ビデオコントローラ
ビデオコントローラとは、パソコンで処理した表示結果を、液晶モニタに表示させるためのグラフィック機能を受け持つ部分のことです。
ビデオコントローラの役割について
一般的にグラフィック機能は、チップセットと呼ばれる中枢部に標準搭載されています。DELLのパソコンにおいても、下位機種ではチップセットに統合されており、ビデオコントローラをカスタマイズすることはできません。
しかし、高度なグラフィック能力を必要とする作業には、この標準機能では性能不足となる場合が多く、別途拡張タイプのビデオコントローラをカスタマイズする必要があります。
複雑なグラフィック処理を行う場合、標準のグラフィック性能ではとても太刀打ちできません。そこで、ビデオコントローラと呼ばれるグラフィック処理専用のパーツを拡張することによって、パソコン本体にかかる負担を軽減しようというのが、主な目的です。
ビデオコントローラが必要な使用目的とは
では、ビデオコントローラをカスタマイズする必要がある使用目的とは何なのか？
パソコン初心者の方にとって、これほどわかりにくい質問はないと思います。
私個人的な意見としましては、ずばり、
「複雑なグラフィック機能を必要とするか。」
この1点に絞られると思います。
例えば、
- 3Dゲームをプレイしたい
- 動画編集を楽しみたい
という使用目的の場合、複雑なグラフィック処理や動画再生機能を必要とします。
どのビデオコントローラが良いの？
機種によっては、複数のビデオコントローラを選択することができます。
単純に価格が高いほど高性能ですが、基本的には中〜低価格のビデオコントローラでも充分な場合が多いです。
ちなみに、一番上位のビデオコントローラをおすすめする使用目的は、最新の3Dオンラインゲームや3Dグラフィック処理をする場合です。
ただし、価格もかなり高くなる場合が多いので、パソコン初心者の方は選択する必要は少ないと思います。
主な性能について
ビデオコントローラをカスタマイズしてみたいという方のために、性能について少しご紹介しておきます。
コントローラ
大きく分けて、NVIDIA社製のGeForceシリーズと、ATI社製のRadeonシリーズの2種類が選択できます。
どちらが高性能かという判断は難しいのですが、私はATI社製のRadeonシリーズを使用しています。
コントローラスピード
ビデオコントローラの動作周波数を表し、数字が大きいほど高性能です。
メモリ
ビデオコントローラ専用のメモリ容量を指し、「128MB GDDR-SDRAM」のように表されます。数字が大きいほど、大容量のデータを扱うことができ、上位パーツには高速メモリ「GDDR3-SDRAM」が採用されています。
最大解像度
液晶モニタに出力できる表示解像度のこと。
この数字が小さいと、液晶モニタが大きくても意味がありません。
DVI
液晶モニタへのデジタル出力端子のこと。
従来のアナログ出力端子であるVGAよりも、映像の劣化が少なく、鮮明に表示できます。
TV out(S端子)
テレビにS端子入力があれば、パソコンの表示をテレビに出力できます。
ただし、テレビの解像度は低いので、鮮明に表示されないことがあります。