DELL(デル) Dimension/Inspiron
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ページ更新:2009/8/25
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2009年夏〜秋版 カスタマイズ最新事情を知ろうマイズ最新事情を知ろう

DELLパソコン購入を検討されている方のために、最新のパーツトレンドをご紹介。

9.CPU 実践デスクトップ編〜主流のCore 2 Duoと買い時のCore 2 Quad〜

このページでは、現在のデスクトップ用CPUラインナップをご紹介します。かなり数が多く全て把握するのは困難ですが、おすすめCPUをピックアップしながらご紹介します。DELLでは機種によって選べるCPUが異なりますので、CPUカスタマイズ時のご参考にしてみてください。

Core 2 DuoとCore 2 Quad
売れ筋のCore 2 Duo(左)とCore 2 Quad(右)。見た目は違うが性能は大きく異なります。

大半のシェアを誇るインテル製CPU

CPU製造メーカーは大きく分けてインテル社とAMD社がありますが、現在のシェアを見る限りではインテル社に大きく軍配が挙がっています。事実、DELLでも大半の機種はインテル製CPUである「Core 2 Duo」、「Core 2 Quad」、「Celeron」を採用していますので、インテル製CPUについて詳しくご紹介したいと思います。

現在の主なCPUラインナップ

現在のインテルCPUブランドを簡単に比較すると、下記表のようになります。

CPUブランド名 性能 価格 対象層 備考
Core i7 超高 中〜超高 中・上級者向け 現在最強のクアッドコアCPU。擬似的に8コアで動作することから、他CPUを圧倒する性能を誇ります。画像や動画編集など重処理負荷作業でも快適で、来年以降Core i5、Corei3が登場しても最上位ブランドとしての位置付け予定です。
Core 2 Extreme 超高 超高 上級者向け Core i7が登場するまで最高峰CPUとして君臨していたCPU。価格が高すぎて一般ユーザーには不向き。最近ではほとんど売れてません。
Core 2 Quad 中〜高 中上級者向け 低価格化により、一気にメインストリームに降りてきた人気急上昇中のクアッドコアCPU。4つのコアを搭載するため性能面での余裕が大きく、ウイルスチェックを行いながらの並行作業でもパソコン動作が遅くなりにくい。ビスタやWindows 7にも最適です。
Core 2 Duo 一般ユーザー向け 現在売れ筋の人気CPU。今年に入ってさらに価格が下がったので、安価なデスクトップパソコンにも採用されています。動画編集やエンコード作業を行うヘビーユーザーにはモノ足りませんが、それ以外の一般用途であれば、動作周波数が高いCore2 Duoの方が有利。迷ったらCore 2 Duoがおすすめです。
Pentium Dual-Core 予算重視層向け コストパフォーマンスは高いものの、Core 2 Duoの値下がりにより価格差がかなり小さくなっています。DELLでは一部の低価格モデルや法人機種に採用されていますが、無理に狙う必要はありません。
Celeron 予算重視層向け 予算重視の低価格CPU。現在、DELLのデスクトップパソコンでこのCPUを搭載している機種はほとんどありません。Windows 7に移行しても性能が厳しいので、避けた方が無難です。XP環境での使用なら、使えないことはありません。

一般ユーザーとしては、「Core 2 Duoをメインに検討し、予算があればCore 2 Quad搭載機種を狙う」といった感じでしょうか。動画ファイルのエンコード作業が主用途の方には、最上位CPUのCore i7をおすすめします。

参考

Windows 7への移行を検討するなら、VT機能付きCPUがおすすめ

CPUを選択する際に、ぜひとも頭の中に入れておいて頂きたいのがWindows 7への対応です。「古いアプリケーションはビスタで動作しない」という不具合に対応するために、Windows 7ではXPでしか動作しないアプリケーションが使えるXPモードが利用できます。

Windows 7の上位エディションでのみ使えるXPモード
Windows 7の上位エディションでのみ使えるXPモード。ビスタで動作しなかったアプリケーションでも、Windows 7上で擬似的に動作させることができます。

この非常に便利なXPモードですが、Windows 7上にある仮想空間でXPを動作させることによって実現しています。その際に使っているのが、VT(Virtualization Technologyの略)と呼ばれるCPUの仮想化機能です。VT機能は、安価なCPUでは差別化のため省略されています。Windows 7のXPモードを使うことを想定するならば、VT機能付きCPUを選ぶ必要がありますので、ご注意ください。

パソコン納得購入ガイドのおすすめCPU

現在のCPUラインナップ一覧は後述しますが、私がおすすめするCPUはクアッドコアCPUなら「Core 2 Quad Q9550」「Core 2 Quad Q8200」、デュアルコアCPUなら「Core 2 Duo E8500」「Core 2 Duo E8400」「Core 2 Duo E7400」です。カスタマイズできなかったり、価格調整がよくあります。CPU選択の目安にしてください。

動作周波数が高く、同ブランド内では比較的安価なのでお買い得です。上記でご紹介したVT機能も搭載しているため、将来Windows 7でのXPモードにも対応可能です。(ただし、DELLでは機種によって各種環境が異なりますので、必ずWindows 7のXPモードが動作することを保証する訳ではありません。)

ちなみに、最新のCore i7を狙うならCore 2 Quadと同等価格のCore i7-920が狙い目。Core i7の上位クラスは数万円単位のアップグレード料金がかかりますので、一部のヘビーユーザーしか恩恵を受けられないのが現状です。一般ユーザーにとってはコストパフォーマンスがかなり低いので、その分他のパーツに予算を投じた方が賢明です。


各CPUラインナップ紹介

現在発売されているCPUを詳しくリストアップしてみました。以下に掲載したCPUが全てではありませんが、DELLで購入する範囲であれば支障ないと思います。2009年8月現在、DELLパソコンでカスタマイズできないCPUも含まれていますが、今後追加される可能性を踏まえて掲載しています。

(CPU名や各数値に関しては、最終的に購入される際に確認してください。記載間違いがあってもご容赦願います。)

Core i7 〜さらに進化したCPUが今冬登場〜

CPU名 動作周波数 PQI 2次キャッシュ 3次キャッシュ 製造プロセス Hyper Threading VT機能 TDP
(熱設計電力)
Core i7-975 Extreme Edition 3.33GHz 6.4GT/秒 256KB×4 8MB 45nm 130W
Core i7-965 Extreme Edition 3.20GHz 6.4GT/秒 256KB×4 8MB 45nm 130W
Core i7-950 2.3.06GHz 4.8GT/秒 256KB×4 8MB 45nm 130W
Core i7-940 2.93GHz 4.8GT/秒 256KB×4 8MB 45nm 130W
Core i7-920 2.66GHz 4.8GT/秒 256KB×4 8MB 45nm 130W

Core i7の搭載コアはCore 2 Quadと同じ4個ですが、Hyper sleddingu(ハイパースレッディング)という機能を採用しており、仮想的なコア数はなんと8個です。対応ソフトで作業すれば、劇的な時間短縮が見込めます。

中〜上級者向けのCPUとしての位置付けであり、インターネットや文章作成が主用途のユーザーには過大性能です。来年にかけてCore i5やCore i3が登場しても、現在の予定ではCore i7が上位ブランドであることに変わりありません。下位CPUの「Core i7-920」であれば、Core 2 Quad搭載機種に比較的近い予算で購入することも可能です。画像や動画、3Dグラフィックを主用途に扱うハイエンドユーザーには、ぜひ狙って頂きたいCPUです。

Core 2 Extreme 〜予算度外視のハイエンドCPU〜

CPU名 動作周波数 FSB 2次キャッシュ 製造プロセス Hyper Threading VT機能 TDP
(熱設計電力)
Core 2 Extreme QX9775 3.20GHz 1,600MHz 12MB 45nm - 150W
Core 2 Extreme QX9770 3.20GHz 1,600MHz 12MB 45nm - 136W
Core 2 Extreme QX9650 3GHz 1,333MHz 12MB 45nm - 130W
Core 2 Extreme QX6850 3GHz 1,333MHz 8MB 65nm - 130W
Core 2 Extreme QX6800 2.93GHz 1,066MHz 8MB 65nm - 130W
Core 2 Extreme QX6700 2.66GHz 1,066MHz 8MB 65nm - 130W

とにかく性能にこだわる向けのCPU。去年は複数のCPUが販売されていましたが、Core i7とCore 2 Quadの間に挟まれて縮小傾向にあります。DELLでもほとんど採用はなく、このCPUブランドを選ぶメリットはありません。

Core 2 Quad 〜4つのコアで快適・爆速!〜

CPU名 動作周波数 FSB 2次キャッシュ 製造プロセス Hyper Threading VT機能 TDP
(熱設計電力)
Core 2 Quad Q9650 3.00GHz 1,333MHz 12MB 45nm - 95W
Core 2 Quad Q9550s 2.83GHz 1,333MHz 12MB 45nm - 65W
Core 2 Quad Q9550 2.83GHz 1,333MHz 12MB 45nm - 95W
Core 2 Quad Q9450 2.66GHz 1,333MHz 12MB 45nm - 95W
Core 2 Quad Q9400s 2.66GHz 1,333MHz 6MB 45nm - 65W
Core 2 Quad Q9400 2.66GHz 1,333MHz 6MB 45nm - 95W
Core 2 Quad Q9300 2.50GHz 1,333MHz 6MB 45nm - 95W
Core 2 Quad Q8400 2.66GHz 1,333MHz 4MB 45nm - 95W
Core 2 Quad Q8300 2.50GHz 1,333MHz 4MB 45nm - - 95W
Core 2 Quad Q8200s 2.33GHz 1,333MHz 4MB 45nm - - 65W
Core 2 Quad Q8200 2.33GHz 1,333MHz 4MB 45nm - - 95W
Core 2 Quad Q6700 2.66GHz 1,066MHz 8MB 65nm - 105W
Core 2 Quad Q6600 2.40GHz 1,066MHz 8MB 65nm - 105W

ハイエンドXPSシリーズやミドルレンジStudioシリーズに搭載可能なクアッドコアCPU。4つのコアが並列に処理するため、複数作業時も動作が鈍くなりにくいだけでなく、対応ソフトなら劇的な処理時間短縮が期待できます

低価格Inspironシリーズでは搭載不可となっているだけあり、Core 2 Quadの操作感は非常に快適。一度使うと、下位CPUには戻れません。

ちなみに、画像や動画など大容量データを処理する際に有利な2次キャッシュメモリを12MB搭載している9000シリーズと、4MBに少量化した8000シリーズがあります。性能にこだわる方は、狙ってみてください。

また、CPU名の最後に「s」が付いた省電力化モデルが、パソコン市場では販売されています。sなしモデルよりも少し割高ですが、消費電力や発熱量が少ないなどメリットは多々あります。この記事を書いている時点では、DELLでの採用機種は見あたりませんが、今後価格が下がってくれば採用されるかもしれません。

Core 2 Duo 〜誰もが認める売れ筋CPU。低価格で高性能!〜

CPU名 動作周波数 FSB 2次キャッシュ 製造プロセス Hyper Threading VT機能 TDP
(熱設計電力)
Core 2 Duo E8600 3.33GHz 1,333MHz 6MB 45nm - 65W
Core 2 Duo E8500 3.16GHz 1,333MHz 6MB 45nm - 65W
Core 2 Duo E8400 3GHz 1,333MHz 6MB 45nm - 65W
Core 2 Duo E8300 2.83GHz 1,333MHz 6MB 45nm - 65W
Core 2 Duo E8200 2.66GHz 1,333MHz 6MB 45nm - 65W
Core 2 Duo E7600 3.06GHz 1,066MHz 3MB 45nm - - 65W
Core 2 Duo E7500 2.93GHz 1,066MHz 3MB 45nm - - 65W
Core 2 Duo E7400 2.80GHz 1,066MHz 3MB 45nm - - 65W
Core 2 Duo E7300 2.66GHz 1,066MHz 3MB 45nm - - 65W
Core 2 Duo E7200 2.53GHz 1,066MHz 3MB 45nm - - 65W
Core 2 Duo E6850 3GHz 1,333MHz 4MB 65nm - 65W
Core 2 Duo E6750 2.66GHz 1,333MHz 4MB 65nm - 65W
Core 2 Duo E6700 2.67GHz 1,066MHz 4MB 65nm - 65W
Core 2 Duo E6600 2.40GHz 1,066MHz 4MB 65nm - 65W
Core 2 Duo E6550 2.33GHz 1,333MHz 4MB 65nm - 65W
Core 2 Duo E6420 2.13GHz 1,066MHz 4MB 65nm - 65W
Core 2 Duo E6400 2.13GHz 1,066MHz 2MB 65nm - 65W
Core 2 Duo E6320 1.86GHz 1,066MHz 4MB 65nm - 65W
Core 2 Duo E6300 1.86GHz 1,066MHz 2MB 65nm - 65W
Core 2 Duo E4700 2.60GHz 800MHz 2MB 65nm - - 65W
Core 2 Duo E4600 2.40GHz 800MHz 2MB 65nm - - 65W
Core 2 Duo E4500 2.20GHz 800MHz 2MB 65nm - - 65W
Core 2 Duo E4400 2.00GHz 800MHz 2MB 65nm - - 65W
Core 2 Duo E4300 1.80GHz 800MHz 2MB 65nm - - 65W

現在のデスクトップパソコン業界を席巻しているCPU。すでに人気NO1だったにもかかわらず、価格が大きく下がってからは不動の地位を築いています。

インターネットやメールはもちろん、処理が比較的重い画像・動画編集にも対応できます。Core 2 Duoに最適化されている対応ソフトも多く、動作周波数が高いので、コストパフォーマンスは非常に高いです。

Core 2 Duoには、高性能な8000シリーズ及びコストパフォーマンスが高い7000シリーズ、低価格な4000シリーズとかなりのラインナップが交錯しています。7000シリーズを中心に人気がありますが、インターネットなど軽作業が中心であれば、4000シリーズでもOKです。反対に、画像や動画など重作業が中心であれば8000シリーズがおすすめです。

人気があるおすすめCPUは、「Core 2 Duo E8500」、「Core 2 Duo E8400」、「Core 2 Duo E7500」、です。選択のご参考にどうぞ。

Pentium Dual-Core 〜コストパフォーマンスは高いがDELLでは一部の機種に限定される

CPU名 動作周波数 FSB 2次キャッシュ 製造プロセス Hyper Threading VT機能 TDP
(熱設計電力)
Pentium E6500 2.93GHz 1066MHz 2MB 45nm - 65W
Pentium E6300 2.80GHz 1066MHz 2MB 45nm - 65W
Pentium E5400 2.70GHz 800MHz 2MB 45nm - - 65W
Pentium E5300 2.60GHz 800MHz 2MB 45nm - - 65W
Pentium E5200 2.50GHz 800MHz 2MB 45nm - - 65W
Pentium E2200 2.20GHz 800MHz 1MB 65nm - - 65W
Pentium E2180 2GHz 800MHz 1MB 65nm - - 65W
Pentium E2160 1.80GHz 800MHz 1MB 65nm - - 65W
Pentium E2140 1.60GHz 800MHz 1MB 65nm - - 65W

一昔の主力CPUだったPentiumシリーズをデュアルコア化している現在のラインナップですが、Core 2 Duoの下位クラスと価格差が少ないために、それほど人気は高くありません。DELLでも一部の機種で搭載されていることはありますが、Pentiumブランド目当てでパソコンを購入するメリットは少ないです。

比較的動作周波数が高いので、軽負荷作業であればCore 2 Duoの下位クラスと遜色ないパフォーマンスを有しますが、高負荷作業ではCore 2 Duoに及びません。自分が欲しい機種にPentiumが搭載されていれば、検討してみる価値はあるかもしれません。

Celeron 〜低価格だがデスクトップでは採用少ない〜

CPU名 動作周波数 FSB 2次キャッシュ 製造プロセス Hyper Threading VT機能 TDP
(熱設計電力)
Celeron E1600 2.4GHz 800MHz 512KB 65nm - - 65W
Celeron E1500 2.2GHz 800MHz 512KB 65nm - - 65W
Celeron E1400 2GHz 800MHz 512KB 65nm - - 65W
Celeron E1200 1.60GHz 800MHz 800MHz 65nm - - 65W
Celeron 450 2.20GHz 800MHz 800MHz 65nm - - 35W
Celeron 440 2GHz 800MHz 512KB 65nm - - 35W
Celeron 430 1.80GHz 800MHz 512KB 65nm - - 35W
Celeron 420 1.60GHz 800MHz 512KB 65nm - - 35W

予算重視向けの最低価格CPU。動作周波数こそ高いものの、FSBや2次キャッシュなどが貧弱であり、Core 2 Duoとの性能は歴然。DELLでも一部のデスクトップ機種に採用される場合はありますが、これからWindows 7時代に突入していく現在に選ぶCPUではないように思います。

以上、2009年のデスクトップ用CPUの現状をまとめてみました。かなりのボリュームになってしまいましたが、ご自身に必要なCPUを決定する材料にしてみてください。

参考

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