Windows Vista(ビスタ) エディション比較
Windows XPで、「Home Edition」や「Professional」といったエディションがあったように、ビスタにも以下の4種類が発売されています。
1.各種エディションの概要
- 機能が少なくて、お買い得な「Home Basic(ホームベーシック)」
-
インターネットや電子メールの作成、デジカメで撮影した画像を楽しむことが目的の方におすすめ。
キレイな半透明・3Dグラフィック機能”エアロ”は使用できませんが、パソコンに必要とされる性能も低くてすむメリットがあります。Windows XPよりも、向上したセキュリティ機能や検索機能を使ってみたいという方に最適です。
- キレイなグラフィック機能”エアロ”が使える「Home Premium(ホームプレミアム)」
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ウィンドウの半透明化や、複数のウィンドウを重ねて表示できる”フリップ3D”など、ビスタならではの機能を搭載した、メインエディション。
デジカメで撮影した画像の編集管理はもちろん、ビデオカメラで撮影した動画の編集やDVDメディアへの書き込み、音楽や映像を家電プレーヤーと同様、簡単に扱える統合ソフト「Windows メディアセンター」など、デジタルコンテンツを扱うソフトを完全装備。
一般的な使用目的であれば、このエディションでOKです。
- システムのバックアップ機能など、ビジネス用途に最適な「Business(ビジネス)」
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家庭用メインエディションである、「Home Premium(ホームプレミアム)」とは対照的に、ビジネス機能に特化したエディション。
パソコンシステム全体をバックアップできる機能や、間違って上書きしてしまったファイルを、以前のバージョンの状態へ戻すことができる「シャドウコピー」など、データの安全性を追求しています。
デジタルコンテンツを扱うソフトが搭載されていませんので、家庭用には向きませんが、どちらかと言えば仕事用というパソコンに最適なエディションです。
- Vistaの機能を満喫、上記エディションを全部まとめた「Ultimate(アルティメット)」
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上記3エディションの機能をすべて統括した、ビスタ最上級エディション。
さらに、デスクトップの壁紙に動画が設定できる「Ultimate Extras」や「ビットロッカーによるドライブ暗号化」など、アルティメットだけに搭載されている機能もあります。
家庭個人用として、デジタルコンテンツを扱う方や、業務用として、データの安全性・信頼性の双方を求める方、ヘビーユーザーの方に最適です。
2.エディション別 機能比較表
上記でご紹介した4つのエディションについて、搭載している機能を比較してみましょう。
基本性能
エディション名 | Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate |
---|---|---|---|---|
綺麗なグラフィック 「Windows Aero(エアロ)」 |
- | ○ | ○ | ○ |
複数のウィンドウを重ねて回転 「Windows フリップ3D」 |
- | ○ | ○ | ○ |
閲覧可能なサイトを制限できる 「保護者制限機能」 |
○ | ○ | - | ○ |
ウィンドウの3D化や半透明化など、ビスタの醍醐味である”エアロ”は、「Home Basic」では使用できません。
また、閲覧可能なサイトを制限できる機能は、Business以外に搭載されています。
子供さんがいらっしゃる方や、仕事などで使用制限をかけたい方にお勧めです。
デジタルコンテンツ、マルチメディア機能
エディション名 | Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate |
---|---|---|---|---|
デジカメ画像の管理と編集 「Windows フォトギャラリー」 |
○ | ○ | ○ | ○ |
ビデオ動画編集ができる 「Windows ムービーメーカー」 |
- | ○ | - | ○ |
DVDメディアへの書き込みも万全 「Windows DVDメーカー」 |
- | ○ | - | ○ |
デジタルコンテンツを操る 「Windows メディアセンター」 |
- | ○ | - | ○ |
デジカメ写真の管理・編集が行える「Windows フォトギャラリー」は、全エディション使用できます。
動画編集・オリジナルDVD作成等のマルチメディア機能は、「Home Premium」と「Ultimate」の2エディションのみです。簡単な編集であれば、十分な機能を誇りますので、パソコン初心者の方におすすめです。
業務関連機能
エディション名 | Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate |
---|---|---|---|---|
システム全体をバックアップ 「Windowsバックアップ」 |
- | - | ○ | ○ |
上書きしたファイルも元通り 「シャドウコピー」 |
- | - | ○ | ○ |
秘密のファイルを暗号化 「暗号化ファイルシステム」 |
- | - | ○ | ○ |
Windows XPでは、システムに不具合が出た場合に”復元機能”を使えましたが、システム全体のバックアップ機能は搭載していませんでした。そのため、他社の有料バックアップソフトを別途購入する必要がありました。
その点、Windows Vistaでは、「Business」と「Ultimate」の2エディションにおいて、標準機能として搭載されています。
また、うっかり上書きしてしまった重要ファイルも、以前のバージョンに復元できる「シャドウコピー」を搭載しているのも、この2エディションのみです。
まさに、データの消失が決定的となる業務関係用の機能と言えるでしょう。
どの機能が必要かを考えよう!
ビスタでは、4つのエディションによって、かなり機能に違いがあることがわかります。
もちろん、全部入りの「Ultimate」がお勧め間違いないのですが、アップグレード価格が高いのが欠点です。
パソコン購入ガイドのおすすめ
一番のおすすめは、やはり「Home Premium」です。
デジカメ写真やビデオカメラで撮影した動画など、デジタルコンテンツを扱うソフトが一通り搭載されています。別途、有料ソフトを購入する必要もないので、初心者の方にも安心です。
唯一、
- システム全体をバックアップできる、「Windowsバックアップ」
- 上書きしたファイルも前バージョンに復旧できる「シャドウコピー」
といった、バックアップ機能が搭載されていませんが、定期的なデータバックアップを心掛けたり、現在使用している有料バックアップソフトを利用するなど、対応策も考えられます。
Home Basicは選択しないでおこう
対して、「Home Basic」を選択することは、あまりお勧めできません。
主な理由としては、
- 上位エディションと比べて、ビスタらしい機能がほとんど削られている
- 激安の最小構成でも動作するが、将来アップグレードを考えると性能的に不安
- 実は、使用目的のハッキリしている上級者向き
ご自身に必要な機能は何なのか、予算とあわせてご検討ください。
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