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Studio XPS 8100レビューをご紹介!Studio XPS 8100の購入を検討されている方は、ご参考にどうぞ。
ページ更新:2010/5/29
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DELLプレミアムデスクトップ Studio XPS 8100 レビュー

Studio XPS 8100は比較的低価格で購入できるDELLプレミアムデスクトップ。
画像・動画編集や最新3Dゲームを楽しむ方におすすめします。

最上位CPUであるCore i7-870をベンチマーク調査!

【最強対決! Core i7-870 VS Core i7-860 その10】 まとめ 〜強いCore i7-870だが、必要なユーザーは限られる〜

Core i7-870、Core i7-860、Core i7-5-750の3CPUの性能比較について、最後にまとめてみたいと思います。

3CPUの概要を比較
CPU名 Studio XPS 8100+Core i7-870 Studio XPS 8100+Core i7-860 【参考】Studio XPS 8100+Core i5-750
対応CPUソケット LGA1156 LGA1156 LGA1156
コア数 4 4 4
スレッド数 8 8 4
定格動作周波数 2.93GHz 2.80GHz 2.66GHz
ターボ・ブーストによる最大周波数 3.60GHz 3.46GHz 3.20GHz
2次キャッシュ 256KB×4 256KB×4 256KB×4
3次キャッシュ 8MB 8MB 8MB
TDP(熱設計電力) 95W 95W 95W
ハイパースレッディング機能
【参考】市場価格差 Core i5-750+35,000円前後 Core i5-750+10,000円前後
DELLで搭載する機種 Studio XPS 8100 Studio XPS 8100 Studio XPS 8100
Inspiron 580

Windows エクスペリエンス

Windows エクスペリエンスでの性能比較
CPU名 Studio XPS 8100+Core i7-870 Studio XPS 8100+Core i7-860 【参考】Studio XPS 8100+Core i5-750
プロセッサ 7.5 7.4 7.3

Windows エクスペリエンスにおける「プロセッサ」スコアは、Core i7-870が7.5と少し高いです。ですが、原則5を超えるとWindows7の基本動作は快適なので、無理にCore i7-870を選択する必要はありません。

参考ページ:【最強対決! Core i7-870 VS Core i7-860 その1】 Windows7の快適性を示すWindowsエクスペリエンス値

PCMARK05

PCMARK05での性能比較
CPU名 Studio XPS 8100+Core i7-870 Studio XPS 8100+Core i7-860 【参考】Studio XPS 8100+Core i5-750
PCMark 10812 10716 10209
CPU 10651 10189 9480
Memory 11212 10985 9935
Graphics 14700 14429 13876

実アプリケーションの快適さを想定したベンチマークテストPCMARK05のスコアを比較すると全体的にCore i7-870が強いですが、Core i7-860との差はごくわずかです。動作が比較的軽いアプリケーションではCore i7-860でも十分であり、メモリやビデオコントローラ、ハードディスクなど多パーツに予算を充てた方が効果的です。

参考ページ:【最強対決! Core i7-870 VS Core i7-860 その2】 実作業での快適さを測定する「PCMARK05」

PCMark Vantage

PCMark Vantageでの性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-870 Studio XPS 8100+Core i7-860 【参考】Studio XPS 8100+Core i5-750 備考
PCMark Suite 9184 9003 8673 総合スコア。数値が高いほど、デジタルコンテンツ系処理に強い。
TV and Movies Suite 6077 5853 5295 Windows Media CenterからのHDDアクセス&HDコンテンツ付きVC-1形式HD DVDの再生処理を計測。
Music Suite 8293 8024 7091 Webページのレンダリング,MP3形式→WMA形式のサウンドファイルトランスコード&HDDからWindows Media Playerへ音楽ファイルを追加する処理を計測。
Communicati Suite 7651 7361 7288 データの暗号化、データの圧縮&Windows Mailのコピー処理を計測。
Productivity Suite 7532 7509 7221 テキスト編集する処理やWindowsのファイル検索、Windows Mailの検索、Webページのレンダリング&HDDからのアプリケーション読み出しする処理を計測。

処理が重い画像や動画用途を想定したベンチマークテストPCMark Vantageでは、若干ですがCore i7-870とCore i7-860の性能差が現れてきます。用途によりますが、とにかく性能を重視される方はCore i7-870も検討材料に入れてみてください。ただし、ある程度処理負荷がなければ、上記のようなスコア差を感じることはありません。

参考ページ:【最強対決! Core i7-870 VS Core i7-860 その3】 画像や動画を主用途とする重負荷ベンチマーク「PCMark Vantage」

3DMark06

3DMark06での性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-870 Studio XPS 8100+Core i7-860 【参考】Studio XPS 8100+Core i5-750
3DMark Score 16328 16012 15874
CPU Score 5363 5059 4328

3Dゲームにおける性能を測定する3DMark06でのスコアでは、CPUに関する処理だとCore i7-870の性能が発揮されますが、全体的なスコア差としては約2%前後です。Core i7-870を選ぶよりも、搭載するビデオコントローラをアップグレードした方が良さそうです。

参考ページ:【最強対決! Core i7-870 VS Core i7-860 その4】 3Dオンラインゲームに対応できる数値を示す「3DMark06」

3DMark Vantage

3DMark Vantageでの性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-870 Studio XPS 8100+Core i7-860 【参考】Studio XPS 8100+Core i5-750 備考
3DMARK SCORE P9722 P9651 P9093 総合スコア。数値が高いほど3Dゲームが快適にプレイできる。CPU以外は同じ条件にも関わらず、スコア差は圧倒的。Core i7-860以上で決まりです。
CPU SCORE 19635 17874 12711 CPU能力に関するテスト。最近ではマルチスレッド対応のゲームが増えているため、クアッドコアCPUの恩恵を受けることができます。将来対応としてもおすすめ。
CPU TEST 1 2746.87 2529.45 1782.53
CPU TEST 2 25.28 22.29 16.26

3DMark Vantageは、ビデオコントローラだけでなくCPUに高い描画能力を必要とする重量級3Dゲームを想定しているため、8スレッド動作するCore i7シリーズが強いです。各種CPUテストを比較してもわかるとおり、Core i7-870はCore i7-860よりもハッキリと高スコアを叩き出しています。

反面、全体的なスコアとしては各CPUテストの差ほどCore i7-870が強くないので、最新エンジンを搭載した超重量級3DゲームであればCore i7-870、一般的な重量級3DゲームであればCore i7-860でも十分という判断になりそうです。

参考ページ:【最強対決! Core i7-870 VS Core i7-860 その5】 重量級の最新3Dゲームベンチマーク「3DMark Vantage」

Superπ

Superπでの性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-870 Studio XPS 8100+Core i7-860 【参考】Studio XPS 8100+Core i5-750
処理にかかった時間 1分2秒(62秒) 1分3秒(63秒) 1分8秒(68秒)

Superπのような古いシングルスレッド動作のアプリケーションにおいても、ターボブーストMAX時の動作周波数が高いCore i7シリーズが好成績。重処理の頻度が多い方にはCore i7-870の最大3.60GHzは魅力的ですが、一般用途ではCore i7-860の最大3.46GHzでも十分な気もします。

参考ページ:【最強対決! Core i7-870 VS Core i7-860 その6】 CPUの処理速度を測定する「Superπ」

Capture NX2

Capture NX2での性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-870 Studio XPS 8100+Core i7-860 【参考】Studio XPS 8100+Core i5-750
Capture NX2でRAWファイル100枚をJPEGに変換する処理時間 3分2秒(182秒) 3分14秒(194秒) 3分17秒(197秒)

デジタル一眼レフでの写真レタッチ編集を楽しむなら、Studio XPS 8100+Core i7-870がおすすめ。CPUの潜在能力に余裕があるためか、マルチスレッドに完全対応していないアプリケーションでも差が確認できました。写真1枚1枚の処理では体感できない性能差かもしれませんが、数百枚単位での一括バッチ処理だと快適さがアップします。お使いになるアプリケーションにもよりますが、体感レベルで違いがわかる場合もあると思います。

参考ページ:【最強対決! Core i7-870 VS Core i7-860 その7】 デジタル一眼レフで撮影した画像を編集する「Capture NX2」

TMPGEnc 4.0 XPress

TMPGEnc 4.0 XPressでの性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-870 Studio XPS 8100+Core i7-860 【参考】Studio XPS 8100+Core i5-750
軽負荷エンコードテスト
DV(720×480)→DVD形式(720×480)に変換
1分19秒(79秒) 1分25秒(85秒) 1分28秒(88秒)
重負荷エンコードテスト
HD(1920×1080)→ブルーレイ形式(1920×1080)に変換
6分56秒(416秒) 7分20秒(440秒) 7分36秒(456秒)
さらに重負荷エンコードテスト
HD(1920×1080)→ブルーレイ形式(1920×1080)変換
+VBR2パス動き検索精度を最高精度にする
14分8秒(848秒) 15分12秒(912秒) 17分52秒(1072秒)

動画ファイルのエンコード作業になると、やはりCore i7-870の強さが確認できます。8分程度の動画でこれだけの処理時間差なので、長時間動画や各種設定を行うとさらに差が出ます。動画編集・収集を趣味とされている方にはCore i7-870がおすめです。

参考ページ:【最強対決! Core i7-870 VS Core i7-860 その8】 動画を他形式に変換する「TMPGEnc 4.0 XPress」

CINEBENCH

CINEBENCHでの性能比較
比較対象 Studio XPS 8100+Core i7-860 Studio XPS 8100+Core i5-750 Studio XPS 8100+Core i5-650
Single CPU Render Test 4722 4586 4188
Multi CPU Render Test 17753 17062 13768
OpenGL Standard Test 8429 8326 7836
処理完了時間 0分49秒(49秒) 0分53秒(53秒) 1分4秒(64秒)

8スレッド×100%で処理するアプリ環境では、Core i7-870は他のベンチマークテストよりも大きな性能差を見せつけます。シングルスレッド環境でもターボブーストが効いてます。

参考ページ:【最強対決! Core i7-870 VS Core i7-860 その9】 3Dレンダリング性能を測定する「CINEBENCH」


CPU選択のまとめ

ヘビーユーザーならCore i7-870、万人向けはCore i7-860

各種ベンチマークテストでCore i7-870、Core i7-860の性能を比較しましたが、主用途や使用するアプリケーション環境によってはCore i7-860でも十分使えます。処理負荷が軽い用途では、体感的な差を感じることは少ないでしょう。

反面、画像レタッチ編集や動画エンコードなど重負荷処理になるとCore i7-870をカスタマイズするメリットが見えてきます。

  • 下位CPUではたどり着けない最高動作周波数3.60GHzを手に入れたい
  • 画像編集や動画エンコード作業ががパソコン生活の大半を占めている
  • 将来長く使いたいので、できるだけ高性能パーツを搭載しておきたい

の1つにでも該当する方は、上位のCore i7-870を狙う価値はあります。

最大時3591MHz 常時3457.9MHz
左がCore i7-870の最高動作周波数、右がCore i7-860の最高動作周波数。
下位CPUではたどり着けない3.60GHzを手に入れたいかどうかが、Core i7-870を選ぶ分岐点になりそうです。

ですが、私の一押しはやはりCore i7-860です。(笑)

DELL公式サイト 製品ページリンク

Studio XPS 8100
性能重視の中〜上級ユーザーに大人気を誇るハイエンドデスクトップ Studio XPS 8100

 最新Core i7/i5搭載のDELLハイエンドデスクトップ Studio XPS 8100。
  詳細はStudio XPS 8100(DELL公式ページ)をご参照ください。

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