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Studio XPS 8100レビューをご紹介!Studio XPS 8100の購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2010/11/1
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DELLプレミアムデスクトップ Studio XPS 8100 レビュー

Studio XPS 8100は比較的低価格で購入できるDELLプレミアムデスクトップ。
画像・動画編集や最新3Dゲームを楽しむ方におすすめします。

Core i7-800シリーズ最上位のCore i7-880を選ぶ価値はあるか?仮想Core i7-880でベンチマークしてみた

【仮想Core i7-880の実力をチェック! その6】 デジタル一眼レフで撮影した画像を編集する「Capture NX2」、「Lightroom3」、「Photoshop CS5」

デジタル一眼レフや一部の上位コンパクトカメラでは、RAWと呼ばれる高画質モードが選択できます。劣化が少ない画質が楽しめることから人気が高いですが、処理が重いので高性能CPUが必要です。

今回は、私が普段使用しているRAW現像ソフト「Capture NX2」、マルチスレッドCPUとの相性が良い「Adobe Lightroom3」、定番画像編集ソフト「Photoshop CS5」を使って、画像編集の処理速度を比較してみました。

RAW現像ソフトCapture NX2」
ニコンのRAW現像ソフトCapture NX2」。私はニコン機種を所有してますので、常時これを使ってます。マルチスレッドに完全対応していないのが不満ですが、動作周波数に比例して処理速度が上がります。

アドビ社の現像ソフト「Lightroom3」
アドビ社の現像ソフト「Lightroom3」。マルチコアCPUとの相性が良く、4コア/8スレッドのCore i7シリーズだとかなり速い処理速度を誇ります。

画像編集ソフトの定番であるアドビ社「Photoshop CS5」
画像編集ソフトの定番であるアドビ社「Photoshop CS5」。フィルタを適用するのにかかる時間を計測しました。

各画像アプリケーションでの性能比較
機種名 Core i7-870 仮想Core i7-880 備考
Capture NX2
標準設定でRAW→JPEG変換100枚
3分5秒(185秒) 2分46秒(166秒) マルチスレッドに完全対応していないので、余裕のあるコアが多くターボブースト機能がよく働きます。結果として、処理時間が大きく短縮されています。
Lightroom
標準設定でRAW→JPEG変換100枚
1分36秒(96秒) 1分33秒(93秒) マルチコアCPUとの相性が良いためか、定格動作周波数付近での動きが多いです。真Core i7-880だと、もう少し処理が速く完了するかもしれません。
Photoshop CS5
ノイズ軽減フィルタを適用100枚
3分37秒(217秒) 3分26秒(206秒) 私がよく使うノイズ軽減フィルタについてはCore i7-880のメリットが少し確認できました。フィルタの種類によってマルチスレッド対応/非対応がありますので、参考程度としてください。
※RAWデータは600万画素の一眼レフカメラで撮影したデータを使用

画像編集にかかる処理時間を比較
画像編集にかかる処理時間を比較

「画像編集アプリケーションでも、こんなに結果が違うのか。」という結果でした。

マルチスレッドCPUに完全対応していないCapture NX2では、ターボブースト機能が働きやすいためMAX動作周波数が高いCore i7-880が有利です。反対に、LightRoom3のようにマルチスレッド対応のアプリケーションであれば、ターボブースト倍率だけでなく定格動作周波数の高さが大きく影響します。真Core i7-880であれば、もう少し速く処理が完了するかもしれませんが、仮想Core i7-880では処理時間差が確認できませんでした。

Capture NX2の結果を見て、「RAW画像ファイルを100枚現像して19秒の差しかないのか・・・。」と感じられるか、「データ容量が多い1000万画素級のRAW現像であれば、さらに処理時間差が出そう。」と感じられるかは個人差によりますが、私は結構な差だと思います。現像時間がこれだけ違うということは、明るさやノイズ軽減など各種効果を適用するだけでも、突き詰めれば処理時間に差が付きますし、今後、デジカメの画素数がさらに高画素化するとCPUの性能がさらに求められることが予想されるからです。

ただ、再三申し上げてますが、Core i7-880へのアップグレード料金に見合うだけの処理性能差かと言えば微妙です・・・。Core i7-880がもう少し安くなれば買いでしょうが、今は少し時期尚早かな?という印象は否めません。

そこで切り口を変えて、画像編集に特化するならオーバークロック可能なCore i7-875Kを搭載するAlienware Auroraという案もありです。場合によっては4GHz超えも狙えますので、この記事を書いている2010年11月時点では、Core i7-880への投資よりも効果的と考えます。参考までに、Alienware Auroraにて仮想Core i7-880以上にオーバークロックした場合の処理時間は下記のとおりです。

各画像アプリケーションでの性能比較
機種名 Core i7-870 仮想Core i7-880 【参考】Alienware Aurora+オーバークロック 備考
Capture NX2
標準設定でRAW→JPEG変換100枚
3分5秒(185秒) 2分46秒(166秒) 2分33秒(153秒) ターボブースト機能がかなりきくので、処理が劇的に速いです。画像負荷が重くなると、さらに処理時間差は開きます。
Lightroom
標準設定でRAW→JPEG変換100枚
1分36秒(96秒) 1分33秒(93秒) 1分28秒(88秒) マルチコアCPUとの相性が良いためか、定格動作周波数付近での動きが多いので処理時間差は小さいです。
Photoshop CS5
ノイズ軽減フィルタを適用100枚
3分37秒(217秒) 3分26秒(206秒) 2分52秒(172秒) 私がよく使うノイズ軽減フィルタについてはかなり効果がありました。
※RAWデータは600万画素の一眼レフカメラで撮影したデータを使用
※オーバークロックはCPU個々の耐性に違いがありますので、処理速度は参考値としてください。

Alienware AuroraでCPUをオーバークロックしても、アプリケーションによって得手不得手がある
Alienware AuroraでCPUをオーバークロックしても、アプリケーションによって得手不得手があるのがよくわかります。

画像編集ソフトはCPUに高い性能を求めます。非常に悩ましい結果ではありますが、用途や予算のバランスをふまえてご検討ください。

DELL公式サイト 製品ページリンク

Studio XPS 8100
性能重視の中〜上級ユーザーに大人気を誇るハイエンドデスクトップ Studio XPS 8100

 最新Core i7/i5搭載のDELLハイエンドデスクトップ Studio XPS 8100。
  詳細はStudio XPS 8100(DELL公式ページ)をご参照ください。

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