DELL(デル) Dimension/Inspiron
DELL購入検討日記は、Inspiron 640mXPS M1210を納得して購入して頂くための比較コラムです。
ページ更新:2006/10/21
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納得購入ガイドの「私ならこの機種を買う!」
【その3】モバイル対決! Inspiron 640mとXPS M1210編

DELLノートパソコンのInspironシリーズで、モバイルとしての位置付けであるInspiron 640mXPS M1210
私はInspiron 640mを持っています(参照:サイト管理人のInspiron 640m 購入レポート)が、モバイル用途であればXPS M1210がおすすめです。

1.Inspiron 640mとXPS M1210の概要を比較

DELLの公式ホームページによれば、

  • Inspiron 640mは、スタンダードモバイル
  • XPS M1210は、プレミアムモバイル

となっています。

Inspiron 640mとXPS M1210を簡単に比べてみる

Inspiron 640mとXPS M1210の性能をものすごく簡単に比較すると、以下のようになります。

Inspiorn 640mとXPS M1210の違い
機種名 Inspiorn 640m XPSM1210
液晶モニタの大きさ A4サイズ(14.1インチワイド) B5(12.1インチワイド)
グラフィック性能 普通 高い
本体の重さ 2.42kg 1.98kg
※重さに関しては、構成によって多少前後はします。

後に詳しく比較しますが、Inspiron 640mとXPS M1210では、液晶モニタの大きさとグラフィック性能が大きく違います。

2.Inspiron 640mとXPS M1210のCPUを比較

Inspiron 640mとXPS M1210では、選択できるCPUが少し違います。(2006.10.21現在)

Inspiron 640mとXPS M1210のCPU比較
機種名 Inspiron 640m XPS M1210
選択可能なCPU
  • インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー T7200 (4MB L2キャッシュ 2GHz 667MHz FSB)
  • インテル(R) Core(TM)Duo プロセッサー T2300E (2MB L2キャッシュ 1.66GHz 667MHz FSB)
  • インテル(R) Celeron(R) Mプロセッサー 420(1MB L2キャッシュ 1.60GHz 533MHz FSB
  • インテル(R) Celeron(R) Mプロセッサー 410(1MB L2キャッシュ 1.46GHz 533MHz FSB)
  • インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー T7200 (4MB L2キャッシュ 2GHz 667MHz FSB)
  • インテル(R) Core(TM)Duo プロセッサー T2300E (2MB L2キャッシュ 1.66GHz 667MHz FSB)
  • インテル(R) Celeron(R) Mプロセッサー 410(1MB L2キャッシュ 1.46GHz 533MHz FSB)

Inspiron 640mでは、Celeronプロセッサの上位機種である「Celeron Mプロセッサー 420」が選択できます。
ただし、このCPUを選ぶ目的でInspiron 640mを購入することはないと思います。

3.Inspiron 640mとXPS M1210の液晶モニタを比較

Inspiron 640mとXPS M1210で選択できる液晶モニタは、下記のとおりです。

Inspiron 640mとXPS M1210で選択できる液晶モニタ
Inspiron 640m XPS M1210
  • 14.1インチ TFT TrueLife WXGA+ 液晶ディスプレイ
  • 14.1インチ TFT WXGA 液晶ディスプレイ
  • カメラ付き 12.1インチTFT TrueLife WXGA 液晶ディスプレイ
  • 標準 12.1インチTFT TrueLife WXGA 液晶ディスプレイ
液晶モニタの大きさで選べるわかりやすさ

Inspiron 640mは14.1インチXPS M1210は12.1インチと、どちらも液晶サイズが決まっています。
そのため、使用目的にあわせて必要な液晶モニタのサイズを選択する必要があります。

Inspiron 640mの14.1インチワイド液晶は、シンプルなA4サイズです。
そのため、画面の大きさも適度であり、小さすぎるという印象は受けません。
少し大きめのサイズですので、大きめの文字でないと嫌だという方や、本体のサイズにこだわらない方に最適です。

対して、XPS M1210の12.1インチワイド液晶は、小さなB5サイズです。
しかも、XPS M1210のみカメラ付き液晶が選択できますので、手軽に動画撮影が楽しめます。

光沢・非光沢の選択

「TrueLife」と書かれている液晶モニタは、光沢液晶です。
家電量販店でもよく見かける、表面がツルツルした液晶モニタのことです。

テレビやDVD映画の視聴、デジカメ画像のスライドショーなどに最適で、グレードアップ料金もお得な場合がありますので、積極的に狙ってみるのも良いでしょう。

Inspiron 640mでは光沢・非光沢が選択できるのですが、XPSM1210では光沢液晶のみの選択となります。
ただし、光沢液晶はモニタの映り込みが、非光沢液晶より大きいという短所も知っておきましょう。

4.Inspiron 640mとXPS M1210のグラフィック性能を比較

Inspiron 640mとXPS M1210で大きく違うのが、このグラフィック性能です。

Inspiron 640mとXPS M1210で選択できるビデオコントローラ
Inspiron 640m XPS M1210
  • インテル(R) GMA 950(オンボード)
  • NVIDIA(R) GeForce(TM) Go 7400 256MB DDR TurboCache(TM) (最大192MBをメインメモリより使用)
  • インテル(R) GMA 950(オンボード

上記の表のとおり、XPS M1210でのみ、NVIDIA社の拡張型ビデオコントローラが選択できます。

割と高性能な標準グラフィック性能

Inspiron 640mとXPS M1210で採用されている「インテル 945GM チップセット」に内蔵されている「グラフィックス・メディア・アクセラレータ950」は、オンボードタイプのグラフィック性能の中では、割と高性能な部類に入ります。

で、実際どれくらい高性能かと言いますと、ずばり"3Dオンラインゲームや高度なビデオ編集をしなければ問題ないレベル"です。
例えば、インターネットやメール、Excelなどビジネスソフト、デジカメ画像レタッチ、DVD映画視聴であれば問題ありません。

ビデオコントローラの必要性

ビデオコントローラは、グラフィックに特化した性能を持つパーツです。
メインメモリに負担をかけることなく、グラフィック処理することができますので、パソコンの快適性が向上します。
(3Dゲームなどには、さらに高性能なグラフィック能力が必要となりますので、Inspiron 9400など上位機種をおすすめします。)

Windows Vistaへの移行も考えると

来年には、次世代OSであるWindows Vistaが発売になります。
Inspiron 640mやXPS M1210は、Windows Vistaに対応できる性能を誇る「Windows Vista Capable機種」ですが、快適な操作を考えると、メモリ容量とグラフィック性能は余裕を持った方が良いです。

その点、XPS M1210の「NVIDIA GeForce Go 7400 256MB DDR」であれば、グレードアップ料金は11,000円程度です。
この差額で、オプションのビデオコントローラが選択できるのは魅力的ですので、将来のことも考えてグレードアップしておくという選択肢もありでしょう。

5.Inspiron 640mとXPS M1210の外形寸法と重さを比較

Inspiron 640mとXPS M1210の、大きさと重さを比較してみますと、

Inspiron 640mとXPS M1210の大きさと重さ
項目 Inspiron 640m XPS M1210
液晶モニタのサイズ 14.1インチワイド 12.1インチワイド
幅(mm) 330 297.2
高さ(mm) 38.6 31.4
奥行(mm) 243 221
重量(kg) 2.42kg 1.98kg

となります。

Inspiron 640mの方がすべて大きいことがわかります。
液晶モニタが大きいので、当たり前かもしれませんが…。

ただこの表だけですと、比較のイメージが湧かないので、サイズをイメージ図化してみました。

Inspiron 640mとXPS M1210の大きさ比較

意外と大きいサイズの差

Inspiron 640mとXPS M1210のサイズを比較するために、上記のようにサイズを測って重ねてみました。

上方向から見ると、横幅と奥行きがそれぞれ、32.8mmと22mmと、完全に一回り大きいサイズとなっています。
(定規などで実際に測ってみるとイメージしやすいと思います。)

さらに、厚みの差は7.2mmとなっています。
自宅で使う場合は、この程度の差でも問題ありませんが、携帯性を重視する場合は無視できないサイズ差と考えられます。

私は、Inspiron 640mとXPS M1210の前機種であるInspiron 700mを持っていますので、参考程度に比較してみると下記のようになります。


【その1】横から比較:Inspiron 700m(上)、Inspiron 640m(下)


【その2】前から比較:Inspiron 700m(上)、Inspiron 640m(下)


【その3】上から比較:Inspiron 640m(上)、Inspiron 700m(下)

写真ではわかりづらいかもしれませんが、実物は結構な差があります。
毎日使うパソコンであれば、できるだけ使用目的にあったサイズを購入したいところでしょう。

重さの差は、約440g

重さの差は、カスタマイズ構成にもよりますが、約440g程度となっています。

「たった440gしかかわらないのか。」
と思う方もいらっしゃるでしょうが、モバイルパソコンとしてはかなりの差です。

最近のコンパクトデジカメであれば、本体だけの重さは約150g前後です。これは、デジカメ3台分(本体分だけ)に相当します。毎日持ち運ぶモバイル用途としては、大きなデメリットになると言えるでしょう。

6.XPS M1210とInspiron 640mの端子の位置を比較

Inspiron 640mとXPS M1210に標準搭載されている接続端子の種類と数は同じです。

付いている位置を、主な端子だけ比較してみると、

Inspiron 640mとXPS M1210の接続端子
機種名 Inspiron 640m XPS M1210
前面
  • マルチメディアキー
  • マルチメディアキー
背面
  • USB 2.0 High Speed (480Mbps) x2
  • 10/100 Ethernet LAN ポート
右側面
  • 光学ドライブ
  • 10/100 Ethernet LAN ポート
  • USB 2.0 High Speed (480Mbps) x2
  • VGA出力ポート
  • 光学ドライブ
  • IEEE1394ポート
  • USB2.0 High Speed x 2
  • 5-in-1カードスロット
  • VGA出力ポート
左側面
  • S-Video 出力端子 x1
  • IEEE1394ポート
  • 5-in-1カードスロット
  • USB2.0 High Speed x 2
  • S-video出力ポート

このような比較になります。

端子がある位置をチェック!

大きく違うのは、USB端子と5-in-1カードスロットの位置です。

USB端子は、Inspiron 640mでは背面と右側に搭載されているのに対して、XPS M1210では左右に搭載されています。私個人的には、背面にある端子は使いづらいので、XPS M1210の方が有利だと思います。

5-in-1カードスロットに関しても、右利きの方は右側にある方が使いやすいと思います。
ただし、メモリカードを抜き差しする頻度はそれほど高くないでしょうから、慣れると違和感はなくなるでしょう。


納得購入ガイドなら、こっちを買う! 〜Inspiron 640mとXPS M1210編〜

同じようで、少し違うInspiron 640mとXPS M1210。
どちらを選ぶかは、自宅での使用を優先するか、外出先での使用を優先するかが大切なポイントです。

1.外出先での使用を優先、または、毎日持ち運ぶという方には、XPS M1210がおすすめ

モバイル用途であれば、一番の優先事項はコンパクトさと軽さです。
そのため購入機種としては、必然的にXPS M1210となるでしょう。
(液晶モニタが小さくなるので、閲覧性は多少犠牲になりますが。)

カスタマイズのポイントとしては、バッテリの持ちを重視するために、省電力CPUである「Core Duoシリーズ」の選択や、バッテリ容量のグレードアップがおすすめです。

2.自宅でもしっかり使いたい方には、Inspiron 640mがおすすめ

外出での使用よりも自宅での使用頻度が高い方は、液晶モニタが大きなInspiron 640mがおすすめです。

パソコンの使い勝手は、何と言っても液晶モニタのサイズが大きな要因となります。
時々持ち運びたい程度であれば、Inspiron 640m十分対応できると思いますので、無理にXPS M1210を選択する必要はないでしょう。

3.高いグラフィック機能を搭載したいなら、XPS M1210がおすすめ

テレビや映画など動画を楽しむ場合は、グラフィック性能にも注目したいところです。
一般的な使い方であればInspiron 640mでも問題ありませんが、表示処理負荷が高い作業になると、拡張型ビデオコントローラが選択できるXPS M1210の方が断然有利です。

しかも、次世代OSであるWindows Vistaは高性能なグラフィック性能が必要とされており、将来性も万全です。
(Inspiron 640mでは駄目ということではありません。)

4.とにかく安く購入したいなら、Inspiron 640mがおすすめ

最小構成であれば、どちらもかなり低価格で購入できます。
しかし、予算には限度がありますので、できるだけ安く購入したいのは誰もが思うことでしょう。

2006.10.21現在、XPS M1210の方が30,000円前後高いようです。
性能や使用目的が違いますので、当然と言えば当然ですが・・・。

ただ、純粋なモバイルパソコンを購入するのであれば、この金額差は投資するべきだと思います。
モバイルとしての使い勝手、性能、将来性を考えると値段が高いだけのことはあります。

ぜひ、ご自身の使用目的と優先順位をご検討してみることをおすすめします。

参考ページ

Inspiron 640m
XPS M1210

 Inspiron 640mとXPS M1210の製品詳細は、デルオンラインストア(公式ページ)でご確認下さい。

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