2009年のCPUカスタマイズを考える
高性能CPUでどこまで快適性は変わるのか?
デスクトップパソコンで人気があるInspiron 530とInspiron 530sですが、最新CPUの価格が下がったために、かなり上位CPUが購入しやすくなっています。快適性や将来性を考えると、予算が許す限り上位CPUをカスタマイズしておくことをおすすめします。
現在、私がInspiron 530に搭載しているCore 2 Duo E8500(3.16GHz)。重い処理も非常に快適です。
ただ、「1万円前後も上位のCPUにアップグレードして、どれだけ効果があるの?」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?そこで、私が調査した2009年1月時点で人気が高いCPUを使って、各種ベンチマークを行ってみます。
Core 2 Duo E7300(左)とCore 2 Duo E8500(右)
今回比較するのは、Core 2 Duo E7300(2.66GHz)とCore 2 Duo E8400(3.00GHz)、Core 2 Duo E8500(3.16GHz)です。
この記事を書いている時点では、Core 2 Duo E7300(2.66GHz)ではなくCore 2 Duo E7400(2.83GHz)がカスタマイズ可能ですが、ご参考にどうぞ。
性能 | 低 | 中 | 高 | (参考)Inspiron 530発売当初のCPU |
---|---|---|---|---|
CPU名 | Core 2 Duo E7300 | Core 2 Duo E8400 | Core 2 Duo E8500 | Core 2 Duo E6320 |
動作周波数 | 2.66GHz | 3.00GHz | 3.16GHz | 1.86GHz |
2次キャッシュメモリ | 3MB | 6MB | 6MB | 2MB |
ちなみにCore 2 Duo E6320は、Inspiron 530が発売開始された2007年6月時点での高性能CPUです。以前にもご紹介したことがありますが、1年半経過した現在の最新Core 2 Duoとの性能差が大きいので参考対象品としてご紹介します。
Core 2 Duo E8500の動作周波数が3.16GHzなので、Core 2 Duo E6320の1.86GHzと比較すると、動作周波数は約70%もアップしています。時代を感じますね。
※パーツを交換すると、DELLのサポートが受けられなくなります。真似しないようにしてください。
CPUファンを外して、
CPUも外す
新しいCPUに換装してグリスを塗り、CPUファンを戻す
今回テストするInspiron 530 カスタマイズ構成
今回比較するInspiron 530のカスタマイズ構成は、以下のとおりです。
性能 | 低 | 中 | 高 | (参考)Inspiron 530発売当初のCPU |
---|---|---|---|---|
CPU名 | Core 2 Duo E7300(2.66GHz、3MBキャッシュ) | Core 2 Duo E8400(3.00GHz、6MBキャッシュ) | Core 2 Duo E8500(3.16GHz、6MBキャッシュ) | Core 2 Duo E6320(1.86GHz、2MBキャッシュ) |
メモリ | 2GB(1GB×2) デュアルチャネル | |||
ハードディスク | 320GB SATA 3.0Gb/s NCQ HDD | |||
ビデオコントローラ | NVIDIA GeForce 8600 GT 256MB DDR(DVIx2/TV-out付) |
単純にCPUだけを変更した状態で性能比較します。メモリは2GB、ハードディスクは320GB、ビデオコントローラもミドルレンジ級とし、単純にCPUだけのガチンコ勝負となる環境にしました。
ベンチマークでCPUの実力を知る
CPUによる性能比較を知るために、数種類のベンチマークソフトを使って性能測定を行います。今回使用するベンチマークソフトは、以下のとおりです。
- ビスタが快適に動作する数値を示す「ビスタエクスペリエンス値」
- 実作業での快適さを測定する「PCMark05」
- 画像や動画などデジタルコンテンツ系の処理性能を測定する「PCMarkVantage」
- 3Dオンラインゲームに対応できる数値を示す「3DMark06」
- CPUのシングル処理速度を測定する「Superπ」
- 文章ファイルを圧縮する「+Lhaca」
- 音楽CDをパソコンに取り込む「iTunes」
- デジタル一眼レフで撮影した画像を編集する「Capture NX2」
- 動画を他形式に変換する「TMPGEnc 4.0 XPress」
- 3Dレンダリング性能を測定する「CINEBENCH」
次ページからは、CPUの各種ベンチマークをご紹介します。
DELL公式サイト 製品ページリンク
売れ筋のDELLデスクトップ上位機種。
私も購入したInspiron 530の見積もり/カスタマイズはこちら→Inspiron 530(DELL公式ページ)
検証結果を考察 〜上位CPUは必要か?〜<< >>ビスタが快適に動作する数値を示す「ビスタエクスペリエンス値」
参考:パソコン納得購入ガイド内ページ
- Inspiron 530 製品詳細
- DELL納得購入ガイドお勧め!「Inspiron 530」カスタマイズ例
- 徹底検討!「Inspiron 530」のカスタマイズ項目
- DELL購入検討日記「Inspiron 530 購入検討記」