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DELL Studio XPS 9000レビューをご紹介!DELLパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2009/12/5
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DELLハイエンドデスクトップ Studio XPS 9000 レビュー

Studio XPS 9000は、ハイエンドCPU「Core i7」を搭載するDELLの高性能デスクトップパソコン。画像や動画などデジタルコンテンツ系用途に強く、下位機種とは一線を画した性能と拡張性が魅力的です。

Studio XPS 9000の概要

(速報4) 拡張性と安定性を追求するStudio XPS 9000

Core i7搭載パソコンは用途や購入層を考慮した結果、拡張性を重視した機種が多いです。Studio XPS 9000もその路線を重視した造りになっており、「パソコン初心者お断り!」の雰囲気が漂っています。

Studio XPS 9000の大きさと重さ

キーボードを立てても、それ以上の高さを誇るStudio XPS 9000
キーボードを立てても、それ以上の高さを誇るStudio XPS 9000。写真で見ても大きいですが、実物を見るともっとびっくりします。

Studio XPS 9000の重さを量ると、なんと本体だけで16.8kg
Studio XPS 9000の重さを量ると、なんと本体だけで16.8kg!。小学一年生になる娘と同じです。(笑)

下位機種のStudio XPS 8000が約7.3kgであることを考えると、約2倍以上の重量です。単純に本体が大きい、本体シャーシが厚みがあって剛性がある、内部のフレームやパーツが多いなど各種理由はありますが、単にコストパフォーマンスだけでは購入に踏み込めない敷居がある機種であることも事実です。インスタントコーヒーのCMではありませんが、「本物を知る人のためのStudio XPS 9000」と言えます。

重さの要因の1つとなっているのが、この側板です
重さの要因の1つとなっているのが、この側板です。素材に厚みがあるだけでなく、各部分に補強加工されていますので非常に重いです。

Studio XPS 9000の側板の重量は、実測で2314g
Studio XPS 9000の側板の重量は、実測で2314g。側板1枚だけで、モバイルノートよりも重いです(汗)。その分、剛性や遮音性は抜群ですが。

Studio XPS 9000の安定性

別ページで詳しくご紹介しますが、Studio XPS 9000の内部について、少しご紹介しておきます。

Studio XPS 9000の内部
Studio XPS 9000の内部。スペースにかなり余裕があり、気になるエアフローも全く心配ありません。

下位機種と比べると、写真右側の拡張ベイも充実しています。右下部には、下位機種には搭載されていない吸気ファンも内蔵されています。巨大な12cmファンを採用しているため少しの回転で前面から大量の吸気が得られます。通常時のファン音は、ほとんど気になりません。

比較的大きな私の手と比べても、その大きさがわかるほどの強大な12cm吸気用ファン
比較的大きな私の手と比べても、その大きさがわかるほどの強大な12cm吸気用ファンです。

Studio XPS 9000の前面下部にある大きな吸気孔から、大量の吸気を内部に取り込みます
Studio XPS 9000の前面下部にある大きな吸気孔から、大量の吸気を内部に取り込みます。

背面側には9cmのファンを装備
背面側には9cmのファンを装備。低価格機種の背面ファンよりも厚みがあります。

チップセットなど発熱量が多い部分にもヒートシンクが引かれる
チップセットなど発熱量が多い部分に放熱用のクーラーが引かれるなど、安価な下位機種にはない豪華さがStudio XPS 9000の特徴です。性能面のような数値として比較できない分野にも関わらずコストがかかってます。常に負荷がかかる重作業でも安定した動作を約束してくれます。

Studio XPS 9000で搭載されている電源は475Wです
Studio XPS 9000で搭載されている電源は475Wです。下位機種のStudio XPS 8000は350Wですので、同カスタマイズだとしても電源容量にかなり余裕があります。

Studio XPS 9000の拡張性

Studio XPS 9000の利点としては、大きな本体サイズならではの拡張性とメンテナンス性が高いことが挙げられます。


内部が狭い下位機種はビデオコントローラを入れ替えるなどメンテナンス作業が困難ですが、Studio XPS 9000では写真のように余裕を持って作業できます。高性能ビデオコントローラは、サイズが大きい、発熱量が多いなど、省スペース型デスクトップパソコン泣かせの面がありますが、Studio XPS 9000であれば将来まで余裕を持った運用が可能です。

さらに、Studio XPS 9000は拡張スロットへのアクセスについても、下位機種と比べて非常に楽です。


Studio XPS 9000の拡張スロット付近。下位機種では固定されたネジを外しての作業が面倒ですが、Studio XPS 9000ではネジフリー構造を採用しています。手だけあれば、すぐにアクセス可能ですので、ボードの入れ替え頻度が高いヘビーユーザーにおすすめします。

弟機種のStudio XPS 8000では、写真のようにネジをドライバーでわざわざ外して
【参考】弟機種のStudio XPS 8000では、写真のようにネジをドライバーでわざわざ外してから、内部へアクセスする構造になってます。

将来拡張する予定がないなら、下位機種Studio XPS 8000も検討材料に

Studio XPS 9000は、広い内部スペースや高いメンテナンス性が大きな長所です。電源容量も下位機種と比べて余裕がありますし、普及価格帯であるCore i7(LGA1156)シリーズよりも潜在能力は上です。

ただ、拡張する予定がなかったり、予算や設置スペース重視であれば、Studio XPS 9000は購入対象となりません。弟機種であるStudio XPS 8000やStudio Desktopなどをご検討ください。

Studio XPS 8000とStudio XPS 9000の概要比較
比較対象 コンパクトな
Studio XPS 8000
拡張性を重視した
Studio XPS 9000
デザイン Studio XPS 8000  Studio XPS 9000
チップセット インテル P55 Express インテル X58 Express
CPU いわゆる新Core i7/i5
  • Core i7 870
  • Core i7 860
  • Core i5 750
いわゆる旧(上位)Core i7
  • Core i7 975EE
  • Core i7 960
  • Core i7 920
メモリ デュアルチャネル
4GB、6GB、8GB、12GB、16GB
トリプルチャネル
3GB、6GB、9GB、12GB、24GB、
ビデオコントローラ GeForce 260GTX
GeForce 240GTS
GeForce 260GTX
GeForce 240GTS
本体寸法
(高さ×幅×奥行)
408 x 186 x 455 (mm)
493 x 198 x 528 mm
重量 約7.3kg 約20kg
本体カラー
(前面パネル、前面フレーム、側面パネル)
ブラック/シルバー/ホワイト ブラック/クリムゾンオレンジ/ホワイト
製品詳細 Studio XPS 8000(DELL公式ページ) Studio XPS 9000(DELL公式ページ
※2009年12月5日現在

Studio XPS 9000は、電源容量の大きさや拡張性、CPUファンの大きさ、前面の吸気ファンの追加など、Studio XPS 8000にはないメリットが数多くあります

ちょっとややこしい現在のCore i7シリーズ

最新CPU事情は少々ややこしくなっており、新・旧のCorei7シリーズが混雑しています。以下に、Core i5も踏まえて簡単にご紹介しておきます。

Core i7の概要比較
比較対象 コア数/スレッド数 動作周波数 ターボ・ブーストによる
最大周波数
対応ソケット DELLで搭載する機種
【旧・上位】Core i7 975EE 4/8 3.33GHz 3.60GHz LGA1366 Studio XPS 9000
【旧・上位】Core i7 960 4/8 3.20GHz 3.46GHz LGA1366
【旧・上位】Core i7 920 4/8 2.66GHz 2.93GHz LGA1366
【新・下位】Core i7 870 4/8 2.93GHz 3.60GHz LGA1156 Studio XPS 8000
【新・下位】Core i7 860 4/8 2.80GHz 3.46GHz LGA1156
【新・下位】Core i5 750 4/4 2.66GHz 3.20GHz LGA1156
【参考】Core 2 Quad Q9400 4/4 2.66GHz - LGA775 Studio Desktop
※2009年12月3日現在

同じCore i7でも、旧・上位の900シリーズと、新・下位の800シリーズが混在しています。どちらも同じNehalem(ネハーレン)プラットフォームによるCPUですが、大きさが違うなど全く互換性がありません。基本的にはCore 900シリーズの方が上位ですが、ターボブースト機能の倍率が新Core i7シリーズの方が高いので、逆転現象が起こる場合があります。

性能差については、プラットフォームの違い(チップセットやメモリ(旧Core i7は3枚のトリプルチャネル動作、新Core i7は2枚のデュアルチャネル動作))など、CPU以外の要素も関係するので一概には言えませんが、同価格帯のCore i7 920とCore i7 860ではベンチマークテストでこそわかる程度の差である可能性もあります。

ターボブースト機能はコアの動きに余裕があるマルチコア非対応のアプリケーションでこそ有効なので、マルチコアに対応するアプリケーションであれば、旧・上位Core i7が強いことは予想されますが

以上のことから、新・旧Core i7の純粋な性能だけでは判断しづらく、コンパクトさを追求するならStudio XPS 8000、拡張性を重視するなら上位のStudio XPS 9000という判断で良いかと思います。

DELL公式サイト 製品ページリンク

Studio XPS 9000

 最新Core i7搭載のDELLハイエンドデスクトップ Studio XPS 9000。
  詳細はStudio XPS 9000(DELL公式ページ)をご参照ください。

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