DELLモバイルノート Inspiron Mini 12 レビュー
DELL主力ノートパソコンStudio 15とのビスタエクスペリエンス値を比較
Inspiron Mini 12の性能を把握するために、DELL主力ノートパソコンStudio 15と性能比較してみました。今回比較したカスタマイズ構成は、以下のとおりです。
比較対象 | Studio 15 | Inspiron Mini 12 |
---|---|---|
OS | Windows Vista Home Premium | Windows Vista Home Basic |
CPU | インテル Core 2 Duo T8100 (動作周波数:2.1GHz、2次キャッシュ:3MB) |
インテル Atom Z520 (動作周波数:1.33GHz、2次キャッシュ:512KB) |
メモリ | 2GB | 1GB |
ハードディスク | 250GB(5400回転/分) | 80GB(4200回転/分) |
ビデオコントローラ | ATI Mobility Radeon HD 3450 256MB | インテル GMA500(オンボード) |
液晶モニタ | 15.4インチ(1440x900) | 12.1インチ(1280x800) |
カスタマイズ構成を見るだけでも、かなり違います。CPUやメモリ、グラフィック性能など、主要な項目で大きな数値差が予想されます。
Studio 15のビスタエクスペリエンス インデックス値
ビスタエクスペリエンス インデックス値を比較結果
比較対象 | Studio 15 | Inspiron Mini 12 |
---|---|---|
プロセッサ | 5.1 | 2.9 |
メモリ | 4.9 | 4.4 |
グラフィックス | 4.0 | 2.9 |
ゲーム用グラフィックス | 4.0 | 2.8 |
プライマリハードディスク | 5.1 | 4.3 |
基本スコア | 4.0 | 2.8 |
エクスペリエンス値を比較してみると、スタンダードノートStudio 15と低価格ノートInspiron Mini 12の性能差がよくわかります。
ビスタの動作は少しつらい
ビスタを快適に動作させるためには高いメモリとグラフィック能力が必要です。Inspiron mini 12には荷が重い結果となっており、選べるビスタのエディションも一番下のHome Basicだけ、ということがよくわかります。
ただし、今回ご紹介しているWindows XPだとかなり動作が軽い印象を受けました。機能にこだわるならビスタ、動作の軽さにこだわるならXPという選択がおすすめです。
動作の軽さにこだわるならXPがおすすめ
機能重視ならビスタで決まり
プロセッサ
比較対象 | Studio 15 | Inspiron Mini 12 |
---|---|---|
プロセッサ | 5.1 | 2.9 |
高性能Core 2 Duoプロセッサと省電力Atomプロセッサと用途が大きく違うだけに、エクスペリエンス値として大きな性能差が確認できます。Inspiron Mini 12とスタンダードノートにおける一番の違いは、CPUの性能と言えるでしょう。
メモリ
比較対象 | Studio 15 | Inspiron Mini 12 |
---|---|---|
メモリ | 4.9 | 4.4 |
メモリ容量に違いはありますが、Inspiron Mini 12も4.4と好成績を残しています。とは言うものの、搭載できるメモリは1GB固定なので、多大のメモリ容量を消費するビスタには少々物足りない感は否めません。ちょっとでも快適性にこだわるなら、XPでの使用がおすすめです。
グラフィックスとゲーム用グラフィックス
比較対象 | Studio 15 | Inspiron Mini 12 |
---|---|---|
グラフィックス | 4.0 | 2.9 |
ゲーム用グラフィックス | 4.0 | 2.8 |
拡張型と統合型(オンボード)の性能差がそのまま出た結果となっています。
Studio 15では3Dグラフィック描画が楽しめる「Windows Vista Home Premium」をカスタマイズできますが、Inspiron Mini 12では簡易描画の「Windows Vista Home Basic」しか搭載できません。
グラフィック描画能力に関しても、Inspiron Mini 12では性能不足と言えそうです。
プライマリハードディスク
比較対象 | Studio 15 | Inspiron Mini 12 |
---|---|---|
プライマリハードディスク | 5.1 | 4.3 |
カスタマイズ可能なハードディスク容量も大きく異なりますが、Studio 15ではディスクの回転数が5400回転/分、Inspiron Mini 12では4200回転/分です。
インターネットやメール、文章作成では大きな体感差は生じませんが、画像などデータ容量が多いファイルを扱うならStudio 15がおすすめです。
(まとめ)基本スコア
比較対象 | Studio 15 | Inspiron Mini 12 |
---|---|---|
プロセッサ | 5.1 | 2.9 |
メモリ | 4.9 | 4.4 |
グラフィックス | 4.0 | 2.9 |
ゲーム用グラフィックス | 4.0 | 2.8 |
プライマリハードディスク | 5.1 | 4.3 |
基本スコア | 4.0 | 2.8 |
総合的な結果である基本スコアは、Studio 15の4.0に対してInspiron Mini 12では2.8と大きく差を開けられています。
ただし、両機とも一番数値が低いグラフィックス系スコアを反映しているだけですので、Inspiron Mini 12が想定しているインターネットやメール、文章作成用途であれば大差はないと考えられるでしょう。
それよりも気になるのは、プロセッサスコアがStudio 15の5.1に対してInspiron Mini 12は2.9となっている点です。平行同時作業に強いCore 2 Duoプロセッサを搭載しているStudio 15は、動作が重いとされるビスタでも快適ですが、Inspiron Mini 12のAtomプロセッサは性能不足を感じます。
画像や動画などデジタルコンテンツ用途が絡むなら、Core 2 Duoを搭載するStudio 15や13.3インチ液晶モバイルノートXPS M1330など上位機種を検討してみることをおすすめします。
高性能なStudio 15(左)とStudio XPS 13(右)も検討してみる価値あり
DELL公式サイト 製品ページリンク
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