DELL(デル) Dimension/Inspiron
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ページ更新:2007/3/9
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パソコン初心者の方のための、Windows Vista対象カスタマイズ基礎知識

Windows Vista お勧めカスタマイズ 〜CPU デスクトップ編 その3〜

このページでは、DELLのデスクトップパソコンにおけるCPUの選び方について、もう少し詳しくご紹介したいと思います。

(ただし、話が少し長くなりますので、あまり興味のない方は、飛ばしてお読みください。)

CPUの長所・短所を知ろう!(デスクトップ編)

  1. 最上位の「Core 2 Extreme プロセッサ」は、ヘビーユーザー向け
  2. コアと呼ばれるCPUの中枢部分が2つある、「デュアルコア・プロセッサ」がおすすめ
  3. Pentium Dプロセッサは、低価格なデュアルコアCPUであるが、使用電力量・発熱量が多い
  4. Pentium 4 プロセッサは、2世代ほど前のCPUであり、一般的にはおすすめできない
  5. 「とにかく安く購入したい」、「インターネットや文章作成程度で十分」という方には、Celeron D プロセッサでもOK
  6. 【高性能CPUがおすすめの理由】 Windows VistaはCPUの性能を必要とするOSである

1.最上位の「Core 2 Extreme プロセッサ」は、ヘビーユーザー向け

2007年3月4日現在、DELLで選択できる最上位CPUブランドである「Core 2 Extreme」は、以下の2種類です。

  • インテル Core 2 Extreme プロセッサー QX6700 (8MB L2 キャッシュ,2.66GHz, 1066MHz FSB)
  • インテル Core 2 Extreme プロセッサー X6800 (4MB L2 キャッシュ, 2.93GHz, 1066MHz FSB)

「Core 2 Extreme」というCPUブランド名が同じなので、一見よく似た性能を持つCPUに思えますが、

  • QX6700は、クワッド(4つの)コアCPU
  • X6800は、デュアル(2つの)コアCPU

です。

つまりQX6700は、8MBという大容量2次キャッシュメモリを持つだけでなく、4つのコアを持つインテル最高峰CPUなのです。

インテル公式ページには、このクワッドコアCPUの使い道を、

「新世代のゲーム向け」や「大規模な業務用アプリケーション向け」に最適

と紹介しているように、一般個人が必要とするCPUではありません。

ちなみにアップグレード料金は、

XPS 710でのカスタマイズ例
●Core 2 Duo E6400 →Core 2 Extreme プロセッサー QX6700で、+154,000円(!)
●Core 2 Duo E6400 →Core 2 Extreme プロセッサー X6800で、+140,000円(!)
(※2007年3月6日現在)

です。

その性能差がわかる人だけに許される選択肢と言えます。

2.コアと呼ばれるCPUの中枢部分が2つある、「デュアルコア・プロセッサ」がおすすめ

最近何かと話題のCPU、それがデュアルコアCPUです。

コアを2つ搭載し、処理性能が向上

CPUには、性能の中核をになう”コア”という部分が存在します。

従来のシングルコアCPUと呼ばれる「Pentium 4 プロセッサ」や「Celeron D プロセッサ」は、1つしか搭載されていなかったのですが、CPUが進化するに従って、贅沢に2個(デュアル)搭載されたCPUが開発されたのです。

それが、"デュアルコアCPU"と呼ばれるもので、現在の「インテル Core 2 Duo」や「AMD Athlon 64 X2」が該当CPUとなっています。

Windows VistaはデュアルコアCPUが主流

デュアルコアCPUの利点は何かと言いますと、複数作業時における処理速度の向上です。

デュアルコアCPUは、

  • 動画編集作業としつつ、音楽鑑賞を楽しむ
  • デジカメで撮影した画像レタッチ編集を楽しみながら、ファイルのエンコード(変換)を行う
  • インターネットやメールをしながら、Excel・Wordなどのビジネスソフトで文章作成を行う

といった、複数のアプリケーションを一度に動作する「マルチタスク環境」と呼ばれる状況で、劇的な処理性能を発揮します。

これは、コアと呼ばれるCPUの作業スペースが2倍に増えたことによって、CPUの作業量に大きな余裕ができたことが大きな理由となっているからです。

ちなみに、
「インターネットや文章作成しか使わない。」
という方であっても、近年の動画や画像データは容量が大きくなっている傾向にあるので、デュアルコアCPUの恩恵を受けることができます。

ウイルス対策ソフトの常駐

もう1つ、デュアルコアCPUの恩恵として忘れてはならないのは、"ウイルス対策ソフトの常駐"です。

ウイルス対策ソフトというのは、インターネット中やメールの送受信、ファイルの展開やその他不正なアクセスなどをリアルタイムで監視しています。

そのため、単にインターネットをしているだけであっても、

  • インターネット
  • ウイルス監視

という、2つの作業が同時に行われている"マルチタスク環境"であると考えられます。
つまり、処理能力的に余裕があるデュアルコアCPUの性能が発揮されるという訳です。

もちろん、デュアルコアCPUでなくても問題ありませんが、今後作業量が増えることを考えると、初期投資としては効果的なのではないでしょうか。

3.Pentium Dプロセッサは、低価格なデュアルコアCPUであるが、使用電力量・発熱量が多い

Pentium D プロセッサは、Core 2 Duoと同じデュアルコアCPUです。
そのため、「性能としては近いものがある」と考えがちですが、中身はかなり違うCPUだと言えるのです。

Pentium Dプロセッサは、前世代のPentium 4 プロセッサと同じ、NetBurst(ネットバースト)と呼ばれるマイクロアーキテクチャ(CPUの構造のようなもの)を採用しています。

この構造は、とにかく動作周波数を高めることによって、CPUの性能を向上しようという方式であり、事実、3.8GHz程度まで引き上げることに成功しています。

しかし、動作周波数に比例して、使用電力も高くなってしまったため、発熱量がものすごく高くなってしまい、CPUの開発はそこでストップしてしまったという経緯があるCPUです。

対して、CPUの構造設計を初めからやり直したのが、Core (コア)とよばれるマイクロアーキテクチャです。

動作周波数をむやみに上げるのではなく、コア数を増やしたりすることによって、CPUの処理性能を向上しようという考えです。

事実、Core 2 Duoは、Pentium Dを超える性能を誇りますし、使用電力も下手をするとPentium Dの半分程度という、省電力性を実現しています。

以上のことから、Pentium Dプロセッサは、Core 2 Duoプロセッサに比べて低価格なのですが、性能、将来性、発熱量という3つの点から考えても、一押しとは言えないCPUなのです。

4.Pentium 4 プロセッサは、2世代ほど前のCPUであり、一般的にはおすすめできない

Pentium Dプロセッサと同様、将来性という点からおすすめCPUとは言えません。
だからと言って、値段が安い訳でもなく、下位Core 2 Duo プロセッサと同額程度の価格設定となっています。

敢えて選択する理由を考えるなら、とにかく高い動作周波数を求める作業向けとなるでしょうか。

5.「とにかく安く購入したい」、「インターネットや文章作成程度で十分」という方には、Celeron D プロセッサでもOK

高性能なCore 2 Duoプロセッサに対して、低価格でコストパフォーマンスが高いCPUがCeleron Dプロセッサです。

  • 性能よりも安さ
  • 使用目的は、インターネットやメール程度
  • 動画はほとんど扱わない

と、使用目的を割り切れる方におすすめなCPUです。

低価格とは言うモノの、最近のCPUは基本性能が高いので、一般的な使用目的であれば十分です。処理負荷が高くならない限り、高性能CPUとの差を実感できる場面は少ないかもしれません。

ちなみに、Core 2 DuoとCeleron Dの価格差は、約2万円前半〜3万円後半ほどありますので、"Celeronプロセッサで節約”という選択もありでしょう。

【高性能CPUがおすすめの理由】 Windows VistaはCPUの性能を必要とするOSである

Windows Vistaは、現在のWindows XPと比べて、とても高い性能を必要とします。

一般的に、ビスタが動作できるかの鍵を握るパーツと言えば、メモリとビデオコントローラなのです。しかし、CPUはパソコン性能の要(かなめ)となるパーツであることに間違いはなく、低価格なCeleronやPentium 4プロセッサでは不安が残ります。

特にその差が顕著に出るとされるのが、

  • データの編集作業
  • データのエンコード(変換)作業
  • 3Dオンラインゲームやアプリケーションの使用

だと言われています。

上記の作業がメインという方には、デュアルコアCPUが必須と考えるべきでしょう。

>>CPU ノート編 その1
>>メモリへ

参考:Windows Vista関連情報

参考:DELL公式ページ
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