上位CPUは選択の価値があるか?
大きく向上する処理速度(実践編)
2007年春先に売れていたCore 2 Duo E6320と、現在売れ筋となっているCore 2 Duo E6750の性能比較を行ってみます。
今回比較するInspiron 530のカスタマイズは、以下のとおりです。
販売時期 | 私が所有する旧CPU | 改訂された新CPU |
---|---|---|
CPU | Core 2 Duo E6320 | Core 2 Duo E6750 |
メモリ | 2GB | 2GB |
ハードディスク | 320GB | 320GB |
ビデオコントローラ | GeForce 8600GT | GeForce 8600GT |
単純にCPUだけを変更した状態で性能比較してみることにしました。
メモリは2GB、ハードディスクは320GB、ビデオコントローラもミドルレンジ級と性能的には全く問題なしです。CPUの足を引っ張ることなく、純粋にCPU性能だけを比較できると思います。
ビスタエクスペリエンス値の変化
CPUをアップグレードすることによって、ビスタエクスペリエンス値は以下のように変わりました。
旧Inspiron 530のエクスペリエンス値。プロセッサは5.0で基本スコアも5.0。
新Inspiron 530のエクスペリエンス値。プロセッサは5.5となり基本スコアも5.5に跳ね上がる。
プロセッサのエクスペリエンス値が、5.0→5.5と大きくアップしました。ちなみに、私のカスタマイズではCPUの数値が一番下だったことから、基本スペックも5.5に向上というオマケ付きです。。
これだけでも、Inspiron 530で上位CPUをカスタマイズする利点があると考えます。
画像レタッチ編集
デジカメで撮影した画像を、専用ソフトを使用してのレタッチ編集するには、CPU性能が高いほど有利です。
一眼レフのRAW現像
デジタル一眼レフや、一部の上位コンパクトカメラでは、RAW(ロー)と呼ばれる高画質モードが選択できます。劣化が少ない写真が楽しめることから、最近人気が高くなっています。
ところが、RAW現像にはパソコン側に高い性能を求める、というデメリットがあります。デジタル一眼レフでの写真レタッチ編集には、高性能CPUでなければ快適とは言えません。
条件
ニコンのRAW現像ソフトCapture NX(公式サイト)を使用して、100枚のRAWファイル(600万画素相当)をJPEG形式に変換。
販売時期 | 私が所有する旧CPU | 改訂された新CPU |
---|---|---|
CPU | Core 2 Duo E6320 | Core 2 Duo E6750 |
処理に要した時間 | 5分01秒 | 3分41秒 |
JPEGに変換するだけでも、結構な差が出ました。写真を大量に撮影する方にとっては、上位CPUは非常に有利だと言えます。
またJPEG変換だけでなく、実際のレタッチ編集においても上位CPUの方が快適だったことも付け加えておきます。
動画ファイルのエンコード
CPUの性能を最大限に発揮できる用途の1つが、動画のエンコード作業です。コア数が同じであれば、動作周波数に比例して処理速度が短くなります。最新CPUは必須と言えます。
条件
動画エンコードの定番であるTMPGEnc 4.0 XPress(公式サイト)を使用して、10分のDVカメラキャプチャ動画をDVD用MPEG形式に変換。ビットレートは固定。
動画エンコードの定番「TMPGEnc 4.0 XPress」
販売時期 | 私が所有する旧CPU | 改訂された新CPU |
---|---|---|
CPU | Core 2 Duo E6320 | Core 2 Duo E6750 |
処理に要した時間 | 7分12秒 | 5分27秒 |
10分撮影した動画エンコードで、これだけの時間差が出ます。30分〜1時間前後の動画編集を行う方にお勧めです。
DELL公式サイト 製品ページリンク
売れ筋のDELLデスクトップ上位機種。
私も購入したInspiron 530の見積もり/カスタマイズはこちら→Inspiron 530(DELL公式ページ)
上位CPUの選択価値「E6320からE6750へアップグレード」<< >>上位CPUの選択価値「各種ベンチマークソフトで測定」
参考:パソコン納得購入ガイド内ページ
- Inspiron 530 製品詳細
- DELL納得購入ガイドお勧め!「Inspiron 530」カスタマイズ例
- 徹底検討!「Inspiron 530」のカスタマイズ項目
- DELL購入検討日記「Inspiron 530 購入検討記」