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DELL Studio XPS 9100レビューをご紹介!DELLパソコン購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2010/10/22
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DELLプレミアムデスクトップ Studio XPS 9100 レビュー

Studio XPS 9100は、インテル最上位CPU「Core i7-900シリーズ」を搭載するハイエンドパソコン。最大12スレッド動作するCore i7 Extreme Editionと重量級3Dゲームが楽しめるハイエンドビデオコントローラの組み合わせはStudio XPS 9100だけの特権です。

Studio XPS 9100の性能を徹底ベンチマーク!

Studio XPS 9100の性能について、各種ベンチマークテストを行います。Core i7を搭載する人気デスクトップパソコンStudio XPS 8100との性能比較もご紹介しますので、購入を迷っていらっしゃる方はご参考にどうぞ。

【ベンチマーク比較 まとめ】 予算に余裕があるならCore i7 960以上を狙って欲しい

Studio XPS 9100のベンチマークテストについて整理します。

以下、

  • Studio XPS 9100 その1:Core i7-930(2.80GHz/3.06GHz)+ATI Radeon HD 5870 1GB
  • Studio XPS 9100 その2:Core i7-960(3.20GHz/3.46GHz)+ATI Radeon HD 5870 1GB
  • Studio XPS 9100 その3:Core i7-980X(3.33GHz/3.60GHz)+ATI Radeon HD 5870 1GB
  • Studio XPS 7100:Phenom II X6 1055T(2.80GHz/3.3GHz)+ATI Radeon HD 5870 1GB
  • Studio XPS 8100:Core i7-870(2.93GHz/3.60GHz)+ATI Radeon HD 5770 1GB

です。

基本性能編

Studio XPS 9100は極めて高い基本性能を誇ります。Windows7の快適さを示すWindowsエクスペリエンス値を見ても、CPUやメモリ、グラフィックススコアが極めて高く、ほぼ最高値である7.9に近いです。

反面、インターネットや文書作成、ちょっとした画像・動画作業であれば過大性能です。下位機種であるStudio XPS 7100やStudio XPS 8100、もしくは入門機種であるInspironシリーズを選び、余った予算を他のパーツや周辺機器に充てる方が幸せです。

Windows エクスペリエンス インデックス値を比較
機種名 Studio XPS 9100 その1 Studio XPS 9100 その2 Studio XPS 9100 その3 【参考1】 Studio XPS 7100 【参考2】 Studio XPS 8100 備考
プロセッサ 7.5 7.6 7.8 7.4 7.5 マルチコアと動作周波数が大きく影響するスコアなので、コア数/スレッド数が多いCore i7系のスコアが高いです。最上位のCore i7-980Xは、ほぼ最高値の7.8を計測しており、他CPUを圧倒しています。安価なPhenom II X6でも十分過ぎるほどの7.4ではありますが、物足りなく見えてしまうのは不思議です。
メモリ 7.7 7.7 7.8 7.4 7.5 メモリ周りが高速なのか、Core i7-900シリーズが強いです。Core i7-870を搭載するStudio XPS 8100では7.5なので、0.2以上離れていることになります。Windows7の基本動作程度であれば、体感的な差はありませんが。
グラフィックス 7.8 7.8 7.8 7.8 7.4 ハイエンドビデオコントローラATI Radeon HD 5870 1GBを搭載するStudio XPS 9100が圧勝。ミドルレンジのRadeon HD 5770をカスタマイズすると7.4前後になります。
ゲーム用グラフィックス 7.8 7.8 7.8 7.8 7.4 同上。後述する3Dゲーム専用ベンチマークテストでは、さらに大きく性能の差が確認できます。

画像/動画用途編

Windows7の基本動作であれば下位機種の差はありませんが、処理負荷が重い画像/動画用途になると、Core i7-900シリーズを搭載するStudio XPS 9100が強さを発揮します。Studio XPS 8100が搭載するCore i7-800シリーズもコストパフォーマンスが高いので、性能重視ならStudio XPS 9100、予算重視であればStudio XPS 8100がおすすめです。

PCMARK05での性能比較
機種名 Studio XPS 9100 その1 Studio XPS 9100 その2 Studio XPS 9100 その3 【参考1】 Studio XPS 7100 【参考2】 Studio XPS 8100 備考
CPU 9777 11054 11542 9227 10651 全て9000以上というハイレベルなスコアですが、Core i7-960やCore i7-980Xは11000以上という1レベル違うスコアを叩きだします。Core i7-930は動作周波数が高くないためか、普及価格帯Core i7-870よりも低スコアでした。
Memory 9767 10067 10824 5994 11212 Memoryスコアについても、上位CPUほど高スコアの傾向が見受けられます。ただ、Core i7-870のスコアも高いので、Core i7-800シリーズ/900シリーズ共、大きな差はないと言えます。誤差の範囲でしょうか。

PCMarkVantageでの性能比較
機種名 Studio XPS 9100 その1 Studio XPS 9100 その2 Studio XPS 9100 その3 【参考1】 Studio XPS 7100 【参考2】 Studio XPS 8100 備考
PCMark Suite 8566 9127 10656 6907 9184 総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。
TV and Movies Suite 5968 6240 6724 4976 6077 Windows Media CenterからのHDDアクセス&HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生処理を計測。
Gaming Suite 9137 10501 11118 7636 9687 ゲームにおけるCPUの処理&同HDDの処理処理を計測。
Music Suite 7678 8352 8398 5184 8293 Webページのレンダリング,MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード&HDDからWindows Media Playerへ音楽ファイルを追加する処理を計測。
Communicati Suite 7098 7674 12485 6964 7651 データの暗号化、データの圧縮&Windows Mailのコピー処理を計測。

3Dゲーム編

3Dゲーム用途であれば、ハイエンドビデオコントローラRadeon HD 5870 1GBを搭載可能なStudio XPS 9100がおすすめです。高解像度もしくは重量級ゲームのプレイでは、下位機種を圧倒する性能を誇ります。

反面、低解像度でのゲームプレイであれば、ミドルレンジビデオコントローラでも大丈夫そうです。CPU性能も大きく影響しますので、無理にハイエンドビデオコントローラを選択せずとも、ミドルレンジビデオコントローラ+高性能CPUの組み合わせが高コストパフォーマンスです。

3DMark06での性能比較
機種名 Studio XPS 9100 その1 Studio XPS 9100 その2 Studio XPS 9100 その3 【参考1】 Studio XPS 7100 【参考2】 Studio XPS 8100 備考
3DMark Score
(1280×1024)
19214 20584 22434 17966 16328 同じビデオコントローラを搭載しているとは思えないほど、Studio XPS 7100とのスコア差が確認できます。
3DMark Score
(1920×1200)
18386 19650 21180 17570 13697 高解像度になると、ミドルレンジRadeon HD 5770を搭載するStudio XPS 8100のスコア下落は激しいですが、ハイエンドRadeon HD 5870を搭載するStudio XPS 9100/7100のスコアはそれほど変わりません。
CPU Score
(1280×1024)
5193 5767 7051 5099 5363 Core i7-980Xだけ、全く違う次元のスコアです。
CPU Score
(1920×1200)
5164 5830 6996 5230 5125 マルチスレッド非対応のテスト項目が多いためか、高解像度になってもスコアの変動はなし。

3DMarkVantageでの性能比較
機種名 Studio XPS 9100 その1 Studio XPS 9100 その2 Studio XPS 9100 その3 【参考1】 Studio XPS 7100 【参考2】 Studio XPS 8100 備考
Entry
(1024×768)
E37035
56293
18277
E40012
58242
20635
E48848
59442
31830
E30833
49873
14372
E28371
35431
17756
低解像度では、ビデオコントローラだけでなくCPUの性能も影響します。
Performance
(1280×1024)
P17532
17327
18177
P18194
17504
20634
P19987
17798
31679
P15448
15859
14332
P9821
8556
17657
表示解像度が上がると、唯一ミドルレンジRadeon HD 5770を搭載するStudio XPS 8100のスコアが急激に下がります。
High
(1680×1050)
H12575
11913
18350
H12734
11935
20512
H13303
12063
31830
H12177
11869
14280
H6238
5605
17370
ハイエンドRadeon HD 5870を搭載するStudio XPS 9100とStudio XPS 7100はスコアが接近します。
Extreme
(1920×1200)
X8904
8671
18195
X9020
8762
20598
X9030
8703
31689
X8906
8729
14459
X4268
4105
17621
同上
※スコアは左から、総合スコア、GPUスコア、CPUスコアです。

ファイナルファンタジー14のベンチマークテストでの性能比較
機種名 Studio XPS 9100 その1 Studio XPS 9100 その2 Studio XPS 9100 その3 【参考1】 Studio XPS 7100 【参考2】 Studio XPS 8100 備考
1280×720 5461 6034 6577 4144 4457 低解像度であれば、Radeon HD 5770などミドルレンジビデオコントローラでも大丈夫な印象を受けます。
1920×1800 4584 4683 4704 4031 2469 高解像度になると、ハイエンドRadeon HD 5870のスコアはほとんど変化ないですが、ミドルレンジRadeon HD 5770は極端にスコアが下がります。

ストリートファイターWのベンチマークテストでの性能比較
機種名 Studio XPS 9100 その1 Studio XPS 9100 その2 Studio XPS 9100 その3 【参考1】 Studio XPS 7100 【参考2】 Studio XPS 8100 備考
1280×720 32569
332.85FPS
34789
359.62FPS
34916
361.15FPS
26469
259.28FPS
23214
220.02FPS
十分過ぎるほどの性能です。
1920×1200 22011
241.04FPS
21927
239.87FPS
21843
238.74FPS
20151
215.58FPS
13847
129.38FPS
同上
1920×1200グラフィック効果最大 10263
148.04FPS
10249
147.77FPS
10255
147.79FPS
9972
141.12FPS
6591
72.93FPS
高表示解像度かつグラフィック効果を最大にしても60FPSをクリアしてます。

バイオハザード5のベンチマークテストでの性能比較
機種名 Studio XPS 9100 その1 Studio XPS 9100 その2 Studio XPS 9100 その3 【参考1】 Studio XPS 7100 【参考2】 Studio XPS 8100 備考
低解像度1280×720 184.0(S) 188.9(S) 194.0(S) 141.7(S) 105.5(S) 十分過ぎるほどの性能です。
高解像度1920×1200 128.9(S) 130.6(S) 131.9(S) 119.4(S) 66.0(A) 同上

画像編集/動画エンコード編

特に負荷が重い、画像編集や動画エンコード用途のアプリケーションでは、マルチスレッドに対応しているかが処理速度差になります。最近はマルチスレッドに対応しているアプリケーションが増えてますので、将来対応としてもCore i7-900シリーズをおすすめします。

各画像アプリケーションでの性能比較
機種名 Studio XPS 9100 その1 Studio XPS 9100 その2 Studio XPS 9100 その3 【参考1】 Studio XPS 7100 【参考2】 Studio XPS 8100 備考
Capture NX2
標準設定でRAW→JPEG変換100枚
3分2秒(182秒) 2分48秒(168秒) 2分35秒(155秒) 3分44秒(224秒) 3分2秒(182秒) マルチスレッドに対応しきれてませんが、動作周波数の高さに比例して処理が速く完了しています。
Lightroom
標準設定でRAW→JPEG変換100枚
1分39秒(99秒) 1分26秒(86秒) 1分16秒(76秒) 1分40秒(100秒) 1分40秒(100秒) マルチコアCPUとの相性が良いので、6コア/12スレッドのCore i7-980Xが強さを発揮。Core i7-930とCore i7-870がほぼ同じ、リアル6コアのPhenom II X6も検討してます。
Photoshop CS5
ノイズ軽減フィルタを適用100枚
4分2秒(242秒) 3分37秒(217秒) 3分15秒(195秒) 4分22秒(262秒) 4分00秒(240秒) 私がよく使うノイズ軽減フィルタについても上記と同じ傾向です。フィルタの種類によってマルチスレッド対応/非対応があります。

TMPGEnc 4.0 XPressでの性能比較
機種名 Studio XPS 9100 その1 Studio XPS 9100 その2 Studio XPS 9100 その3 【参考1】 Studio XPS 7100 【参考2】 Studio XPS 8100 備考
軽負荷エンコードテスト
DV(720×480)→DVD形式(720×480)に変換
1分25秒(85秒) 1分16秒(76秒) 1分8秒(68秒) 4分34秒(274秒) 1分19秒(79秒) Phenom II X6が極端に遅い。
重負荷エンコードテスト
HD(1920×1080)→ブルーレイ形式(1920×1080)に変換
7分12秒(432秒) 6分40秒(400秒) 6分8秒(368秒) 19分12秒(1552秒) 14分8秒(848秒) ハイビジョン画質になると、普及価格帯のCore i7-870が辛くなる。
重負荷エンコードテスト
HD(1920×1080)→H.264形式(1920×1080)に変換
14分40秒(880秒) 12分56秒(776秒) 8分56秒(536秒) 16分00秒(960秒) 15分20秒(920秒) H.264形式への変換では、マルチスレッドが利くためか、Phenom II X6とCore i7-870が遅れを取り戻す。

CINEBENCHでの性能比較
機種名 Studio XPS 9100 その1 Studio XPS 9100 その2 Studio XPS 9100 その3 【参考1】 Studio XPS 7100 【参考2】 Studio XPS 8100 備考
Single CPU Render Test 4385 4722 4791 3645 4722 自動動作周波数アップ機能であるターボブースト効果により、Core i7が軒並み高スコア
Multi CPU Render Test 17177 19504 27242 16012 17753 マルチスレッドテストになると、12スレッドのCore i7-980Xが圧倒的に強い。
OpenGL Standard Test 8383 9160 9035 6646 8429 Studio XPS 7100が低い
処理完了時間 0分51秒(51秒) 0分45秒(45秒) 0分32秒(32秒) 0分55秒(55秒) 0分49秒(49秒) Core i7-980Xの爆速感が伝わってきます
OpenGL(FPS) 57.98 63.14 63.08 53.70 30.29 ビデオコントローラの性能差がそのまま出た印象。ただしStudio XPS 7100は少し低いです。
CPU(pts) 5.03 5.70 8.86 4.90 4.19 圧倒的に強いCore i7-980X。Core i7-960の約6割増しのスコアは驚異的です。リアル6コアのPhenom II X6が、4コア/8スレッドのCore i7-870を超えているのが印象的でした。

総括 〜幅広い用途に対応したい方、画像や動画のヘビーユーザー、とにかく短時間で処理したい性能重視の方はStudio XPS 9100で決まり!〜

3機種を比較すると、安価かつ高解像度ゲームに強いStudio XPS 7100、基本性能が高くコストパフォーマンスが良いStudio XPS 8100、3Dゲーム/画像/動画など何でも強いStudio XPS 9100という印象を受けます。

Studio XPS 9100でもローエンドCPUを選ぶと、Studio XPS 8100+ハイエンドCPUに性能面で劣る場面もありますが、全体的に強くて安定感があるのはStudio XPS 9100でしょうか。Studio XPS 8100では選べないハイエンドビデオコントローラRadeon HD 5870がカスタマイズ可能な点も、ゲームユーザーにとっては強いメリットと言えます。

さらに、Studio XPS 9100は、下位機種にはないパーツの拡張性や前面吸気ファン、冷却能力の高いCPUクーラー、堅牢な本体ケースなど、数字で表現できない"所有欲"が味わえる数少ない機種です。少し割高な価格設定と広い設置スペース確保の問題が許せる方は、Studio XPSシリーズ最上位機種としてのプレミアム感が味わえるStudio XPS 9100をおすすめします。

Studio XPS 9100の見積もり/カスタマイズはDELL公式サイトで!

Studio XPS 9100

 最新Core i7搭載のDELLハイエンドデスクトップ Studio XPS 9100。
  詳細はStudio XPS 9100(DELL公式ページ)をご参照ください。

【ベンチマーク比較 その9】 CPUの温度上昇を計測してみた<<  >>【購入まとめ その1】 安くはないが、中〜上級者なら手に入れたくなる一品

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