HP Pavilion Desktop PC m9690jp/CT レビュー
(魅力その2) 最高峰クアッドコアCPU「Core i7」が魅力的
Pavilion m9690jp/CTは、4つのコアを持つ「Core i7」を採用しています。
下位クラスのCore i7 920であれば、Core Quad同等の価格帯でお買い得
現在のパソコン業界において、CPUを席巻しているのが、インテル製CPUの「Core 2 Duo」です。Core 2 Duoは、計算の解析や処理を行う”コア”と呼ばれる部分を贅沢に2つ搭載していることから、デュアルコアCPUと呼ばれています。
Core 2 Duoの場合。”コア”と呼ばれる部分は2個搭載している
また最近人気急上昇中なのが、コアを4つ搭載するCore 2 Quadです。並列処理に強いので、処理負荷が高い作業はもちろん、複数作業を同時並行しても動作が鈍くなることはほとんどありません。
Core 2 Quadの場合。”コア”と呼ばれる部分を4個も搭載している
さらに、今回ご紹介しているPavilion m9690jp/CTで採用しているCore i7では、「Hyper-Threading(ハイパースレッディング)」という機能によって擬似的に8個のコア処理を行います。
Core i7の場合、1つのコアが擬似的に2つのコア(計8コア)があるように働く機能を持つ。
CINEBENCHでCore i7の威力を調べる
画像編集やファイルエンコードなど、大量の計算処理が必要となる作業の場合には、高いCPU性能が必要です。Core i7の性能を発揮する用途と言えます。
そこで、CINEBENCHという3Dグラフィックベンチマークソフトを使用して、Core i7の威力を試してみます。
CineBenchという、3Dグラフィックベンチマークソフト。
2コアのCore 2 Duoの場合
2コアを採用するCore 2 Duoプロセッサでは、
【その1】 2つのコアが、それぞれ2箇所から処理を始める
【その2】 かなり早い速度で、画像表示が進む
【その3】 作業終了まで2分51秒
4コアのCore 2 Quadの場合
対して、4コアを採用するCore 2 Quadプロセッサでは、
【その1】 4つのコアをフル活用して、4カ所から画像表示が始まる
【その2】 あっと言う間に終了。時間はかなり速い1分43秒
4コアのCore i7の場合
Core i7は擬似的に8つのコアを持つような並列処理が可能。処理時間は圧倒的な51秒です。
比較対象 | Core 2 Duo代表 | Core 2 Quad 代表 | Core i7 代表 |
---|---|---|---|
CPU名 | Core 2 Duo E6750 | Core 2 Quad Q6600 | Core i7 920 |
基本スコア | 5168 | 8521 | 17222 |
処理完了時間 | 2分51秒(171秒) | 1分43秒(103秒) | 0分51秒(51秒) |
タスクマネージャで確認してもこのとおり。8つのコアが全て100%の能力を発揮していることがわかります。処理負荷が高い作業だけでなく、同時に複数作業をこなす場合でも、パワーの余裕が違います。
Core i7に対応するソフトであれば、上記写真のような8並列処理で劇的な時間短縮が実現できます。CPUの動作周波数にもよりますが、Core 2 Duoの約3〜4倍という性能は魅力的です。
すべてのソフトで今回のような結果が出る訳ではありませんが、
- 処理速度にこだわりたい
- 複数の作業を同時に行う機会が多い
- パソコンを長く快適に使いたい
とお考えの方は「Core i7 プロセッサ」をぜひ検討してみてください。
HP(ヒューレット・パッカード)公式サイトリンク
Core i7搭載の凄いヤツ!HP Pavilion Desktop PC m9690jp/CT。
詳細は日本HPのオンラインストア HP Directplus(HP公式ページ)でどうぞ。
DELL公式サイト 製品ページリンク
HP Pavilion m9690jp/CTと同等性能を誇るDELL機種
Studio XPS(左)、Studio XPS435(右)
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