ゲームやグラフィック用途に特化した「Dell Gシリーズ」 DELL G5 15 スペシャルエディション(5590)
レビュー
DELL G5 15 スペシャルエディション(5590)は、15インチ液晶モニタを搭載するゲーミングノートパソコン。デスクトップパソコンに匹敵する高性能CPUやビデオコントローラが搭載可能なので、画像・動画編集や最新3Dゲームも快適です。デスクトップパソコンの代替機としても使えますので、サブノートとしてもおすすめです。
DELL G5 15 スペシャルエディション(5590) の製品概要
ゲームやグラフィック用途に特化した「Dell Gシリーズ」 G5 15 スペシャルエディション(5590)
今回ご紹介するのは、15インチ液晶を搭載する、ゲームやグラフィック用途に特化した「Dell Gシリーズ」の中位機種「Dell G5 15 スペシャルエディション」です。
「Dell Gシリーズ」ノート G5 15 スペシャルエディション(5590)。安価なInspironシリーズや質感・機能にこだわったXPSシリーズとは違い、ゲームやグラフィック用とに特化したノートパソコンです。
DELL限定オンライン割引クーポンを利用すると11万円前後から購入可能な高コストパフォーマンスであり、DELLのゲーミングノートにもかかわらず薄型(笑)な新ラインナップモデルです。正式名称は、G5 15 スペシャルエディション(5590)。
システム起動用の高速なSSDと、データ保存用の大容量ハードディスクの同時搭載が可能。
システムは耐久性に優れたマグネシウム合金で堅牢に補強され、つや消しメタル仕上げの贅沢なパームレストが高級感を味わえます。大きくて目立つタッチパッドも魅力的です。
ゲームやグラフィックに対応するビデオコントローラ「GeForce RTXシリーズ」と最新CPU「第9世代Core i5/i7プロセッサ」を搭載。
G5 15 スペシャルエディション(5590)の本体サイズは、約364.3mm(幅)×273.4mm(奥行き)×23.7mm(高さ)です。重量は最小構成で2.68kgなので、少し大きめのノートパソコンというサイズに抑えられています。Alienwareシリーズのように漬け物石のような雰囲気はなく、持ち運びやすいので、初心者〜上級者まで幅広く使えます。
Gシリーズオリジナルの壁紙も用意されています。
なお、この記事を書いている時点では、スペシャルエディションではない、ノーマルの「Dell G5 15 (5590)(DELL公式サイト)」も併売されています。
ただ、
- 品番は5590で同じ
- カスタマイズ可能なパーツもほぼ同じ
- 天板カラーは、ノーマルが黒、スペシャルエディションが白
ぐらいの差なので、ノーマル、スペシャルエディションのどちらを購入するかの判断は、天板カラーの好みが「黒ならノーマル」、「白ならスペシャルエディション」でよろしいかと思います。(今後変わる可能性はありますので、念のため、DELL公式サイトでご確認ください。)
あと、上位のG7シリーズや下位のG3シリーズもラインナップされています。
気になる方は、以下のレビューをご参照ください。
上位のG7シリーズ 15インチノート♪
下位のG3シリーズ 15インチノート♪
下位のG3シリーズ 17インチノート♪
詳細はDell G5 15 スペシャルエディション(DELL公式ページ)をご参照ください。
G5 15 スペシャルエディション(5590)の外観をチェック
G5 15 スペシャルエディション(5590)の前面
G5 15 スペシャルエディション(5590)の前面。メッシュの入った細身のデザインが印象的で、本体の厚みは感じません。左右にスピーカーを搭載しています。
前面を拡大。この部分にスピーカーが内蔵されており、安価なノートパソコンよりも高音質が楽しめます。
G5 15 スペシャルエディション(5590)の右側面
G5 15 スペシャルエディション(5590)の右側面。接続端子は、SDカードスロット、USB3.1
Gen1です。
G5 15 スペシャルエディション(5590)の左側面
G5 15 スペシャルエディション(5590)の左側面。左から、USB3.1 Gen2 Type-C(Thunderbolt
3/DisplayPort)(NVIDIA GeForce RTX2060/2070搭載の場合)、USB3.1 Gen1(PowerShare対応)、ヘッドセット、バッテリーステータスライト/ハードドライブアクティビティライトです。
G5 15 スペシャルエディション(5590)の背面をチェック
G5 15 スペシャルエディション(5590)の背面。左から、電源アダプタ、HDMI、USB3.1
Gen1、Mini-Display Port、有線LANです。両サイドに通気孔を確保するなど、冷却性を高める工夫が採用されています。
両サイドに通気孔を拡大。メッシュのようになっており、後述するデュアル冷却ファンシステムが搭載されています。
接続端子を拡大。
G5 15 スペシャルエディション(5590)の底面
G5 15 スペシャルエディション(5590)の底面。白い底面で、下部がシースルーです。
中央には、くぼんだ「G5」のロゴが入ってます。
底面のゴム足。ゲーミングを想定していることから、滑りにくいスリット加工になってます。面積も広いので、多少激しくタイピングしてもノートパソコンが動くことはありません。
下部がシースルーです。内蔵されているデュアル冷却ファンシステムが見えるので、カッコいいです。
内部をチェック。バッテリ、HDD×1、SSD×1、メモリ×2、デュアル冷却ファンシステムを搭載。
特にデュアル冷却ファンシステムは大型の冷却ファンが搭載されており、高負荷時でも安定した冷却能力を誇ります。
写真のようにSSD+ハードディスクが合計で2台搭載可能です。アプリやゲームはSSDで爆速、データ保存は大容量のハードディスクとデスクトップ並の快適性が手に入ります。
メモリスロットは2ヶ。
G5 15 スペシャルエディション(5590)の天板
G5 15 スペシャルエディション(5590)の天板。写真はホワイトです。
天板全体は高級感がある加工です。
天板中央には「青いDELL」ロゴを配置。
下部には、シルバーで「G5」ロゴを配置。
ヒンジまわりも、カッコいいデザイン。
G5 15 スペシャルエディション(5590)のモニタとキーボードをチェック
G5 15 スペシャルエディション(5590)の液晶モニタ
G5 15 スペシャルエディション(5590)は、15.6インチ FHD (1920 x 1080) ディスプレイを搭載しています。背面の写り込みが少なく、明るさやコントラストも良好です。
視野角をチェック。高品質なIPSパネルを採用しているので、色の変化は少ないです。ゲームだけでなく、色味が気になる画像編集などにもおすすめ。
モニタ上部を拡大。左から、左マイク、カメラ、カメラステータスライト、右マイクです。
モニタのベゼル幅は約1cmと薄いです。ゲーミングノートの中では、薄い部類に入ります。
モニタの下部を拡大。DELLロゴ配置あり。
G5 15 スペシャルエディション(5590)のキーボード
G5 15 スペシャルエディション(5590)のキーボード。G5 15 スペシャルエディション(5590)は本体が大きいので、キーボード周辺はかなり広いです。また、数字入力に最適なテンキーを搭載していますので、数字入力にも便利です。中央上部にある電源ボタンは、指紋認証機能を搭載。
左上に「G5」ロゴを配置。本体ボディは贅沢なつや消しメタル仕上げなので、重量感かつ高級感があります。
キーボード左部分を拡大。一般のノートパソコンと同様のアイソレーションタイプですが、キーピッチはゆとりのある19mmです。一番下列のキーは縦方向に広く確保されていますので、タイピングしやすいです。
キーボード右部分を拡大。15インチノートながらもテンキーを搭載しているので、個人的には非常に使いやすいです。キーピッチは若干狭い17.5mmですが、キー間のスペースが広いので違和感はありません。
キーを拡大。表面は平らですが、指先がすべることはありません。キーストロークは1.4mmです。
また、キーボードの内部が補強されているためか、安価なノートパソコンのようなたわみがないので、タイピングが気持ちいいです。
高性能なパーツが搭載可能なので、電源アダプタは少し大きめです。
その大きさは、手が大きな私でもしっかりにぎれるほど。
電源アダプタは180Wタイプ。
詳細はDell G5 15 スペシャルエディション(DELL公式ページ)をご参照ください。
G5 15 スペシャルエディション(5590)の性能をチェック
G5 15 スペシャルエディション(5590)の性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。
G5 15 スペシャルエディション(5590)のカスタマイズ構成
項目 |
DELL G5 15 スペシャルエディション スペシャルエディション プラチナVR(大容量メモリー・RTX2060・
高リフレッシュレートディスプレイ搭載) |
OS |
Windows 10 Home 64ビット 日本語 |
CPU(定格動作周波数) |
第9世代 インテル Core i7-9750H (12MB キャッシュ, 最大 4.5GHz まで可能,
6 コア) |
メモリ |
16GB, 2x8GB, DDR4, 2666MHz |
ハードディスク |
256GB M.2 PCIe NVMe SSD (Boot) + 1TB 5400 rpm 2.5インチ SATA ハード ドライブ
(ストレージ) |
ビデオコントローラ |
NVIDIA GeForce RTX 2060 6GB GDDR6 |
※最新のカスタマイズはDell G5 15 スペシャルエディション(DELL公式ページ)をご参照ください。
G5 15 スペシャルエディション(5590)のデバイスマネージャ
Core i7-9750HをCPU-Zで見る。6コア12スレッドが驚異的。しかも全コア100%負荷時でも4.29GHz動作してました。シングルコア動作だと最大4.5GHzまで上昇します。
6コア12スレッド動作は爆速!あっという間に処理が完了します。
NVIDIA GeForce RTX 2060をGPU-Zで見る。
定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 6.0を使って256GB SSDの性能を調べてみました。
連続読出/書込は1641.6MB/Sと553.9MB/S、実際の体感速度と関係する「4KiB Q32T1」も読出374.4MB/s、書込355.7MB/sと爆速!
定番ベンチマークソフトのCrystalDiskmark 6.0を使って1TB ハードディスクの性能を調べてみました。
速度は普通ですが、データ保存用なのでこれぐらいでも十分です。
詳細なATTO Disk Benchmarkでも、「256GB SSD」の性能を調べてみました。
詳細なATTO Disk Benchmarkでも、「1TB ハードディスク」の性能を調べてみました。
CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマー「CINEBENCH R11」
古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCH
R11を使って、Core i7-9750Hの実力を確認してみました。
「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。
CINEBENCH R11
機種名 |
第9世代 インテル Core i7-9750H
(6コア/12スレッド、2.6〜4.5GHz) |
(参考)
第8世代 インテル Core i7-8750H
(6コア/12スレッド、2.2〜4.1GHz) |
(参考)
第7世代 インテル Core i7-7700HQ
(4コア/8スレッド、2.8〜3.8GHz) |
(参考)
第7世代 インテル Core i5-7200U
(2コア/4スレッド、2.5〜3.1GHz) |
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) |
1.95 |
1.90 |
1.63 |
1.45 |
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) |
13.72 |
11.50 |
7.99 |
3.53 |
この記事を書いている時点では、前世代の「第8世代 インテル Core i7-8750H」もカスタマイズ可能です。
また、性能の差を把握するために、ちょっと昔の第7世代のゲーミング用ハイエンドCPUである「インテル
Core i7-7700HQ」や安価な「インテル Core i5-7200U」と比較してみました。「Core i7-9750H」は、圧倒的なスコアをたたき出しています。
CINEBENCH R15におけるCore i7-9750Hのスコア。これも爆速。
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK8」
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
一般的な使い勝手の「Home」は4386
「Home」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
上位25%前後に入るほどの高スコア。
画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は4107
「Creative」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
上位54%前後の中スコア。
文書作成など仕事の使い勝手の「Work」は5908
「Work」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
上位1%前後に入るほどの高スコア。
SSDへのアクセス速度を調べる「Strage」は5018。かなり高速。
重量級ゲームでの快適さを想定したベンチマーク「3DMARK」
重量級ゲームでの快適さを想定したベンチマーク「3DMARK」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
重量級ゲームで快適なプレイが楽しめるかを測定する定番ベンチマークテスト「3DMARK」
3DMARK
テスト名 |
想定 |
スコア |
Time Spy Extreme |
DirectX 12を使用する4Kゲーム用 |
2723 |
Time Spy |
ゲーム用パソコンのためのDirectX 12ベンチマーク |
5844 |
Fire Strike Ultra |
DirectX 11を使用する4Kゲーム用 |
3451 |
Fire Strike Extreme |
マルチGPUシステムとオーバークロックされたパソコン用 |
7011 |
Fire Strike |
高性能ゲーム用パソコン |
14075 |
Sky Diver |
ゲーム用ラップトップとミッドレンジパソコン用 |
35708 |
結果を先に申しますと、ビデオコントローラ「GeForce RTX 2060」を搭載していれば、高性能ゲーム用パソコンとして対応できる性能レベルです。
VR(Virtual Reality,仮想現実)対応システムのためのベンチマーク「VRMark」
VR(Virtual Reality,仮想現実)対応システムのためのベンチマーク「VRMark」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
標準的な負荷である「Orange Room」テストを実施。スコアは7590。GREATです。
負荷が比較的高くても、快適にVRが楽しめそうです。
ファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者の公式ベンチマークテストで性能をチェック
比較的軽いグラフィック負荷である、ファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者のベンチマークテストを試してみました。
「高解像度1920×1080、最高品質、DirectX 11」の設定で、『非常に快適』でした。
このレベルのライトなゲームであれば、最高品質でも快適にプレイ可能です。
ファイナルファンタジー15 WINDOWS EDITION ベンチマークテストで性能をチェック
少し重いグラフィック負荷である、ファイナルファンタジー15 WINDOWS EDITION
ベンチマークテストを試してみました。
「標準解像度1920×1080、標準品質」の設定で、『快適』でした。
このレベルのゲームであれば、高品質でも快適にプレイ可能です。
他の設定におけるスコアと評価は、以下のとおりです。
ファイナルファンタジー15 WINDOWS EDITION
解像度/品質 |
軽量 |
標準 |
高 |
(標準)1920×1080 |
9445
快適 |
7808
快適 |
6210
快適 |
(高)2560×1440 |
7377
快適 |
5479
やや快適 |
4510
普通 |
(超高)3840×2160 |
4059
普通 |
2916
やや重い |
2509
重い |
上欄:スコア、下欄:評価
大きくは、
- 標準解像度:1920×1080であれば、快適
- 高解像度:2560×1440であれば、やや快適
- 超高解像度:3840×2160であれば、やや重い
というイメージですね。
用途と予算にあわせてご検討ください。
(総まとめ)購入しやすい価格帯における、ゲームかつグラフィック用ノートパソコンG5
15 スペシャルエディション(5590)
今回ご紹介しているG5 15 スペシャルエディション(5590)はゲームやグラフィックに特化したノートパソコンです。
しかも13万円台(割引クーポンを使うと11万円前後。2019年7月現在。)から購入可能な高コストパフォーマンスノートなので、採算を度外視したゲーミングノート「Aleiwareシリーズ」の普及価格版ノートとも言えます。
また、ゲーム用途だけではなく、普段はインターネットやビジネス用途、画像や動画編集などを想定し、時々、ゲームも楽しみたいというライトユーザーにもおすすめです。ベンチマークでも前述しましたが、中量級の最新3Dゲームや人気が高い「ファイナルファンタジー14/15」のようなライトなゲームであれば快適なプレイが楽しめます。
G5 15 スペシャルエディション(5590)は、
- つや消しメタル仕上げのパームレストなど、高級感のある筐体
- 初心者〜上級者まで幅広く使えるコンパクトさ、かつ、13万円台(割引クーポンを使うと11万円前後。2019年7月現在。)から購入可能な価格設定
- 最新の第9世代Core i5/i7プロセッサ+ゲームにも最適なGeForceシリーズを搭載
- システム起動用の高速なSSDと、データ保存用の大容量ハードディスクの同時搭載が可能
- 高品質な15インチFHD (1920 x 1080)のIPS非光沢ディスプレイを採用
- 拡張性や安定性が高いシステム設計
- 豊富な最新の接続端子を搭載
など、ゲーム用途だけでなく、画像や動画の編集などグラフィック用途にもおすすめです。
G5シリーズは比較的売れているようなので、気になる方はチェックしてみてください。
なお、上位のG7シリーズや下位のG3シリーズもラインナップされています。
気になる方は、以下のレビューをご参照ください。
上位のG7シリーズ 15インチノート♪
下位のG3シリーズ 15インチノート♪
下位のG3シリーズ 17インチノート♪
DELL公式サイト 製品ページリンク
15インチ液晶モニタを搭載し、ゲームやグラフィックに特化したG5 15 スペシャルエディション(5590)
→詳細はDell G5 15 スペシャルエディション(DELL公式ページ)をご参照ください。
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