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Studio XPS 8100レビューをご紹介!Studio XPS 8100の購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2010/5/4
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DELLプレミアムデスクトップ Studio XPS 8100 レビュー

Studio XPS 8100は比較的低価格で購入できるDELLプレミアムデスクトップ。
画像・動画編集や最新3Dゲームを楽しむ方におすすめします。

コストパフォーマンスが高いCPUはどれ? Core i7-860 VS Core i5-750 VS Core i5-650

【3CPU対決! その10】 まとめ 〜全体的に強いCore i7-860、用途によって肉薄するCore i5-650〜

Core i7-860、Core i7-5-750、Core i5-650の3CPUの性能比較について、最後にまとめてみたいと思います。

3CPUの概要を比較
CPU名 Core i7-860 Core i5-750 Core i5-650
対応CPUソケット LGA1156 LGA1156 LGA1156
コア数 4 4 2
スレッド数 8 4 4
定格動作周波数 2.80GHz 2.66GHz 3.20GHz
ターボ・ブーストによる最大周波数 3.46GHz 3.20GHz 3.46GHz
2次キャッシュ 256KB×4 256KB×4 256KB×4
3次キャッシュ 8MB 8MB 4MB
TDP(熱設計電力) 95W 95W 73W
ハイパースレッディング機能 -
【参考】市場価格差 Core i5-650+8,000円前後 Core i5-650+1,000円前後 -
DELLで搭載する機種 Studio XPS 8100 Studio XPS 8100
Inspiron 580
Studio XPS 8100

Windows エクスペリエンス

Windows エクスペリエンスでの性能比較
CPU名 Studio XPS 8100+Core i7-860 Studio XPS 8100+Core i5-750 Studio XPS 8100+Core i5-650
プロセッサ 7.4 7.3 7.4

Windows エクスペリエンスにおける「プロセッサ」スコアは、Core i7-860とCore i5-650は同じです。Windows7の基本動作だけを考えると、クアッドコアCPUの恩恵は少ないです。

参考ページ:【3CPU対決! その1】 Windows7の快適性を示すWindowsエクスペリエンス値

PCMARK05

PCMARK05での性能比較
CPU名 Studio XPS 8100+Core i7-860 Studio XPS 8100+Core i5-750 Studio XPS 8100+Core i5-650
PCMark 10716 10209 10468
CPU 10189 9480 9040
Memory 10985 9935 7566
Graphics 14429 13876 15823

全体的にCore i7-860が強いです。「Graphics」スコアについてはCore i5-650が上です。

参考ページ:【3CPU対決! その2】 実作業での快適さを測定する「PCMARK05」

PCMark Vantage

PCMark Vantageでの性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-860 Studio XPS 8100+Core i5-750 Studio XPS 8100+Core i5-650 備考
PCMark Suite 9003 8673 8776 総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。
Memories Suite 6912 6598 6321 拡大/反転/回転といった高解像度画像の処理&画像ファイルのインポート処理を計測。
TV and Movies Suite 5853 5295 4742 Windows Media CenterからのHDDアクセス&HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生処理を計測。
Gaming Suite 9694 8948 7465 ゲームにおけるCPUの処理&同HDDの処理処理を計測。
Music Suite 8024 7091 7002 Webページのレンダリング,MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード&HDDからWindows Media Playerへ音楽ファイルを追加する処理を計測。
Communicati Suite 7361 7288 10946 データの暗号化、データの圧縮&Windows Mailのコピー処理を計測。
Productivity Suite 7509 7221 6647 テキスト編集する処理やWindowsのファイル検索、Windows Mailの検索、Webページのレンダリング&HDDからのアプリケーション読み出しする処理を計測。
HDD Suite 5351 5143 5390 ハードディスクの速度を計測

クアッドコアCPUのCore i7-860やCore i5-750は画像・動画系テストに強く、デュアルコアCPUのCore i5-650は軽負荷テストで高スコアです。Core i5-650のCommunicati Suiteスコアが高いのは、AES-NIと呼ばれるデータ暗号化/復号化処理に対応しているからです。普段、このスコア差を感じることはありません。

参考ページ:【3CPU対決! その3】 画像や動画を主用途とする、負荷が重いベンチマーク「PCMark Vantage」

3DMark06

3DMark06での性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-860 Studio XPS 8100+Core i5-750 Studio XPS 8100+Core i5-650
3DMark Score 16012 15874 14856
CPU Score 5059 4328 3508

マルチスレッドに対応する最新3Dゲームだと、クアッドコアCPUが強い。

参考ページ:【3CPU対決! その4】 3Dオンラインゲームに対応できる数値を示す「3DMark06」

3DMark Vantage

3DMark Vantageでの性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-860 Studio XPS 8100+Core i5-750 Studio XPS 8100+Core i5-650 備考
3DMARK SCORE P9651 P9093 P8702 総合スコア。数値が高いほど3Dゲームが快適にプレイできる。CPU以外は同じ条件にも関わらず、スコア差は圧倒的。Core i7-860以上で決まりです。
CPU SCORE 17874 12711 9597 CPU能力に関するテスト。最近ではマルチスレッド対応のゲームが増えているため、クアッドコアCPUの恩恵を受けることができます。将来対応としてもおすすめ。
CPU TEST 1 2529.45 1782.53 1319.57
CPU TEST 2 22.29 16.26 12.93

ビデオコントローラだけでなくCPUに高い描画能力を必要とする重量級3Dゲームでは、Core i7-860が一押しです。

参考ページ:【3CPU対決! その5】 重量級の最新3Dゲームベンチマーク「3DMark Vantage」

Superπ

Superπでの性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-860 Studio XPS 8100+Core i5-750 Studio XPS 8100+Core i5-650
処理にかかった時間 1分3秒(63秒) 1分8秒(68秒) 1分8秒(68秒)

動作周波数の高さだけでなく、コアに余裕があるクアッド上位CPUが強い。

参考ページ:【3CPU対決! その6】 CPUの処理速度を測定する「Superπ」

Capture NX2

Capture NX2での性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-860 Studio XPS 8100+Core i5-750 Studio XPS 8100+Core i5-650
Capture NX2でRAWファイル100枚をJPEGに変換する処理時間 3分14秒(194秒) 3分17秒(197秒) 3分29秒(209秒)

クアッドコアCPU非対応のアプリケーションでもこれだけの差が確認できました。完全対応アプリであれば、体感レベルで違いが発生するはずです。

参考ページ:【3CPU対決! その7】 デジタル一眼レフで撮影した画像を編集する「Capture NX2」

TMPGEnc 4.0 XPress

TMPGEnc 4.0 XPressでの性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-860 Studio XPS 8100+Core i5-750 Studio XPS 8100+Core i5-650
TMPGEnc 4.0 XPressで、軽負荷エンコードテスト
DVI(720×480)→DVD形式(720×480)に変換
1分25秒(85秒) 1分28秒(88秒) 1分54秒(114秒)
重負荷エンコードテスト
HD(1920×1080)→ブルーレイ形式(1920×1080)に変換
0分55秒(55秒) 0分57秒(57秒) 1分11秒(71秒)

マルチスレッド対応のアプリケーションだと、動作周波数よりもコア数/スレッド数が高い方が有利。

参考ページ:【3CPU対決! その8】 動画を他形式に変換する「TMPGEnc 4.0 XPress」

CINEBENCH

CINEBENCHでの性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-860 Studio XPS 8100+Core i5-750 Studio XPS 8100+Core i5-650 備考
Single CPU Render Test 4586 4188 4445 ターボブースト機能の効果があるのか、Core i7-860がNO1
Multi CPU Render Test 17062 13768 10327 マルチスレッドテストになると、8スレッドのCore i7-860が圧倒的に強い
OpenGL Standard Test 8326 7836 6756 全体的にクアッドコアCPUが高スコア
処理完了時間 0分53秒(53秒) 1分4秒(64秒) 1分25秒(85秒) 同じ4スレッドのCore i5-750とCore i5-650の処理時間差は約1.3倍

8スレッド×100%で処理するアプリでは、最大約1.6倍もの処理時間差が確認できました。

【3CPU対決! その9】 3Dレンダリング性能を測定する「CINEBENCH」


CPU選択のまとめ

できればCore i7-860をおすすめしたい

各種ベンチマークテストでCore i7-860、Core i5-750、Core i5-650の3CPUを比較しましたが、主用途や使用するアプリケーション環境によってはデュアルコアCPUであるCore i5-650でも十分使えます。定格動作周波数が高いので、まず体感的に遅さを感じることは少ないでしょう。

ですが、コア数/スレッド数の多さが処理速度に比例するマルチスレッド対応ソフトでの作業や、処理負荷が高い画像・動画編集用途になると、クアッドコアCPUであるCore i7-860やCore i5-750がかなり強くなります。入門デスクトップパソコンを購入するならともかく、

  • とにかく性能を重視する
  • 画像編集や動画編集が主用途である
  • 8スレッド対応ソフトを持っている
  • 予算に余裕があり、将来長く使いたい

の1つにでも該当する方は、ぜひともCore i7-860もしくは上位のCore i7-870を狙ってみてください。

音楽や画像などデジタルコンテンツ用途であれば、性能に余裕を持った構成がおすすめです
マルチスレッド対応アプリケーションであれば、8スレッドの爆速処理が可能。体感的にも大きな処理速度差を感じることができます。

3Dグラフィックのレンダリング計算を8スレッドで一気に計算している状態
3Dグラフィックのレンダリング計算を8スレッドで100%全開で計算している状態。こうなると4スレッド動作しかない下位CPUでは物足りなさを感じるかもしれません。今後さらにマルチスレッド対応ソフトの割合が増えるでしょうから、先行投資でCore i7を強くおすすめします。

重負荷作業になると物足りないCore i5-650

今回の比較記事では、ハイエンドなCore i7-860との比較なので厳しい評価となっていますが、省電力性も高くコストパフォーマンスは悪くありません。Core i5-650は、デュアルコアCPUながらハイパースレディング機能により4スレッド動作しますので、従来のCore 2Duoシリーズよりも遙かに高性能です。

定格動作周波数が3.20GHzと高いので、作業負荷が比較的軽いインターネットやメール、音楽CD視聴、画像管理、映画視聴などの用途であれば、上位CPUとの差を感じることはほとんどないです。将来、Studio XPS 8100においてCore i5-650が安くカスタマイズできるようになれば、選択の余地はあると思います。

音楽や画像などデジタルコンテンツ用途であれば、性能に余裕を持った構成がおすすめです
マルチスレッドに対応していないアプリケーション環境であれば、定格動作周波数が高いCore i5-650を狙う価値はあり。ただ、Studio XPS 8100を購入することが前提では、最低でもCore i7-750でないと恩恵が受けづらいかもしれません。

Core i5-750を狙うならInspiron 580も選択肢に

デュアルコアCPUであるCore i5-650と違い、全体的に安定したベンチマーク結果となったのがクアッドコアCPUのCore i5-750です。ネイティブ4コアCPUなので重負荷作業でも性能低下が少なく、コスト的にも安価なのでお買い得です。CPU単独でのコストパフォーマンスを比較すると、Core i7-860を押さえてCore i5-750が一番かもしれません。

ただし、この記事を書いている2010年5月3日現在では、Studio XPS 8100(DELL公式ページ)でCore i7-860を中心とした割引限定パッケージが中心なので、Studio XPS 8100+Core i5-750の組み合わせはイマイチです。ベンチマークテストにおいても、スコアがCore i7-860よりも全体的に約1〜2割ほど低いので、どうしてもCore i5-750を狙いたいなら下位機種のInspiron 580との組み合わせも検討してみてください。

DELL公式サイト 製品ページリンク

Studio XPS 8100

 最新Core i7/i5搭載のDELLハイエンドデスクトップ Studio XPS 8100。
  詳細はStudio XPS 8100(DELL公式ページ)をご参照ください。

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