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DELLパソコン カスタマイズ基礎知識」は、DELLパソコンのCPUに関する基礎知識ページです。

ページ更新:2007/6/14
DELL(デル)パソコン

DELLパソコン カスタマイズ基礎知識

DELLのカスタマイズは、慣れれば簡単!
難しい言葉はできるだけ省略して、初心者の方にもわかりやすくご紹介しています。

CPUのカスタマイズ

パソコン性能の大きな決め手となるのが”CPU”です。

CPUは使用目的で選択しよう

CPUは、パソコン上における”計算”の役目を持つパーツです。

  • 動画や画像など、データ量が多いファイルを扱う作業には、高性能CPU
  • インターネットや文章作成など、データ量が少ないファイルを扱う作業には、低価格CPU

というカスタマイズが、CPU選びの基本となります。

CPUの性能表示の意味を知っておこう

CPU選びを難解にしているCPUの表記についてご紹介致します。
一見難しそうですが、意味さえ知ってしまえば何も難しいことはありませんので、ぜひ覚えてみましょう。

CPUの表記例
CPUの表記例

ブランド名

CPUの構造を示す名前で、上位のブランドほど高性能です。

プロセッサナンバ

同ブランド名の中でも、性能が違うCPUを格付けするための番号です。
基本的には、数字が大きくなるほど高性能です。

2次キャッシュメモリ

CPU上に内蔵している高速メモリ量のことで、容量が多いほど高性能となります。
データ容量が大きなファイルを扱う場合に適していますので、画像や動画の編集などに最適です。

動作周波数

CPUが動作する速度を表す数字。
同ブランド名のCPUであれば、数字が大きくなるほど高性能です。

FSB

CPUのデータ転送領域(速度)を表す数字。
数字が大きくなるほど高性能です。

CPUメーカーは2つある

DELLで選べるCPUは、インテルAMDという、2つのメーカーによって開発されています。
CPU業界では2強メーカー呼ばれており、昔から性能面・価格面共、成長してきたメーカーです。

選べるCPU一覧

DELLで選択できるCPUは、以下のとおりです。

DELLで選択できるCPU
会社名 デスクトップパソコン ノートパソコン
インテル
  • Core 2 Duo
  • Pentium D
  • Pentium 4
  • Celeron D
  • Core 2 Duo
  • Core Duo
  • Celeron M
AMD
  • Athlon 64 X2
  • Athlon 64
  • Sempron
  • Turion 64 X2
  • Turion 64
  • Sempron
※2007.6.11現在、上から順に高性能
納得購入ガイドのおすすめCPU

CPUの性能とお買い得度
CPUの「性能」と「お買い得度」

使用目的や購入予算にもよりますが、私がCPUに対して持っているイメージです。
基本的には、右上にいくほどお勧めとなります。

  • デスクトップパソコンであれば、「Core 2 Duo」か「Athlon 64 X2
  • ノートパソコンであれば、「Core 2 Duo」か「Turion 64 X2

で決まりでしょう。

ただし、予算重視という方には、一番下の「Celeron」もしくは「Sempron」という選択もあります。

インテル製CPUとAMD製CPUの性能差について

気になる性能についてですが、現在、正直言って大きな差はありません。

一部のヘビーユーザーの方であれば、使用目的に応じてインテルを選んだり、AMDを選んだりするのですが、我々一般ユーザーにとっては差を感じることはほとんどないと思います。

CPUの設計思想が異なるため、単純にどちらが高性能かという判断は難しいのですが、

  • ファイルのエンコード(動画変換)など、とにかくCPUの性能を追求する方にはインテル
  • CPUの性能に強いこだわりがなく、とにかく低価格を優先したい方にはAMD

が私個人的なお勧めです。

ちなみに、CPUのシェアとしてはインテルの方が断然多く、DELLパソコンでも大半の機種には「インテル製CPU」が搭載されています。

現在の主流はデュアルコアCPU 「Core 2 Duo」シリーズ

デュアルコアとは、”コア”と呼ばれるCPUの核が2つある高性能CPUのことを指します。
従来のCPUはコア1つであり、デュアルコアに対して”シングルコア”と呼ばれます。

シングルコアとデュアルコアの違い
シングルコアとデュアルコアの違い

コアが2つあると何が良いかと言いますと、複数の同時作業を行う場合に大きな力を発揮します。

例えば、インターネットをしながら文章作成、デジカメ画像をレタッチしながら音楽を視聴など、一度にたくさんの作業を並行する場合に最適です。

その中でも、パソコン初心者の方からヘビーユーザーの方まで、幅広い購入層に受け入れられているのが、インテルの「Core 2 Duo」シリーズです。

デスクトップパソコンを購入する方も、ノートパソコンを購入する方も、ぜひ選択して頂きたいCPUブランドです。


使用目的別!おすすめCPU

使用目的別にお勧めのCPUをご紹介致しますので、購入の参考にどうぞ。

  1. インターネット・メール、Word・Excelで文章作成がメインの場合
  2. 画像・動画編集、ファイルエンコード(変換)がメインの場合
  3. モバイル用途など、省電力性を求めたい場合

1.インターネット・メール、Word・Excelで文章作成がメインの場合

「インターネット・メール、Word・Excelで文章作成がメイン」

という方は、低価格なCPUでもOKです。
Celeron」や「Sempron」などが、選択対象となります。

ただし、Core 2 DuoなどのデュアルコアCPUが現在の主流であり、機種によっては選択できない場合も多いです。特に、高い基本性能が求められるビスタ環境での使用や、少し高度な処理になると快適性に不安が生じるため、あまりお勧めはしておりません。

「何が何でも予算重視!」

という方には検討の余地ありですが、パソコン初心者の方が買うには、少し不安が残るCPUです。できれば少し予算を上乗せして、ワンランク上のデュアルコアCPU(Core 2 Duo等)を狙いましょう。

2.画像・動画編集、ファイルエンコード(変換)がメインの場合

編集作業には、CPUのパワーが最重要項目となります。
CPUの性能が高いほど、単純にパソコンの快適性が向上しますので、まずデュアルコアCPUが必須と言えます。

また、大容量ファイルを扱うほど、CPU上の2次キャッシュメモリ容量が関係します。
多少高額になりますが、4MBを搭載しているCore 2 Duoがお勧めです。

また、ファイルエンコードなどとにかくCPUの性能を重視する処理であれば、CPUの動作周波数(GHz)が重要な役割を占めます。できるだけ上位のCPUを選んでおきましょう。

私個人的なお勧めは、

  • デスクトップパソコンだと「インテル Core 2 Duo E6600」、「インテル Core 2 Duo E6400」
  • ノートパソコンだと「インテル Core 2 Duo T5500」、「インテル Core 2 Duo T7200」

です。

高性能なデュアルコアCPUでありながら割安感のある価格設定が魅力的で、よほどのヘビーユーザーでなければ十分な性能を誇ります。しかも、省電力化も万全なので発熱量の心配もありません。

3.モバイル用途など、省電力性を求めたい場合

ノートパソコンは、デスクトップパソコンと比べて、持ち運ぶ機会が存在します。

その時気になるのが、バッテリの持ち時間です。

基本的には、CPUの性能が高くなるほど電力消費が激しくなるため、バッテリの持ちが悪くなります。
とは言うものの、「ある程度CPUの性能も欲しい・・・」というのが人情というモノです。

そんな方には、「Core Duo」がお勧めです。
(Core 2 Duoも選択の余地ありです。)

性能的には、Core 2 Duoほど高くはありませんが、CPUの能力に比べて消費電力が小さいという特長があります。
現在でも、他メーカーのモバイルパソコンで採用されている実績もあります。

CPUは、メモリのように後で取り替えたり増設することが難しいパーツです。
そのため、購入時は予算の許す限り高性能なCPUがお勧めです。


【まとめ】 CPUを選ぶ前の心構え

CPUを選択する上で大切なことは、

パソコンの使用目的をキチンと決めること」

です。

一度にたくさんの作業を行ったり、画像・動画編集など大容量ファイルを扱う作業がメインの場合は、予算に余裕を持って高性能CPUを選択しましょう。反対に、インターネットや文章作成程度の作業がメインであれば、低価格CPUでも対応できます。

ただし、後でのCPU取替は難しい

「パソコンを快適にするために、メモリを増設した。」
「データが増えてきたので、ハードディスクを増設した。」

という話はよく聞きますが、

「メモリを増設しても快適にならないので、CPUを高性能なモノに取り替えた。」

という方は、あまり身近にいらっしゃらないと思います。

これは、CPUの規格や取り扱いが複雑であり、パソコン初心者の方には手が出せないからです。

将来長く使うなら、余裕を持ったCPU選びをしておこう

一昔前のCPUと違って、近年のCPUは基本性能がものすごく高くなっています。
そのため、インターネットやメール、文章作成などの使用目的であれば、最小限のCPUでも全く問題ありません。

ただし、パソコンの使用目的は、日を追うごとに変化します。

近い将来、高画質デジタルカメラを購入する予定があれば、画像レタッチ編集を楽しみたくなるでしょうし、動画撮影用のビデオカメラを購入する予定があれば、テレビ顔負けの動画編集にもチャレンジしたくなると思います。

さらには、テレビチューナーを別途購入して、テレビ番組の録音・DVDへの保存という使用目的も考えられるでしょう。

このように使用目的の変化があった場合、予算ギリギリのCPUでは満足に処理することが難しく、作業自体をあきらめるか、パソコンの再購入という選択を迫られてしまいます。

予定のない使用目的まで考慮する必要はありませんが、近い将来の使用目的を考慮して、余裕を持ったカスタマイズを行うようにしましょう。 

 詳しいカスタマイズは、デルオンラインストアでどうぞ。

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