します。
処理を行っていないコアを使って、動作周波数を一時的に上昇させるターボブースト機能(ターボモード)。コア数に依存しない古いアプリケーションでも、処理速度アップの効果が期待できます。
ただし、各CPUによって動作アップの制限がかけられており、上位CPUになるほどアップ幅が大きくなっています。
Core i7とCore i5の概要比較(定格時)
CPU名 |
Core i7 870 |
Core i7 860 |
Core i5 750 |
備考 |
動作周波数 |
2.93GHz |
2.80GHz |
2.66GHz |
- |
Core i5との差 |
+0.27GHz |
+0.14GHz |
- |
動作周波数は、各0.13〜0.14GHz違うだけ |
Core i7とCore i5の概要比較(ターボブースト時)
CPU名 |
Core i7 870 |
Core i7 860 |
Core i5 750 |
備考 |
ターボブーストMAX時の動作周波数 |
3.60GHz |
3.46GHz |
3.20GHz |
- |
定格時との差 |
+0.67GHz |
+0.66GHz |
0.54GHz |
上位CPUほどアップする周波数の上限幅が広い |
Core i5との差 |
0.40GHz |
0.26GHz |
- |
最大0.4GHzもの違いが生じる |
実際に、シングルスレッドアプリケーションでの動作周波数の動きを見ても、上記表に近い動きをしました。
ピーク(最大負荷)時
左がCore i7 860、右がCore i5 750。Core i7 860は3457.9GHz(×26倍)まで上昇しますが、Core
i5 750では3193.9(×24倍)がほぼ上限となっています。
アイドル(負荷がかかっていない)時の動作周波数
ちなみにアイドル状態にしてみると、両CPUとも1197GHzでした。
左がCore i7 860、右がCore i5 750。両CPU共、約1.2GHまで下がって省電力化しています。
【Core i7とCore i5の違い その2】 対応ソフトであれば爆速処理!ハイパースレッディング機能
Core i7のみですが、擬似的8コア動作が可能なハイパースレッディング機能が使えます。
Core i7の場合、1つのコアが擬似的に2つのコア(計8コア)があるように働く機能を持ちます。
タスクマネージャで確認してもこのとおり。左が8スレッドのCore i7、右が4スレッドのCore
i5です。 マルチスレッド対応ソフトであれば、Core i7は擬似的8コアで爆速処理を行います。同時に複数作業をこなす場合でも、パワーの余裕が違います。
次ページからは、実際に測定した性能比較の結果をご紹介します。
DELL公式サイト 製品ページリンク
Studio XPS 8000の後継機種 Studio XPS 8100
最新Core i7/i5搭載のDELLハイエンドデスクトップ Studio XPS 8100。
詳細はStudio XPS 8100(DELL公式ページ)をご参照ください。
【参考 セットアップ手順その2】 Studio XPS 8000にドライバ類をインストールする<< >>ベンチマークテストを行うカスタマイズ構成と「Windowsエクスペリエンス値」
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