ビデオコントローラのカスタマイズ
ビデオコントローラは、パソコン内で処理した表示結果を、液晶モニタに表示するグラフィック機能を受け持ったパーツです。
ビデオコントローラには、統合型と拡張型がある
グラフィックを担当するビデオコントローラは、別名「グラフィックカード」とも呼ばれ、「統合型」と「拡張型」の2通り存在します。
1.統合型ビデオコントローラ
統合型ビデオコントローラ
一般的に、このグラフィック機能は”チップセット”と呼ばれる中枢パーツに搭載されています。このようなビデオコントローラを、チップセット統合型と呼びます。
DELLパソコンの下位機種に、チップセット統合型が多く採用されています。
統合型のメリット
- チップセットに統合されているので別途スペースを必要としない
- 低価格な購入が可能
統合型のデメリット
- グラフィック性能にあまり余裕がない
- 3Dゲームなど複雑なグラフィック表示を必要とする使用目的には向かない
2.拡張型ビデオコントローラ
拡張型ビデオコントローラ
対して、高度なグラフィック表示が必要な場合は、統合型ビデオコントローラでは性能不足となる場合が多く、別途、拡張型ビデオコントローラを選択する必要があります。
DELLパソコンの上位機種では高性能ビデオコントローラ、中位機種では中〜低性能ビデオコントローラが選択できます。
拡張型のメリット
- 最新オンラインゲームや3Dグラフィック表示にも対応できる
- グラフィック能力が高く、ビスタの3D表示エアロにもお勧め
拡張型のデメリット
- 別途予算がかかる
- 高性能なビデオコントローラは、カスタマイズ価格が高い
どのビデオコントローラが良いか
機種によっては、複数のビデオコントローラを選択することができます。
単純に価格が高いほど高性能ですが、3Dオンラインゲームなどをしなければ、中〜低価格のビデオコントローラでもOKです。
ビデオコントローラ性能の見方
大きく分けて、NVIDIA社製のGeForceシリーズと、ATI社製のRadeonシリーズの2種類から選択できます。
ビデオコントローラ性能の見方
GPU
GPUというのは、Graphics Processing Unit(グラフィックス プロセッシング ユニット)の略称で、ビデオコントローラ上に搭載されている、グラフィック専用CPUの名称。
現在のGPUは、nVIDIA社の「Geforceシリーズ」とATI社の「Radeonシリーズ」の2強となっていますが、一部のヘビーユーザーの方でなければ、性能差についての優劣はありません。
コントローラスピード
ビデオコントローラの動作周波数を表し、CPUと同様、数字が大きいほど高性能です。
DELL公式ページ内のビデオコントローラ詳細を調べると記載されています。単位はMHz。
ビデオメモリ量
パソコン本体に処理負担がかからないように、ビデオコントローラ上に搭載されている専用メモリのこと。
高性能なビデオコントローラほど大容量メモリを搭載しており、主流は128MB or 256MB、高性能タイプは512MB以上が搭載されています。
また、「GDDR-SDRAM」というのはビデオメモリの規格を表し、上位ビデオコントローラには高速メモリ「GDDR3-SDRAM」が採用されています。
DVI(Digital Video Interface)
液晶モニタへのデジタル出力端子のこと。
従来のアナログ出力端子であるVGAよりも、映像の劣化が少なく、鮮明に表示できます。
TV out(S端子)
テレビにS端子入力があれば、パソコンの表示をテレビに出力できます。
液晶モニタの表示解像度に影響されるビデオメモリ容量
最近は、ビスタがワイド画面に最適なこともあって、表示範囲が広い高解像度液晶モニタが人気です。
しかし、高解像度画面を表示するためには、ビデオコントローラの性能に気をつけておく必要があります。
モニタの表示解像度とビデオメモリの目安
解像度 | 〜SXGA (1,280×1,024) |
〜WUXGA (1,920×1,200) |
WUXGA〜 (1,920×1,200) |
---|---|---|---|
グラフィックメモリ容量 | 64MB | 128MB | 256MB |
あくまで参考値なので、このメモリ容量以下だと動作しないという訳ではありませんが、快適性を考えるとメモリ容量が多いビデオコントローラがお勧めと言えます。
DELLで選択できるビデオコントローラの種類や性能詳細については、デル株式会社(公式ページ)をご参照下さい。
詳しいカスタマイズは、デルオンラインストアでどうぞ。