パソコン初心者の方のための、Windows Vista対象カスタマイズ基礎知識
Windows Vista お勧めカスタマイズ 〜CPU ノートパソコン編 その2〜
DELLパソコンで選択できるCPU一覧
2007年3月6日現在、DELLのノートパソコンで選択できるCPUは以下のとおりです。
ノートパソコン Inspironシリーズ
ブランド名 | プロセッサナンバ | 2次キャッシュ | 動作周波数 |
---|---|---|---|
Core 2 Duo | T7700 | 4MB | 2.40GHz |
T7500 | 4MB | 2.20GHz | |
T7400 | 4MB | 2.16GHz | |
T7300 | 4MB | 2.00GHz | |
T7200 | 4MB | 2.00GHz | |
T7100 | 2MB | 1.80GHz | |
T5500 | 2MB | 1.66GHz | |
Core Duo | T2300E | 2MB | 1.66GHz |
Celeron M | 430 | 1MB | 1.73GHz |
ノートパソコン XPSシリーズ
ブランド名 | プロセッサナンバ | 2次キャッシュ | 動作周波数 |
---|---|---|---|
Core 2 Duo | T7600 | 4MB | 2.33GHz |
T7400 | 4MB | 2.16GHz | |
T7200 | 4MB | 2.00GHz | |
T5600 | 2MB | 1.83GHz | |
T5500 | 2MB | 1.66GHz | |
Core Duo | T2300E | 2MB | 1.66GHz |
Celeron M | 430 | 1MB | 1.73GHz |
上記のように選択できるCPUを調べてみると、インテル製高性能デュアルコアCPUである「Core 2 Duo」と「Core Duo」の占める割合が非常に高いことがわかります。
ノートパソコンにおける、ビスタに最適なCPUは?
現在の主流は、なんといってもCore 2 Duo プロセッサ。
ビスタの機能を快適に動作させたいのであれば、購入金額は多少上がりますが選択しておきたいところです。
2次キャッシュメモリ量に注目
中でも、注目しておきたいのが2次キャッシュメモリ量です。
よく見ると、"2MB"と"4MB"という2種類のCore 2 Duo プロセッサがあります。
ブランド名 | プロセッサナンバ | 2次キャッシュ | 動作周波数 |
---|---|---|---|
Core 2 Duo | T7200 | 4MB | 2.40GHz |
T5500 | 2MB | 2.13GHz | |
Celeron M | 430 | 1MB | 1.73GHz |
前ページでもご紹介しましたが、2次キャッシュメモリとは、CPU上の高速メモリのことです。
大容量データを扱う場合にその効果を発揮し、動画編集・ファイルエンコードなどの使用目的として最適です。
2次キャッシュを潤沢に搭載した、Core 2 Duoがおすすめ
Core 2 Duoを選択しようと考えている方は、「画像や動画の編集」、「ファイルのエンコード」、「複数の作業を一度に行うマルチタスク処理」といった、処理負荷の高い作業をメインに考えられている場合が多いようです。
その点、2次キャッシュを潤沢に搭載したCore 2 Duoは、まさにそのような使用目的に最適なCPUです。Celeron Mとの金額差と性能差から検討しても、間違いなくおすすめと言えるでしょう。
安価なパソコンとしての魅力
「とにかく予算重視!」
という方には、低価格なCeleron Mプロセッサがおすすめです。
2次キャッシュメモリ:1MB
FSB:533MHz
Core 2 Duoと比べると明らかに劣りますが、安い価格設定が魅力的です。
使用目的によっては、体感速度の差が少ない場合もありますので、予算と性能のどちらに重点を置くかが、選択のポイントでしょう。
CPUはアップグレードが特に困難
デスクトップパソコンのページでもお話ししましたが、ノートパソコンにおいても、CPUは後でアップグレードすることが難しいパーツです。
デスクトップの場合は、マザーボードという基礎基板を交換するという手段も使えないこともないですが、ノートパソコンでは事実上不可と考えた方が良いでしょう。
パソコンを新規購入する上で、お気に入りのCPU選びから行う方が多いのも、この理由が大きな要素を占めているようです。
パソコン納得購入ガイドのおすすめCPU
やっぱりこのCPUで決まり!
ある程度将来を見据えた使用目的と、価格設定のコストパフォーマンスから検討すると、
ノートパソコンであれば、
- 初心者〜中級者の方・・・インテル Core 2 Duo プロセッサー T7100 (2MB L2キャッシュ、1.80GHz、800MHz FSB
- 中級者〜の方・・・インテル Core 2 Duo プロセッサー T7300 (4MB L2キャッシュ、2GHz、800MHz FSB)
がおすすめです。
Celeron プロセッサと比べると、性能的には大きな差がありますし、アップグレード金額的にも考慮できる範囲で収まる場合が多いと思います。
特に「Core 2 Duo T7100」は、高性能なデュアルコアCPUでありながら、割安感のある価格設定が魅力的です。2次キャッシュこそ2MBですが、ヘビーユーザーでなければ十分な性能と割り切れるでしょう。
どちらのCPUも、Inspironシリーズのほとんどの機種で選択できますので、選択機種に困ることもありません。
参考:「Core 2 Duo」が選択できるDELLパソコン一覧
- 17インチ液晶が魅力的:Inspiron 1720(製品詳細)
- 15.4インチ液晶で標準サイズ:Inspiron 1520(製品詳細)
- 少し小さな14.1インチ液晶:Inspiron 1420(製品詳細)
- 持ち運びに最適12.1インチ液晶:XPS M1210(製品詳細)
- 13.3インチ液晶・ハイエンドモバイル:XPS M1330(製品詳細)
- 17インチ液晶・ゲーム仕様:XPS M1710(製品詳細)
- とにかく大きな20.1インチ液晶:XPS M2010(製品詳細)
動画編集メインで使う、中〜上級者の方におすすめ
ワンランク上のCPUを狙って、4MBの2次キャッシュメモリを搭載している「インテル Core 2 Duo プロセッサー T7500 (4MB L2キャッシュ 2.20GHz 667MHz FSB) 」がおすすめ。
下位CPUの「インテル Core 2 Duo プロセッサー T7100 (4MB L2キャッシュ、2GHz、667MHz FSB)」と多少の値段差はありますが、長い目で見ると上位CPUを選択しても後悔しないと思います。
パソコン初心者の方におすすめ
一方、初心者の方には、「インテル Core 2 Duo プロセッサー T7100 (2MB L2キャッシュ、1.80GHz、800MHz FSB」がおすすめ。
おそらく上位CPUとの体感差を感じることは少なく、こちらのCPUの方がコストパフォーマンスとしては上でしょう。
インターネットや文章作成のみで使用、という方におすすめ
性能にこだわりがなければ「Celeron」がおすすめです。
値段が安く、ビジネス用途として十分な基本性能は所有しています。
ただ、ビスタ環境でのマルチメディア機能としては、性能的に乏しいと予想されますので、「Windows Vista Basic」での利用を推奨します。
まとめ
計算処理がモノを言う作業であれば、CPUが高性能なほど快適になります。
また、メモリやハードディスク等と比べても、後でアップグレードしづらいパーツでもあります。
CPUはパソコン性能のかなめとなるパーツだけに、できれば予算を充てたいところです。
できれば「Core 2 Duo」、予算的に厳しければ「Celeron」
がおすすめです!
>>CPU ノート編 その3へ
参考:Windows Vista関連情報
参考:DELL公式ページ
- Inspiron シリーズ(製品一覧ページ)
- DELLであなたにぴったりのPCを見つけよう!(DELL公式特設ページ)