DELLハイエンドデスクトップ DELL XPS タワー(XPS 8930) レビュー
DELL XPS タワーは、第8世代Core i7を搭載するDELLハイエンドデスクトップパソコン。画像や動画などデジタルコンテンツ系用途にも強いDELL主力モデルで、パーツの拡張性や安定した長時間動作も確保しています。将来長く使いたい方におすすめしたい、パソコン納得購入ガイドの一押し機種です。
XPS タワー(XPS 8930) レビュー
XPS タワー スペシャルエディション(XPS 8930)との比較レビュー
【詳細 その2】 DELL XPS タワーの性能を詳細ベンチマークテストでチェック
DELL XPS タワーの性能を調べるため、各種ベンチマークテストを実施しました。
カスタマイズ構成
機種名 |
XPSタワープラチナグラフィック |
OS |
Windows 10 Home 64ビット 日本語 |
CPU(定格動作周波数) |
第8世代インテル Core i7-8700 プロセッサー (6-コア, 12M キャッシュ, 最大 4.6 GHz まで可能) |
メモリ |
16GB DDR4 2666MHz |
ハードディスク |
256GB M.2 ソリッド ステート ドライブ + 2TB 7200 rpm ハードドライブ |
ビデオコントローラ |
NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB GDDR5 グラフィックス メモリ 付き |
※最新の価格・スペック情報は、New_XPSタワー_8930(DELL公式サイト)でご確認ください。
【参考】DELL XPS タワーのデバイスマネージャー
CPU-Zで「Core i7-8700 プロセッサー」を見る。ハイエンドCPUとして驚異の6コア/12スレッド動作!
基本動作周波数が3.2GHzにも関わらず、12スレッド動作時でも4.3GHzという驚異的な能力!
シングルスレッド時は、CPUの温度が比較的高くても4.5GHzまでは簡単に上昇しました。
CPUに100%負荷をかけても、80℃前後で安定してました。
GPU-Zで「NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB GDDR5 グラフィックス メモリ 付き」を見る。
SSDとハードディスクの性能をチェック
本レビューでは、高速なSSDと大容量のハードディスクの2台搭載です。以下にベンチマーク比較してみました。
高速な256GB M.2 ソリッドステートドライブの速度をベンチマーク「CrystalDiskMark 6.0」で比較。
連続読み出し「Seq Q32T1」は、なんと2767.5MB/sです。また、実際の体感速度と関係する「4KiB」項目も爆速!以下のハードディスクと比べると、別次元の速さです。
ハードディスク 2TBの速度をベンチマーク「CrystalDiskMark 6.0」で比較。
上記のSSDと比較すると、桁が3つも違います。(SSDが速すぎるのですが・・・)
ただし、ハードディスクは記憶容量が1 or 2TBと非常に多いことから、
- 操作の快適性を重視する方は、記憶容量が少なくても高速なSSDがおすすめ
- データの保存容量を重視する方は、転送速度が遅くても大容量ハードディスクがおすすめ
となります。
ちなみに、DELL XPS タワーでは、「ハードディスクのみ」、または、「SSD+ハードディスク」の構成がカスタマイズ可能であり、私のおすすめはシステム起動用の「高速なSSD」+データ保存用の「大容量ハードディスク」の2台搭載です。一度慣れてしますと、ハードディスク1台のパソコン環境には戻れません。
CPU単体の処理速度をテストする定番ベンチマーク「CINEBENCH R11」
古いアプリケーションを想定したシングルスレッドテスト、新しいアプリケーションを想定したマルチスレッドテストが実施できるCINEBENCH
R11を使って、Core i7-8700の実力を確認してみました。
「CINEBENCH R11」。3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフト。美麗な3Dグラフィックを描き切るまでのスコアをチェックします。CPU能力を100%フルに発揮するンチマークテストなので、各CPUの底力を知ることができます。
Core i7-8700のCINEBENCH R11スコア
CINEBENCH R11.5
機種名 |
(参考)
現行の下位デスクトップに搭載
第7世代 Core i5-7400 |
(参考)
旧XPS タワー(XPS 8910)に搭載
第6世代 Core i7-6700 |
第8世代 Core i7-8700 |
コア数 |
4 |
4 |
6 |
スレッド数 |
4 |
8 |
12 |
基本周波数 |
3.00GHz |
3.40GHz |
3.20GHz |
最大周波数 |
3.50GHz |
4.00GHz |
4.60GHz |
【CINEBENCH R11】 CPU(シングルスレッド)(pts) |
1.51 |
1.89 |
2.18 |
【CINEBENCH R11】 CPU(マルチスレッド)(pts) |
6.28 |
8.45 |
15.54 |
CINEBENCH R11.5のスコア(最近のデスクトップCPUと比較)
現行の下位デスクトップに搭載される「第7世代 Core i5-7400」や旧XPS タワー(XPS
8910)に搭載されていた「第6世代 Core i7-6700」と比較してみました。DELL XPS タワーが搭載する最新の「第8世代 Core i7-8700」が、6コア/12スレッドかつ高い動作周波数を活かして、圧倒的なスコアをたたき出しています。
最新のCINEBENCH R15における、Core i7-8700のスコア。こちらもすばらしい!
詳細はNew_XPSタワー_8930(DELL公式ページ)、または、 New_XPSタワー_スペシャルエディション_8930(DELL公式ページ)をご参照ください。
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」
実アプリケーションでの快適さを想定したベンチマーク「PCMARK 8」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
一般的な使い勝手の「Home」は5281。普通は3000台なので、かなりの高スコアです。
「Home」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
上位3%前後に入るほどの高スコア。
画像や動画編集などクリエイティブな使い勝手の「Creative」は7789。普通は3000〜4000台なので、かなりの高スコアです。
「Creative」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
上位5%前後に入るほどの高スコア。
文書作成など仕事の使い勝手の「Work」は5450。普通は3000〜4000台なので、かなりの高スコアです。
「Work」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
上位5%前後に入るほどの高スコア。
ストレージへのアクセス速度を調べる「Strage(SSD)」は4775。かなり速いです。
ストレージへのアクセス速度を調べる「Strage(ハードディスク)」は2304。普通です。
詳細はNew_XPSタワー_8930(DELL公式ページ)、または、 New_XPSタワー_スペシャルエディション_8930(DELL公式ページ)をご参照ください。
実アプリケーションでの快適さを想定した、最新ベンチマーク「PCMARK 10」
実アプリケーションでの快適さを想定した、最新のベンチマーク「PCMARK 10」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
PCMARK10(日常的なパソコン作業、デジタルコンテンツ用途を想定)
日常的なパソコン作業、デジタルコンテンツ用途を想定したベンチマークテストです。
「PCMARK10」のスコアは5865
「PCMARK10」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
最新のパソコンの中でも、上位13%前後に入るほどの高スコア。
PCMARK10 Express(ビジネス用途を想定)
ビジネス用途を想定したベンチマークテストです。
「PCMARK10 Express」のスコアは5426
「PCMARK10 Express」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
最新のパソコンの中でも、上位12%前後に入るほどの高スコア。
PCMARK10 Extended(ゲームの処理性能を含む、多用途を想定)
あ
ゲームの処理性能を含む、多用途を想定したベンチマークテストです。
「PCMARK10 Extended」のスコアは6652
「PCMARK10 Extended」におけるゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較。
最新のパソコンの中でも、上位33%前後に入る高スコア。ただし、ゲームの割合が強いテストなので、他のテストと比べると少しスコアが下がります。
詳細はNew_XPSタワー_8930(DELL公式ページ)、または、 New_XPSタワー_スペシャルエディション_8930(DELL公式ページ)をご参照ください。
重量級ゲームでの快適さを想定したベンチマーク「3DMARK」
重量級ゲームでの快適さを想定したベンチマーク「3DMARK」でベンチマークしてみました。他機種との性能比較の参考としてください。
重量級ゲームで快適なプレイが楽しめるかを測定する定番ベンチマークテスト「3DMARK」
3DMARK
テスト名 |
想定 |
スコア |
Time Spy Extreme |
DirectX 12を使用する4Kゲーム用 |
1965 |
Time Spy |
ゲーム用パソコンのためのDirectX 12ベンチマーク |
4366 |
Fire Strike Ultra |
DirectX 11を使用する4Kゲーム用 |
2976 |
Fire Strike Extreme |
マルチGPUシステムとオーバークロックされたパソコン用 |
5714 |
Fire Strike |
高性能ゲーム用パソコン |
10899 |
Sky Diver |
ゲーム用ラップトップとミッドレンジパソコン用 |
32990 |
Cloud Gate |
標準的なスマートフォンとタブレット |
36434 |
Time Spy Extreme(DirectX 12を使用する4Kゲーム用)
「Time Spy Extreme」テストを実施
「Time Spy Extreme」のスコアは1965。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、下位10%前後の低スコア。
4K専用ゲーミングパソコンと比較すると、約半分程度のスコアです。
Time Spy(ゲーム用パソコンのためのDirectX 12ベンチマーク)
「Time Spy」テストを実施
「Time Spy」のスコアは4366。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、下位41%前後の中スコア。
4K専用ゲーミングパソコンと比較すると、65%程度のスコアです。
Fire Strike Ultra(DirectX 11を使用する4Kゲーム用)
「Fire Strike Ultra」テストを実施
「Fire Strike Ultra」のスコアは2976。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、下位24%前後の低スコア。
4K専用ゲーミングパソコンと比較すると、約半分程度のスコアです。
Fire Strike Extreme(マルチGPUシステムとオーバークロックされたパソコン用)
「Fire Strike Extreme」テストを実施
「Fire Strike Extreme」のスコアは5714。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、下位41%前後の中スコア。
4K専用ゲーミングパソコンと比較すると、約半分程度のスコアです。
Fire Strike(高性能ゲーム用パソコン)
「Fire Strike」テストを実施
「Fire Strike」のスコアは10889。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、上位31%前後の高スコア。
4K専用ゲーミングパソコンと比較すると、60%程度のスコアです。
Sky Diver(ゲーム用ラップトップとミッドレンジパソコン用)
「Sky Diver」テストを実施
a
「Sky Diver」のスコアは32990。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、上位5%前後の高スコア。
4K専用ゲーミングパソコンと比較すると、90%程度のスコアです。
Cloud Gate(標準的なスマートフォンとタブレット)
「Cloud Gate」テストを実施
「Cloud Gate」のスコアは31586。
ゲーミングパソコンや、通常のノートパソコン、オフィス用ノートパソコンとの性能比較では、上位1%前後の高スコア。
4K専用ゲーミングパソコンと比較すると、90%程度のスコアです。
結果として、ビデオコントローラ「GeForce GTX 1060」を搭載していれば、4Kゲーミングパソコンとしては対応困難ですが、フルHDレベルのゲーミングパソコンとしては対応できる性能レベルのようです。
ファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者の公式ベンチマークテストで性能をチェック
比較的軽いグラフィック負荷である、ファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者のベンチマークテストを試してみました。
一般的な「高解像度1920×1080、標準品質、DirectX 11」の設定で、『非常に快適』でした。
ライトなゲームであれば、プレイは快適です。
ファイナルファンタジー14 紅蓮の解放者
テスト名 |
スコア |
評価 |
高解像度1920×1080、最高品質 |
11699 |
非常に快適 |
高解像度1920×1080、高品質 |
13275 |
非常に快適 |
高解像度1920×1080、標準品質 |
18511 |
非常に快適 |
最高品質でもテストしてみましたが、全く問題なく、「非常に快適」でした。
【まとめ】 性能面に刺客なし!SSDして爆速体験を♪
今回ご紹介しているDELL XPS タワーは、少しアップグレードした『XPSタワープラチナグラフィック』パッケージであり、
- 第8世代インテル Core i7-8700 プロセッサー (6-コア, 12M キャッシュ, 最大
4.6 GHz まで可能)
- 16GB DDR4 2666MHz
- 256GB M.2 ソリッド ステート ドライブ + 2TB 7200 rpm ハードドライブ
- NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB GDDR5 グラフィックス メモリ 付き
と、ノートパソコンや下位のデスクトップパソコンとは一線を画した性能を誇ります。
なお、ストレージを「1TB ハードディスク」、ビデオコントローラを「GeForce
GT 1030」とした安価な『スタンダードグラフィック』パッケージ等も購入できますが、少し予算をアップしてでも上位パッケージを購入しておくことをおすすめします。特に、ストレージは「SSD」が一押しです。体感速度がまるで違います。
また、メモリやビデオコントローラについては、用途や予算に応じて検討してみてください。ビデオコントローラの違いによるベンチマークテストの比較は、別ページ「【ベンチマーク比較
その2】 XPS タワーのカスタマイズを検証する(ビデオコントローラ編)」でご紹介いたします。
※最新の価格・スペック情報は、New_XPSタワー_8930(DELL公式サイト)でご確認ください。
次ページでは、ELL XPS タワーの性能をもう少しわかりやすくお伝えするために、現行ノートパソコンとのベンチマーク比較編をご紹介いたします。
XPS タワー(XPS 8930) レビュー
XPS タワー スペシャルエディション(XPS 8930)との比較レビュー
DELL XPS タワーが気になる方はDELL公式サイトをチェック♪
第8世代Core i7を搭載するDELLハイエンドデスクトップ DELL XPS タワー(左)とDELL
XPSタワー スペシャルエディション(右)
詳細はNew_XPSタワー_8930(DELL公式ページ)、または、 New_XPSタワー_スペシャルエディション_8930(DELL公式ページ)をご参照ください。
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